グミの実のお味

私はグミの実を食べたことはありません。こちらは双極性障害の主婦、グミの実のブログです。

検診、子宮に異常

2012-03-16 16:37:49 | Weblog
実は、健康診断で婦人科関係が引っかかってしまった。
子宮に、軽度の異形が見つかったらしい。
レベルの様な表があって、私は正常から子宮頚がんまでの境界域らしい。
ベセスダ分類ASC-US(軽度異形成疑い)、クラスⅡ-Ⅲaと、陰性と陽性の間にある。

え、私、癌になるの?
境界ってあるけど、どういうこと?
そもそも、子宮頚がんってどうなるの?

そこで、図書館に行き、婦人科専用の家庭の医学の本を借りてきた。
これがまた分厚くて、婦人科関係の病気ってこんなに多いのかと初めて認識。
検査結果の用紙には、「HPV検査もしくは6ヶ月後に細胞診」を受けろとあった。
そして、その下に「がんの可能性は低いですが、今後のがん化の可能性を判断するためHPV検査が望ましい」とな。

望ましいならHPV検査をと調べると、ウイルスに感染しているかの検査のことらしい。
特定のウイルスだと、子宮頚がんの原因になるそうだ。
そんなウイルスがいるなら半年も待っていられるか、とにかく検査を受けなきゃ。

翌日、朝一番で健康診断を行った病院に電話した。
「HPV検査は行っておりませんので、専用の病院で検査してください」。

無責任なと怒りつつ、婦人科のクリニックに電話した。
「うちでは、HPV検査を行っておりませんので、大きな病院で受けてください」。

そんなに大変な検査なのかと不安になった私は、「大きな病院ってどこですか?!」とすがりついた。
「この辺りですと、○○病院か××病院ですね」。
電話を切ってから、タウンページで調べるとどちらも総合病院。
駅から近い○○病院へ行くことにした。

この時点で、私はもうそのウイルスに感染していると信じて疑わなかった。
徹夜明けで家にいた夫に付き添ってもらうことにして、しかも夫にもその検査を受けてもらうよう頼んだ。
頭の中は、ウイルス→癌なので、家庭の医学で見た手術法の絵が浮かぶ。

先に診察を受けた夫は、「何しに来たの?」と医者に言われたそうだ。つまり、異常なし。
私は、細胞を取り、コルポスコープ(拡大鏡)、組織診では3ヶ所くらい切られた(にぶく地味に痛い)。
止血用のタンポンを入れられて、結果は3週間後だという。
なんだか、一大事のように思えてきて、病院に着く前より落ち込む。

病院を出て、携帯を見ると「ドンキホーテにいるよ。終わったら電話して」とのポップなメール。
夫は、きっとポップな状態だ。これは、異常なしだったな?
少しだけ、私もポップに上を見上げドンキに着いた。
開口一番、夫は「ここ、電子タバコないんだって~」と。 いやいや、それより結果からだろーに!

結局、夫は何もなく、みごとに夜勤明けの人を振り回してしまった。
後から考えれば、私にウイルスが見つかってからでよかったのに、妄信ってやーね。

3週間後、私にもウイルスはないことがわかった。
ただ、やはり子宮上皮異形成には変わりないので、6ヶ月後に再検査。

「1年置くと、取り返しのつかないことになりかねませんが、半年後なら大丈夫です」。

心の中で医師の言葉を反芻する度に、なんとはなしに不安になるのだが、正しい知識なのだとインプット。
家庭の医学にあった、子宮頚がんの5年生存率は軽度だと相当高く、初期なら治療で100%治るそうだ。
初期の段階で発見されるのも30~40%と多く、検診の普及で唯一死亡率が低下しているがんなのだとか。

こんなに良い情報を並べるって、私やっぱりまだ不安なんだろうなぁ。

よし、こんな時は好きな物を買おう!
春物のストール、ワンピース、安いネックレスとたくさんのビーズ。
ちょっと買い過ぎてしまったかも?とビーズはなるべく減らしたが、ビーズの単価など低くせいぜい数百円。

やっぱり、ワンピースが一番余計だったか。
黄色い花の後ろがレースのワンピースは、単体でなくてもカーデガンやタイトなボトムスにも合う!
と思ったけど、帰ってから「・・・」。 なんでこれをこの値段で買ったのだろう。
タグが付いていれば返品可能なのだが、着ればいいのよっと切ってしまった。 本当に着なさいよぉ、私。

もう、しばらくは調子に乗って洋服は買わないぞ。
あと、たばこも気持控えよう。
でも、これから引っ越しで買いかえる家具を見るから、やっぱりまた調子に乗るでしょうな。
生活にメリハリつけて、清く正しく美しい生活を夢見つつ、適度に調子づくことにします。

ようやく一段落

2012-03-04 16:20:00 | Weblog
こんなに盛り沢山な1ヶ月になるとは思わなかった。

夫のリフレッシュ休暇は、ぶらり放浪旅の予定だったが、実際は計画的だった。
これは、二人の性格上、ある意味予測通り。
でも、楽しかったー。平凡かつのんびりなのが、新鮮だった。

実は、この旅の前後は、猛烈に忙しく激しく頭を使った期間だったのだ。
その主な内容は、「マンションの購入」である。
人生最大の買い物と言われる不動産の検討に、私の身体は短期集中的に摩耗された。
こんなに頭をつかって大丈夫なのかと心配もしたが、疲れるので夜はぐっすり眠れた。

最初のイメージは、「2年以内に中古マンションを今住んでいる場所の近くで」だった。
追加で、第一条件として猫可、次になるべく南向き、2LDKくらいを描いた。
今の社宅が53平米だから、それより広い部屋がいいと少しずつ条件が付随していき、間取り図を眺めていた。

有名なマンション無料情報誌のカウンターに行くと予約をしていなかったので話を聞くことすらできなかった。
仕方ないので、近くの有名中古マンション仲介業店へ行った。
この時点では、本気でなく冷やかし程度に情報だけ持ち帰るつもりでいた。

担当してくれたのは、色白の青年でどこか頼りなさげ。
私たちのイメージを伝えると、今すぐ見れる物件を2つ紹介してくれ、早速タクシーで向かった。
途中、3件の他のマンションの前を経由してくれたが、住みたくないなぁと思った。勘のようなもの。
物件を案内してくれる前にカギを取ってきますと担当者は消えたのだが、5分程度だといいながら15分も待たせた。
案内されたのは、30階建ての24階。山が見えるのだけど、窓を開ける生活が想像できないし、怖い。
次は、20階建ての9階。玄関を開けるとすぐ壁で左右に部屋が分かれている。ううむ、なんか違う。
その日は、そのまま帰ったのだけど、高層マンションはなるべく避け、築年数も新しめで検討したい旨を伝えた。

翌日、担当者から8枚のFAXが届いた。
ほう、仕事が早いねと物件をめくると全然イメージと噛みあっていないではないか!
どれもこれも、ちっともときめかないし、山なぞ見えなくていいんじゃ!
こちらの重要で柱となる情報とまだ曖昧で実際見ないと分からない部分が伝わってない。
ショックを受けていると、その担当者から電話が。

「いかがでしたか?今日あと10件ほど物件を見つけたのですが」
「ちょっとイメージが上手くお伝え出来なかったようなので、明日具体的にお話しさせていただけますか」
「もちろんです。では○○時でいかがでしょうか?」
「ええ、大丈夫です。少し長くなると思いますのでよろしくお願いします」

翌日、私は自分で用意した資料を抱え、担当者を訪ねた。
よくあることなのだろうか、とても待たされた。
ようやイメージを具体的に伝えると、すぐにプリントアウトしてくると言って、また待たされた。
そして、持ってきた紙は、う~むな物件ばかり。
でも、2件は見学してみたい、それと具体的に理想とするあるマンションを伝えた。
そのマンションなら、東向きだろうと見学したいのですぐ案内して欲しいと。

週末、午前中に某マンション情報カウンターへ行き、新築マンションギャラリーの予約を済ませ、
昼食を済ませ、午後の約束の時間に中古マンション仲介店へ。
なんと、理想のマンションに居住中でない空き物件があるという。南東向き。
早速タクシーで行くことになった。これで見学は3件目だ。

エントランスからして美しい。豪華過ぎるのはごめんだが、ほどよく洗練され且つ慎ましい。
コンシェルジュがいるマンションって高級タワーマンションだけだと思っていたが、ここにもいるのだ。
もう、初めからひょえーと思い描いていたのを上回るマンションで、お部屋もまたよかった。

広ーい玄関に、収納しきれないほど大きな下駄箱、それに玄関と廊下は大理石。
各部屋にはもちろん収納備え付けで、寝室にはあの噂のウォークインクローゼット。
洗面所は広く、使い勝手のよい造りで、お風呂も広い。
他にもキッチンもリビングもバルコニーも感動的で、そこでの生活がイメージできた。

後から聞いたが、ここはデザイナーズマンションなのだとか。
なるほどと納得しつつ、こんな庶民な私が住むのにつり合うのだろうかと心配にもなった。
でも、想像以上に理想のマンションだと思った。

その後に見た2件はどうしても先ほどのマンションとの比較になってしまった。
面積が広くても、共用施設が充実してても、及ばない。
そして、ビル風がとても寒かった。ゴミ出しに歩きたばこで行く住人に引いた。

帰ってから、夫とやっぱりあのマンションがいいねと話して、翌日の新築ギャラリーを比較して決めることにした。
一応、担当者にその旨を電話したところ、購入意思があることを示す書面を記入して欲しいとのこと。
あまりにも展開が早いので戸惑い、新築が気に入ればその中古マンションは購入しないと確かめ、翌朝再度会って記入。

新築マンションは、午前と午後で2件だったが、説明は長いし妙な浮かれた雰囲気にどっと疲れた。
どちらかというと、夫の気が済むのならと付き合ったところが大きい。
実際は、私も少しいいかななんて浮かれたのだけど、冷静に比較するとわざわざ新築にしなくてもと思えた。
帰り道、二人でいろいろ考えたけど、やっぱりあのマンションがいいねと落ち着いた。

それからだ、怒涛のように忙しかったのは。
もう忙し過ぎて忘れてしまったが、契約までの道のりがタイトで時間ぎりぎりで進行していった。
こんなにドタバタして騙されているのではと常に警戒しつつ、平日の朝も部屋を見に行かせてもらったり、
ごみ置き場や駐輪場もきちんとしてることに安心したり。

契約前日、私はマンションの規約などの分厚いコピーを全て読んだ。
途中で眠くなりそうにもなっていたので、もう一度読んだ。
最後に、確認したい箇所や分からない表現など、とにかく要チェックだと思う部分に付箋とラインを引いた。
ああ、本当に契約なのだと思うと、なぜだか背筋が伸びるのだ。
自分自身の何かを清める準備をしているかの様だった。

契約日、18時からの予定だったが、少し早く17時半に行った。
それから、宅権の人の長い説明と契約のだいぶ必要な書類と判子、売主さんとの雑談まじりの質問など。
全てが終わって店を出たのは、もう22時に近かった。
神経を使いきったように、それはそれは疲れた。安堵ではなく放神だったのだろうか。
帰りのタクシーの運転手さんとの会話だけくっきりと覚えている。
まるで、そこだけが現実の時間みたいだった。

それから、旅行に行き、帰ってくるともうローンの検討。
ローン本審査が通ると、いよいよ引き渡しまで数ヶ月。
6月にもなれば、引っ越しか。うは