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今年観た映画50音順〈あ行〉

2023年12月27日 | 映画(あ行)
22回目となりました。恒例におつきあいください。
 
12月22日までに劇場で観た作品についてはすべてUP済みなので、
ここに挙げるのはそれ以外のDVDあるいは配信で観たものばかり。
好きだったとか嫌いだったとかは関係なし。
どれも今年レンタルや配信が開始されて視聴可能となった作品です。
ネタバレ御免。
 
↑ここまで毎年コピペです(笑)。すみません。
 
《あ》
『あしやのきゅうしょく』
2022年の日本作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
兵庫県芦屋市の市制施行80周年記念映画として撮られたそうです。
給食好きが高じて栄養士となり、自分の出身小学校に着任した野々村菜々(松田るか)。
困ったときには相談できる前任者の立山蓮子(秋野暢子)の存在が心強い。
「食べることは生きること」という芦屋小学校のモットーを忘れず、
子どもたちが喜んでくれる給食を提供しようと知恵を絞るのだが……。
卵アレルギーの少年はオムライスが食べたくて、アレルギーの治療を決意。
ハラルフードしか食べられないイスラム教徒の少女は弁当持参だけれど寂しげ。
みんなが楽しく食べられるものはないだろうかと菜々は賢明に考えます。
調理師(石田卓也ほか)の面々も手を抜かない。
火を止めてから子どもたちが食べはじめるまでの時間も計算して、
出汁のしみ具合をきちんと考えるのですから。
校長先生役で桂文珍、出入りの精肉店の店主役に赤井英和豆腐店の店主役で堀内正美が出演しています。
お豆腐を使ったキーマカレーとか、よかった。
 
《い》
『インクレディブル・スパイ』(原題:The Spy Who Never Dies)
2022年のオーストラリア作品。日本では劇場未公開。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
ロシアの潜水艦から核ミサイル7基が盗まれる。
犯人は元CIAの女性エージェント・トライデントで、どうやら世界征服や金儲けを目論んでいるわけではなく、
男性エージェント・ブラッドへの個人的恨みから復讐しようとしているらしい。
当のブラッドは怪我をした犬を見つけて運び込んだ先の獣医・ヴェロニカに一目惚れ。
暗殺仕事ばかりのCIAを辞めて心穏やかにヴェロニカと過ごしたいと願うが、
ブラッドの上司・スザンナがそれを許すはずもない。
ヴェロニカとデート中もさまざまな指令や厄介事が舞い込むのだが……。
未公開は当たり前の中途半端なドタバタ作品(笑)。
『ミッション:インポッシブル』のスタッフが放つ作品となっているけれど、ホンマかいな。
ただ、観たことを後悔するほどにはつまらないわけではなくて、
“ミッション:インポッシブル”“007”をパロっているふうなのも結構可笑しい。
特に機械オタクのジェームズは愛すべき人物で、
巻き込まれて酷い目に遭わされそうになりながらも切り抜ける。
見た目は女子高生の殺し屋ロリポップに殺されかけるシーンには大笑い。
続編もありそうなんですが、ほんとに作ります?
 
《う》
『ウイング・アンド・プレイヤー』(原題:On a Wing and a Prayer)
2023年のアメリカ作品。Amazonプライムビデオにて配信。
2009年の復活祭の日に起きた実話に基づく
ショーン・マクナマラ監督が『ソウル・サーファー』(2011)と同様にデニス・クエイドを起用して。
薬剤師のダグ・ホワイトは妻のテリ、娘のマギーとベイリーの4人家族。
大好きだった兄ジェフが心臓発作で急逝し、葬儀に参列した後、
一家が搭乗したプロペラ機キングエアの操縦士が空の上で突然死亡。
遊覧飛行のセスナ機にたった一度乗ったことがあるだけのダグが操縦するはめに。
状況を知った管制塔では、なんとか一家の命を救おうと誘導を始める。
管制官の職員ダン・ファビオは、キングエア飛行教官のカリ・ソレンソンに連絡。
飛行機事故で家族を失った過去を持つカリは、自宅からダグに操縦方法を教える。
操縦士が急死するなんて思わないじゃないですか。
本当にこんな目に遭ったら生還できるなんて思わない。一巻の終わりですよね。
たとえセスナ機でも一度操縦した経験のある人だからできたのか。
将来パイロットになりたいという少女が無線をキャッチして奔走するのもよかったけれど、
実際のところ、彼女は何にもしていなくて、本作に必要だったかどうかは疑問。(^^;
テリ役にはヘザー・グラハム。数十年前に『バービー』を映画化していたら、彼女が演じられたかもしれませんね。
 
《え》
『疫起/エピデミック』(原題:疫起)
2023年の台湾作品。Netflixにて配信。
台北総合病院に勤務する外科医シアは、娘の誕生日に家路を急ぎ、
勤務時間があと数分残っているにもかかわらず退勤。
タクシーを捕まえて帰ろうとしたところへ、急患の連絡が入る。
致し方なく病院に戻るといきなり病院が封鎖されて、誰も出入りできなくなる。
8階でSARS感染者が出たらしく、急に閉じ込められた来院者はもちろんのこと、
何も知らされていなかった病院職員たちも戸惑い、パニックになる。
入院中のジャーナリストのジンは記事にすべく、まずは感染者を突き止めることをシアに提案。
感染者を明らかにすれば、濃厚接触者でない自分は帰宅できるだろうとシアも考える。
安全と思われる倉庫で作戦会議を開き、情報を集めはじめたふたりだったが……。
SARSに見舞われた2003年の台湾の様子がモチーフとなっています。
不眠不休で看護に当たろうとする職員もいれば、感染者の看護を拒否してストに入る職員も。
泣かせるのは男性看護師のタイホー。人手不足の8階を手伝いに行ったら、
本来の自分担当のフロアに戻ったときに皆から避けられ、8階に行けと言われます。
その後も献身的に重症患者の看護に当たり、ついには本人も罹患してしまう。
自分本位なシアに非難の目を向けていたタイホーが最後に微笑むのは8階でシアと目が合ったとき。
医療従事者の方々には頭の下がる思いです。ありがとう。
 
《お》
『丘の上の本屋さん』(原題:Il Diritto alla Felicita)
2021年のイタリア作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
風光明媚な田舎町の丘の上で、小さな古書店を営む老人リベロ。
隣のカフェに勤める青年ニコラは毎朝淹れ立てのコーヒーを届けてくれる。
ゴミ置き場を漁っては掘り出し物を見つけたと言って売りにくるボジャン。
哲学書に興味を示すスキンヘッドの男は、入店するなりなぜか「あなた」という呼び方はしないと宣言。
ラテン語の辞書ばかり売りに来る自称教授はどの書店にも自著がないと嘆く。
ニコラが片想いするキアラは、女主人のためにフォトコミックを買いたい。
友人のためにSM本を探しているという女性はその姿からしてハード。
こんな風変わりな客たちに混じってやってくるのは、移民の少年エシエン。
ブルキナファソからイタリアへ来て6年だという彼は漫画が好き。
しかし買うお金がないというエシエンに、リベロは漫画を貸すように。
やがてリベロがエシエンに貸し出すものは漫画から本へと替わってゆく。
リベロがエシエンに貸す本は、『イソップ物語』だったり、『星の王子さま』だったり。
最後はちょっと切なくて、エシエンが夢を叶えますようにと祈りたくなります。

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