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『空に住む』

2020年11月17日 | 映画(さ行)
『空に住む』
監督:青山真治
出演:多部未華子,岸井ゆきの,美村里江,岩田剛典,鶴見辰吾,
   岩下尚史,高橋洋,大森南朋,永瀬正敏,柄本明他
 
終業後15分以内に到着できる劇場があるって、なんとありがたいことか。
17:15にチャイムが鳴り終わると同時に飛び出して、
17:29に109シネマズ大阪エキスポシティの駐車場に入庫。
上映開始は17:25でしたが、本編が始まる前には余裕で劇場に入れました。
ま、こんな速効帰りはたびたびできるもんやないですけど。(^^;
 
原作者の小竹正人は、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEなど、
多くのアーティストに歌詞を提供している作詞家なのだそうです。
本作の主題歌も彼の作詞によるもの。
その原作を『共喰い』(2013)の青山真治監督が映画化。
 
小さな出版社に勤める直実(多部未華子)は両親を交通事故で亡くす。
叔父夫婦(鶴見辰吾美村里江)が投資目的で所有するタワーマンションの39階に
管理人の名目で家賃を払わずに住まわせてもらうことになり、
何もかも用意してくれた叔父夫婦に申し訳なくもありがたい思い。
 
ある日、エレベーターで遭遇したのはスター俳優の時戸森則(岩田剛典)。
屈託なく話しかけてくる森則に驚く。
しかも彼は直実にいきなり「オムライスはつくれるか」と聞いてきて……。
 
高畑充希演じる初対面の女性に「僕を拾ってくれませんか」と言って居候となった岩ちゃん。
今度も多部ちゃん相手にすぐさま部屋に上げてもらいます。
あり得ない話ですが、上げますよねぇ、相手が岩ちゃんなら(笑)。
 
かつてはミムラを名乗っていた美村里江は、
デビュー当時、プロダクションが社運をかけて送り出したと何かで読んだことがあります。
そのわりに……という活躍に終わったわけですが、
今はこんな叔母さん役が似合う。しかもちょっと嫌なひと(笑)。
姪の留守中に勝手に部屋に上がり込んで、お洒落な写真を撮り、
「自分の部屋で」ということにしてUPするんですからねぇ。
いい人のふりして何やらかしとんねんっちゅう感じです。
 
直実の会社の後輩役、岸井ゆきのは良い子じゃないけど味がある。
編集長役の高橋洋にも惹かれます。
こんな一軒家の出版社が出す本は読んでみたいと思わされる。
 
全体的には退屈ではないけれど今ひとつ。
直実の気持ちも森則の気持ちも結局よくわからなくて、
何が言いたかったんだかつかめませんでした。
両親を亡くし、愛猫も失った直実の、気持ちの整理のつけ方なのかも。
 
それにしても直実たちが飲むのはシャンパーニュと赤ワインばっかり。
特に赤ワイン。白ワインは1杯も出てこない。
佐藤錦をつまみに赤ワインを飲んでいましたけど、これって合うんですか。
なんかあんまり惹かれない。

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