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『劇場版 おいしい給食 卒業』

2022年05月28日 | 映画(あ行)
『劇場版 おいしい給食 卒業』
監督:綾部真弥
出演:市原隼人,土村芳,佐藤大志,勇翔,山崎玲奈,田村侑久,
   登坂淳一,いとうまい子,直江喜一,木野花,酒井敏也他
 
109シネマズ箕面にて、前述の『ハケンアニメ!』の後にもう1本。
 
実は1週間前、緊急入院したに必要な物あれこれを届けた帰り道、
気分は乗らないけれど映画を1本だけ観て帰ろうかなと同劇場へ寄りました。
チケットを購入し、鑑賞前にお手洗いへ。そうしたら電話が鳴った。
弟が入院中の病院からで、その前に入院していた病院で処方されていた薬がないとのこと。
私は映画を観るのをあきらめて大慌てで茨木へと舞い戻ったのでした。
先週あきらめたその映画がこれ。リベンジです。
 
TVドラマ版は一度も観たことがありません。
『劇場版 おいしい給食 Final Battle』(2020)がとても楽しかったから。
 
舞台は1986年。と言っても昔の話だという気がしない映像です。
 
黍名子中学校へと異動して2年になる教師・甘利田幸男(市原隼人)は、3年生のクラス担任。
給食をこよなく愛し、どんな時間よりも給食の時間を楽しみにしている。
しかしそれを周囲に悟られるのはプライドが許さない。ひたすら興味のないふりを装う。
 
同クラスの生徒・神野ゴウ(佐藤大志)は甘利田に負けず劣らずの給食マニア。
なんと彼は甘利田と同じく、常節中学校から転入してきたのだ。
常に冷静沈着な優等生の神野は甘利田の給食好きを見抜き、不適な笑いを浮かべる。
 
給食にいかに創意工夫を凝らし、独創的な食べ方をするか。
毎回考える甘利田だったが、ふと神野を見れば彼こそが独創的で、甘利田はいつも完敗。
悔しさを悟られたくないから、こっそり歯がみしている。
 
そんなある日のこと。
給食のおばさん(いとうまい子)から新しい給食メニューの試食会があると聞き、
甘利田は多少変装気味にいそいそと給食センターへ出かける。
 
ところが、豪華なメニューに心を躍らせて試食すると、その不味さに愕然。
給食センターの主任・四方田(登坂淳一)とその部下・真田(田村侑久)に甘利田は詰め寄るのだが……。
 
市原隼人のことは大概おもしろい役者だと思っていましたが、本作はまた格別ですね。
こんな演技もできる人だとは昔は思っていませんでした。楽しい。
 
教育委員会の委員長役、直江喜一の憎たらしいこと。
『3年B組金八先生2』で教育委員会に目の敵にされそうな不良役だったことを思うと可笑しいなぁ。
「子どもの健康に良い給食」と言うのなら、おみゃーがもっと痩せてからにせぇ!と言いたくなる体つき。
 
体にさえ良ければ不味くてもいいのか。給食の本質とは何なのか。
熱い甘利田に泣かされてしまうなんてなんたる不覚(笑)。
バカバカしいのに清々しくて、ずっと続いてほしいような、
でも観るのはたまにでいいような、大好きな作品です。
 
しかしウイスキーボンボンでここまで酔える人っていますか。羨ましかったりします。(^^;

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