夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ホース・ソルジャー』

2018年05月14日 | 映画(は行)
『ホース・ソルジャー』(原題:12 Strong)
監督:ニコライ・フルシー
出演:クリス・ヘムズワース,マイケル・シャノン,マイケル・ペーニャ,ナヴィド・ネガーバン,
   トレヴァンテ・ローズ,ジェフ・スタルツ,サッド・ラッキンビル,ロブ・リグル他

暦どおりでも4連休。GWが終わってしまうのは悲しかった。
GW最終日の日曜日、梅田で2本ハシゴ。
1本目はTOHOシネマズ梅田にて、本作を。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で見たばかりのクリス・ヘムズワース
そして注目すべきはマイケル・シャノン
『シェイプ・オブ・ウォーター』のめっちゃ嫌な軍人役の彼が、
本作ではクリス・ヘムズワースの良き相棒役。
マイケル・シャノンは私の中ではまだまだ悪役のイメージが抜けませんが、
このところ善人役も多くて、彼に対するイメージも変わりつつあります。
ご本人はどちらの役のほうが楽しいんでしょ。

Based on a True Story. 実話に基づく。

ミッチ・ネルソン大尉は、信頼のおける精鋭部隊の隊長として務めてきたが、
妻子との時間を大事にしようと内勤に異動、部隊は解散を余儀なくされる。
それからまもなくして9.11アメリカ同時多発テロ事件が起こり、
居ても立ってもいられなくなったミッチは復帰、
元の部隊を再結成してのアフガニスタン入りを志願する。

任務の内容は、反タリバンの地元勢力を率いるドスタム将軍と合流し、
米空軍による空爆の支援を得て共にタリバンの拠点を制圧すること。
同様に志願する複数の部隊が呼び出され、マルホランド大佐から作戦を問われる。
ほかの部隊の隊長はベテランばかり。対するミッチは実戦経験なし。
しかしミッチは、こんな戦いは誰にとっても初めてのこと、
実戦経験のない自分が不利だとは思わないと答え、大佐はミッチの部隊を選ぶ。

こうしてアフガニスタンに向かった米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)、12人。
ドスタム将軍との面会にこぎつけたものの、なかなか将軍の信頼を得ることができない。
また、タリバンの拠点までは険しい山岳地帯が続くため、
馬に乗って向かわなければならないと将軍が言う。
牧場で育ったミッチは馬の扱いに慣れているが、
それ以外の隊員たちはほとんど馬に乗った経験がなくて……。

そりゃもういい話なんです。
隊員それぞれ個性豊かで、戦地での緊張感をやわらげる会話にクスッと笑ったりも。
特にマイケル・ペーニャがイイ。この人はどんな作品でも良い脇役。

タリバンの拠点を制圧するには米軍の支援が必要。
それがわかっている将軍は、12人のうち誰かひとりでも負傷させたら、
米軍が引き上げてしまうだろうことを懸念しています。
だから、隊員ひとりひとりに護衛をつける。それがまだ年端もいかない少年。
もしも隊員に万が一のことがあれば、少年もその家族も罰を受けるらしく。
その事実に胸が痛む。

いい話だけれど、アメリカ万歳、戦争万歳な作品ではあるし、
単純によかったとは言えないのがつらいところ。
娯楽作品として観ればいいのでしょうが、「実話に基づく」なのだから。
そしてどうでもいいことながら、字幕の「貸りる」という誤字がものすごく気になる。

本作鑑賞後に知って驚いたことが。
ミッチの妻を演じたエルサ・パタキーって、実生活でもクリス・ヘムズワースの奥さんなんだ!

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