夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『サバービコン 仮面を被った街』

2018年05月15日 | 映画(さ行)
『サバービコン 仮面を被った街』(原題:Suburbicon)
監督:ジョージ・クルーニー
出演:マット・デイモン,ジュリアン・ムーア,ノア・ジュープ,オスカー・アイザック,
   グレン・フレシュラー,アレックス・ハッセル,ゲイリー・バサラバ他

TOHOシネマズ梅田で『ホース・ソルジャー』を観た後、
大阪ステーションシティシネマへ移動して。

コーエン兄弟の脚本、ジョージ・クルーニーが共同脚本と監督を務め、
主演はマット・デイモンというから、ぜひ観たいと思ったのに。
こんな不愉快な作品に仕上がるとは、ガッカリです。

1950年代、アメリカのニュータウン“サバービコン”。
最初はわずかな人口だったその町に徐々に人が集まり、
何もかも町内で完結できるほどの施設が揃っている。
憧れの一戸建てを手にした家族が集う、絵に描いたような平和な町。

少年ニッキーは、父親のガードナーと母親ローズの三人家族。
ローズが車椅子利用者であることから、彼女の双子の姉マギーが面倒を見にきている。
事件など起こりそうにもない穏やかな日々が続いていた。

ところがある日、隣家に黒人一家が引っ越してくる。
白人しかいなかった町にやってきた彼らに、周囲は大騒ぎ。
あきらかな差別の目を向ける住民たちだったが、
ローズはニッキーに隣家の息子とキャッチボールをするよう促す。
渋々言いつけに従ったニッキーだが、少年同士で親しくなる。

そんななか、ガードナーから夜中に起こされたニッキー。
自宅に強盗が入ったので、おとなしく言うことを聞くべしと。
ガードナー、ローズ、ニッキー、マギーはクロロホルムをかがされ、
ローズだけが不運にも命を落としてしまう。

母親を亡くして悲しみに暮れるニッキーを慰めるマギー。
しかしやがてガードナーとマギーが以前から不倫関係にあったとわかる。
どうやらふたりが保険金目当てにローズを殺した様子で……。

こんなに嫌な役のマット・デイモンは初めて。
ローズ/マギー役のジュリアン・ムーアもなんかキモい。
人種差別とどう話が繋がるのかと思ったらそれも見いだせず、何もかもが中途半端。
子役が上手かったのが救いなぐらいで。

駄作も愛情を持って観たいと思っていますが、
嫌なだけの話に仕上がってしまっていて、怒りすら湧きました。
あー、やだやだ。

毎年怒りが湧くほどの作品って数本しかないのですけれど、
今年はすでに途中退出したくなった作品がいっぱい
これって、映画の問題ではなく、観る側の私の問題だろうかとハタと気づく。
認めたかないけど、更年期ゆえ!?(泣)

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