ヴェルソワ便り

スイスはジュネーヴのはずれヴェルソワ発、みんみん一家のつづる手紙。

トリュフ祭り

2008-12-19 23:00:49 | 日記
白ワインで有名なシャブリ地方の近くのノワイエ・シュル・スランNoyers-sur-Sereinという中世の風情漂う村でトリュフ祭りがあるというので、行ってみた。

街に入ってすぐの広場の一角に人集りができていたので、近づくとそこがトリュフ市だった。

そこには、綺麗に土が払われて黒々したものと、茶色い土が付いたままのものと二種類のトリュフが売られていた。
ナプキンの上が土が払われたもの、かごの中が土がついたままのもの。

聞いてみると綺麗になっている方は2,3日中に食べなくては香りが落ちてしまい、土が付いている方なら1週間くらいは大丈夫ということだ。トリュフの賞味期限ってそんなに短いものなのかとちょっと驚いた。

とりあえず形のいいものを3つ選んだら、おじさんが一つ形の悪いものを付け足してきて、これで20ユーロでどうだ、という。



まあ、いいか。・・・というか、安い!

その後で、トリュフ入りオムレツを食べ(これは残念ながらあまりトリュフの香りがしなかった。)、広場で作り売りしていたアツアツのブダン(豚の血の入った赤ソーセージ)と白ブダン(血の入っていないソーセージ)を食べた。

この黒と茶色いのはすべてトリュフ。

寒い中、白ブダンを茹でる。当然、人だかりができる。

ブダンの具を腸の袋に入れる。結構多くの血を使うことにビビッた。


ノワイエの町並みは本当に美しい。


一つ一つの家は一見ばらばらなのだが、町全体として絶妙な調和感がある。古くなった家を変に小奇麗に修復していないところが、いい。




帰りに、エスカルゴとクルミ(好物なんです。)を買って、家路に着いた。
帰りの車の中はトリュフの香りが充満して、息子たちからはくさいくさいと不評だった。
・・・まあ、お前たちがトリュフの良さをわかるにはあと20年はかかるだろうな。




ちなみに、トリュフ売りのおじさんが美味しい食べ方を教えてやるといって、教えてくれたのが2つの食べ方。

1.まずは、焼いたパンにバターを塗ってその上に薄切りにしたトリュフをのせて荒塩を振りかけて食べる方法。トリュフの食感を楽しむのだそうだ。

2.もう一つは、薄く切った(刻んだ?)トリュフを生クリームに入れて1日から2日冷蔵庫に置いた後にパスタに和えて食べる方法。生クリームに染み出したトリュフの香りを満喫できる一品。

さらに、一緒に行ったフレンチのシェフのお勧めは、ちょっと厚めにスライスしたトリュフをフライパンでバターと一緒に15秒だけ軽く炒めて塩を振って食べる方法。

家に帰って全部試してみたが、どれも甲乙つけがたかった。

今まで高くて手が出なくてわからなかったが、トリュフがバターと、そして塩味とこんなに相性がいいとは新たな発見だった。
ありがとう、トリュフ祭り。(M)

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2 コメント

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寒中お見舞い申し上げます (みらくるりん)
2008-12-20 10:22:36
お久しぶりです。常夏のコンゴから厳冬のジュネーヴに、違った意味でまた引きこもりの日々ですかね?!スキーでもがんばってください!スキー好きなみらくるりんとしては、とってもうらやましいです。
ところで、あの時が止まったかのようなノワイエの村に、こんなお祭りがあったとは?!私も一生に一度、トリュフの香りにむせ返ってみたい~~!!! みらくる家は、フランスに来て?年目にしてはじめてホロホロ鳥を買い、栗を詰めて焼いてみました。Saumurの赤をお供に、なかなか美味でした。
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美味しそうですね。 (minmin)
2008-12-21 01:27:01
ホロホロ鳥の栗詰め焼き、いい香りがするんでしょうね。
言われてみると、確かに引き続きこちら引きこもりです。でもこの年末年始でなんとか家の整理を終えてどんどん外に出たいと思っているんですけどね。
ちなみに、ノワイエのトリュフ祭りは村おこしの一環で、昨年か一昨年に始まったばかりのようですよ。
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