とり一のささみのたたき

　この日はお母さんが焼き物の担当である。

　お母さんは常連さんとしゃべってばかりで、
　けっこうメニューを間違える。

　けれど、お客さんも慣れたものである。

　注文していなくてもそのままいただくし、
　注文があとまわしされても愚痴をこぼさない。

　お母さんがささみに塩を振り、さっと焼きを入れてくれる。
　それをお兄さんがカットして、サービスしてくれる。
　

　奈良市大宮町６－１　鳥一
　その１　2009-06-14