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MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

チルドレンミュージアム

2006年03月31日 | デザイン・建築好き
バブル崩壊前の数年間で大阪には建築界で話題になる建物がいくつも建ちました。
その頃、私は学生で勉強の為に友人と大阪を訪ね、建築探訪をしました。
その中の一つにこのチルドレンミュージアムがありました。
建物じたいがアミューズメントを思わせる構成で色々なお店が入っていました。
最近ではよく内装などで使われている2~3cm角程度のモザイクタイルですが、大胆に鮮やかに使われはじめたきっかけはこの建物ではないかと思っています。
学生の私でも材料の選び方、使い方ひとつでこんなにも魅力的になるのだと感心させられました。当時、モザイクタイルの印象は私にとっては古く、大正から昭和に書けての古い銭湯や水回りに使われていた印象でした。色は草色といいますか・・。ですから、このビルを見たときはあの材料にこんなにも色々な色があって、こんなにも煌びやかで楽しい建物を創る材料になりえたことがショックでした。このときの建築探訪では自分の中で印象に残った建物の一つでした。
あれから、十数年・・あの建物は健在かしら?と見に行って参りました。
もう一度あの華やかな建物を見たい!と思ったのです。しかしながら、建築のガイドブックにも旅行のガイドブックにも表示がありません。不安になりました。
しかし、スワロフスキーのビーズなどキラキラが流行っている現代には古くない建物のはず、むしろきっと活かされてもっと輝いているはず!心躍らせて現地に行きました。ですが、不安の方が的中しました・・。入り口は入られないようにベニア板が貼られ、すっかり廃墟のようになっていました。一部、昔のモザイクが残っていましたが、黒い吹き付け塗装がされていたり、昔のような華やかさはありませんでした。
もう一度、この建物を磨きあげて使って欲しいです。キラキラが流行っている今にはうってつけの建物だと思うのですが・・。本当に残念な状態での再会となりました。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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日本人気質? (とんべり)
2006-04-02 23:59:17
たいそう古いものは大事にしても、ちょっと古いものには見向きもしない…

そんなところが日本人にはあるように思います。

あと数十年永らえて好事家に見出されれば、復活もあるのでは?
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Unknown (MIN)
2006-04-04 13:26:39
うですね。

古い物を見直すようになったのもバブル後のような気がしています。バブルに乗って猪突猛進頑張って泡と消えた時に、おじさん達が昔を懐かしむ姿をよく見ました。

そして古民家再生や昔の町並み再生、文化の再生など、色々な動きが出てきたと思います。

昭和の町並みを再現したミュージアムショップがあちらこちらに出来たと思いますが、それもこんな流れの一つと感じています。

これは、とても良い流れだと思いました。

再生することにより、何がこの時代の良さだったのかを感じることが出来たと思うからです。

そして、それを次に活かす事が出来たならば、それは良いことだと思います。

デザインって少し変わりながらも、数十年サイクルで戻ってきますよね。ファッションや車、インテリアデザインなどは顕著だと思います。

とんべりさんのおっしゃるように、上手いことそのサイクルがこの建物に廻って来て欲しいと思います。
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