サービスなんだよね？

先日の話。
マンションの管理組合からのお知らせで、ケーブルテレビのメンテが行われたとの事。
で、それに伴いケーブルテレビの作業者が各部屋に出向き、テレビの映り具合に変わりがないか点検がしたいらしい。
てか、日付を確認するとメンテ実施の日はとっくに過ぎてるし、それ以後も何の問題もなく普通に映ってるし、部屋に知らない人が上がりこんでくるのも気持ち悪いしさぁ、的な超めんどくさがりの我が家は当然スルーしようと思ったのだが、訪問日を記入しお知らせください！との依頼のお手紙がエントランスの郵便受けに何度も入ってる事に根負けし「しゃーない来てもらうか」となったのが先週の日曜の事。

つかさ、このマンションってケーブルテレビだったの？
そんな事すら知らんかったわ。
普通に地デジの電波を受信してるんだと思ってたわ。
んじゃあ何か？マンションの屋上に立ってるアンテナはそもそも使われてなかったん？
へぇー　全く知らんかったわぁあああ

点検当日。
私がイメージしてたよりも若いお兄ちゃんで、リビングのテレビの裏側に持参した機械を繋ぎ、なにやらチェックし、
「通常通りの受信出来てるようですので問題ありません。で、ちょっとご説明したい事があるんですがよろしいでしょうか？」
と、ダイニングテーブルにつき、何やらパンフレットらしきものを取り出した。

なぁーーんだ　なるほどね。って事だったんですが、受信状況チェックはそれはそれで必要な作業だったのかもしれないんだけど、要は、これを機会にスカパーを契約しませんかと
営業だったみたいでして。

今回のメンテでスカパー受信が可能になったとかで、これを機に契約すると通常よりもチャンネル数が多く契約できるとの話を、何度も説明してんだろうね、流暢な感じでサクサクとご説明してくれました。

「しかもですね、今回特別にお試し期間と言う事で、3ヶ月無料でお楽しみいただけます。」
「ほぉー　3ヶ月無料ですか」
「はい！今僕が持参してるスカパー受信機を設置すれば今からすぐに視聴可能となります。6月から8月いっぱいまで無料でお楽しみいただき、必要でないと判断されれば9月にその旨連絡頂けば機械の撤去に伺います。どうですか？どうせ無料なんですから今すぐにお試しされては？要らなかったら9月に断ればいいですし」

（笑）なるほど　そーですか。
はい、無料で8月まで見れると。
へぇー　そりゃお得よね。契約する気がなかったら9月に断ればいいんだし？
サービスで見せてくれるんであればそんなお得な事はないですよね。
だけどさぁー　家、7月中で引っ越すんですけど？
引っ越す事前提でも？OKのわけ？
サービスなんだよね？（笑）ほんまに見せてくれるんやな？（笑）

あくまでも「お得ですよ　お得ですよ」を連呼し、ちっとも帰ろうとしない兄ちゃん。

私ってさぁ　いい人やん？なので、フェアじゃない事はやっぱいかんだろうと思いましてね・・・言わなくてもいいかもしれないんだけど言っちゃうんですよね。

「えっと、ものすごくこちらにメリットがあるサービスを提供してくれてる事は伝わりました。でですねぇ、私も8月まで無料で見れるんであれば、今すぐにでもその機械を取り付けて頂きたい所なんですが、実はうち、7月いっぱいで引っ越すんですよ。それでも構わないの？契約してたくても契約できない事が決まってるのに、サービスなんだからって乗っかってしまっても問題ないの？」

「え！！そーなんですか？」
「そ。引っ越すんですよ。本契約は絶対にできないんだけど、無料で見るだけ見ていい・・なんて事にはならないでしょ？」
「それは無理ですね。お邪魔しました」

てか・・・お兄ちゃん。
あっさりと引きすぎやろ？（笑）
しかもなんか、さっきまでのニコニコが無くなって無表情になってるし。
サービスサービス言うんなら、引っ越そうがなんだろうが見せたらどないやねん！（笑）
もしくは、サービスとは言いましても、契約してくれる事が前提なんですが・・・て説明したらどーなんよ。
引っ越すなんて事、私が言わなかったら分かんなかったじゃんか！
なんとなーーく気持ち悪いから言ったわけじゃん？
せめてさ、照れ笑い的な感じで
「あーーそーなんですね。だったらちょっとこちらも押せないです（笑）お時間頂いてすみませんでした」
くらい言え！　っての。

手のひら返したように「あっそ。ほな用はないわ」みたいな、あからさまに時間の無駄だった的な顔して出て行く事ないやろ！
なんだかモヤモヤするわあぁああ（笑）

あっ　てかね、その兄ちゃんに教わったトリビアを一つ。
名古屋市内全域の集合住宅（つまりマンション）は、大小にかかわらずほぼケーブルテレビ放送なんだそうです。
都会だと高層ビルとかの関係で、少なからず電波障害が起きるので、マンションを建設する時には100％ケーブルを導入するそうです。
古いマンションも後からケーブルを入れるんだとか。

へーー　知らなかったわぁ。
今や、ケーブル以外で地デジを受信してるのは、名古屋市内に至っては戸建（しかも、高台にある家限定）なんだとか。
そんな話どーでもいっか（笑）


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この週末は・・・

訃報が入ったのは金曜の朝。
珍しく早起きしてた私に実家の母から電話が入ったのは朝の8時。

「やっぱり駄目だったみたい。今亡くなったらしい」

私の実家は弟夫婦が継いでるんですが、お嫁さんの弟さんが42歳の若さで亡くなったのです。
4月の末に仕事場で脳出血で倒れ、ドクターヘリで医大に緊急搬送され奇跡的に助かり、後遺症は残るもののリハビリ次第ではなんとかなるかも・・・
と言われており、入院生活を送ってたんですが様態が急変し帰らぬ人となりました。

土曜のお通夜、日曜の告別式、旦那と二人でお嫁さんの実家まで行って来たのですが、なんていうか・・・・
若い人を送るのは本当につらいです。

良くなると信じ、自宅でのリハビリに切り替えたらお見舞いに行くからね
と地元の同級生や、幼なじみ達が行ってた矢先の事だそうで、突然の訃報に泣きながら参列してるお友達の姿を見るといたたまれなかったです。

「弟が先に逝く」なんて事は想像した事は一度もなく、
現実としてとらえた事はなかったけれど、お嫁さんの弟さんは私の弟よりもうんと若くして帰らぬ人になった事を思うと、あぁ、そう言う事もあり得るんだな・・・
と、気づかされました。


健康診断で胃カメラ再検査になった私。
実家の母親にその事を話してたんですが、母からその事を聞かされた私の弟は、母親以上に心配していたそうです。
自分の嫁の弟がリハビリで入院してた事も影響し、物心ついてから身近に存在してた姉妹もある日突然いなくなるのかも？
という現実が見えたのでしょう。


実は私達の父は52歳で胃がんで亡くなっています。
私が23歳　弟は20歳でした。
51歳の時、余命半年の末期がんと宣告されたのですが、手術の甲斐もあり、宣告された余命よりも半年持ち、52歳の誕生日食後に亡くなったのです。
後々分かったのですが、50歳の時の会社の健康診断で胃の再検査を指摘されていたそうです。
臆病な父は再検査を受けず、その半年後に末期癌となったという経緯があるのですが、年齢が今回の私にあまりにも嵌っていた事もあり、漠然とだけれど「父親と同じ道を歩むんだ」と、なんとなく覚悟のようなものも感じてたんですよ。


自分の親が早くに亡くなるという経験をしていると、親の年齢以上には生きられないような、なんとなくだけどそんな気がするものです。
今回私はどうやら無事だったようですが、弟はあと2年と少しで父親の発病の年齢を迎える。
いやぁ・・・・弟がいなくなる・・ってのを想像するだけでアカンわぁ。
お通夜、告別式、思い出しては泣きじゃくる弟のお嫁さんを見る度、どれだけ辛いのかが痛いほど分かるから、本当に本当に辛かったです。


しんみりしてしまいました。
いやぁ、みなさん、健康には気をつけましょうよ。
残された者の悲しみは深いです。
深すぎます。
家族や、愛する人の為に長生きする努力をしなくてはいけないな
と本当に思います。


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