ひとり気ままに

バツイチ女のひとりごと。離婚した人も、離婚を考えている人も、そしてこれから結婚する人も、「気ままな話」を聞いてください。

カルデラ展望台

2011-07-22 22:00:51 | 旅行記
「カメラだけ持って行ってくるといいよ。荷物は私が預かるよ。5時までに戻ってくればいいから。」
「いいですよ。そんなご迷惑は掛けられません」

気のいいバスの運転手さんが薦めてくれた「弥陀ヶ原」
行きたいのだが、それを選択すると、残しておいた一の宮を回ることはできない。
でも、地元の人が進めるのだからいいとこなのだろう。

「カルデラ展望台から写真を撮るといいよ」
「そうですか。地図か何かあります?」
「あ~、これはどうかな。」
とバスの中にあった、おととしのウォーキングマップをくれた。

「ありがとうございます。行ってきますね」
バスを降りて、再び立山駅に入る。
そこで考える。どうしよう?

一番気になるのが天気。
上に行けば悪くなるのだから。

親切な運転手さんを信じて、行くことにした。
「弥陀ヶ原まで」
「3030円です」
高い!!

13時30分のケーブルカーに乗って、再び美女平に戻り、高原バスに乗って出発した。
3度目の称名滝。
さっきまであの滝の前でしぶきを浴びながら写真を撮っていたのだ。

登るにつれ、天気が悪くなる。
辞めておけば良かったかな・・・

途中下車は私一人。
「帰りのバスの予約をしてくださいね」
運転手さんに言われた。
バス停で車掌さんに帰りのバスの予約をする。
「カルデラ展望台までなら、1時間ちょっとで行けますか?」
「大丈夫ですよ」
「それでは、15時45分に乗ります」

合羽を再び着て出発する。
少し登って驚いた。
ここのウォーキングコースもまだ雪で覆われている。
Dscf2966_2

コースの標識もないのでカンで歩く。
時々出てくる石畳に、道が正しいことを確認した。
Dscf2974_2

道がわからないので、予定より時間がかかっている。
人は誰もいない。
ここで熊にやられも、気がつかれるのはいつのことか。

やっと目的の展望台についた。
Img_4511_2

天気が良ければ、絶景なのだろう。
風が心地よく吹いている。
ここは立山カルデラが一望できる。
Img_4520_2

少し自然に身を任せて、もどることにした。
少しガスが出てきた。
ここでは迷子になる可能性がある。
早めに戻らなくては。

あと少しでバス停と言うところで大雨が降ってきた。
本日3回目のびしょぬれ。
急いでバス停に入った。

バスが来るまで時間がある。
雨はひどくなるばかり。










コメント (2)

称名滝

2011-07-21 22:51:14 | 旅行記
室堂から再びバスに乗って美女平に戻る。
室堂は先の見えないガス。
Dscf2951_2

今日は称名滝に行く予定にしていたが、これでは無理であろう。
早々に富山に戻って、まわりきれなかった一の宮を回るのが正しい選択だろう。

そう思いながらも、心が動かされる。

下りだすと、ガスは消えてきた。
行きと同じように、称名滝の見える場所でバスが止まった。
雨のせいか、ごうごうと流れている。
そして隣にハンノキ滝が流れている。

立山駅に戻り考えた。
「やっぱり行こう!」

立山駅から称名滝行きのバスが1時間に1本発車している。
今日は月曜日で平日なので、観光客が少ない。
当然バスも一人。

運転手さんは面倒くさそうにバスを発進させた。
ところどころで、説明をしてくれる。
いつもの癖で「そうなんですか」「へぇ~」と私が答えていると、反対に詳しく説明をしてくれるようになった。

称名滝のバス停に着くと、運転手さんが休憩所にある資料室を案内してくれると言う。
「お願いします」と2階の資料室で、立体地形図の説明をしてくれた。
地元の運転手さんなので、いろいろと説明してくれた。
「気をつけて行ってらっしゃい」

滝までは徒歩30分。
近づくにつれ、滝の大きさがよくわかる。
この滝は4段あり、落差350mと日本一である。
Img_4409_2

滝の前に来ると、水しぶきがすごい。
合羽を着て、合羽の下にカメラを入れる。
すでに2人のカメラマンがいた。

「今日はすごいよ。よくくるけどこんなに力強く流れていることは珍しいよ」
と声を掛けてくれた。
「どこから来たの?」
「静岡です」
「今日はラッキーだよ。滝という字は水に竜でしょ。今日の滝は竜がいる感じするでしょ」
「そうですね。虹を狙っていたのですが・・・」
「虹よりも、この力強さの方がいいよ。ここから、とってごらん。竜が見えるでしょ」

風の吹き方によって、水しぶきがかかってしまう。
タイミングを見計らいながら写真をとりまくった。
Img_4414_2

Img_4420_2

Img_4434_2

満足したところで、3人で駐車場に向かった。
二人とも仕事をリタイヤして、写真を撮っているという。
静岡にも富士山を撮りに来ているという。

「立山駅まで送ろうか?」
「ありがとうございます。いいですよ、バスに乗りますから」
別に不振に思っているわけではない。
ただ、私が戻らなかったら、バスの運転手さんが心配するだろうと思ったからである。

二人にお別れを言ってバス停でバスを待つ。
バスが来ると、運転手さんは同じ人だった。
「これからどちらに行くのですか?」
「今晩帰ります」
「時間があるのなら、室堂に行けばどうですか?」
「昨日、室堂に泊まりました」
「そうですか。弥陀ヶ原は晴れていますね」
テレビを見ながら運転手さんが言う。








コメント

みくりが池温泉

2011-07-21 00:56:34 | 旅行記
本日の宿泊は「みくりが池温泉」
Img_4352_2

みくりが池の目の前にあり、秘湯の温泉でもある。


ターミナルからご一緒したご婦人たちは、2デーマーチに参加して近くに温泉があるからと、ここを選んだらしい。
キャスター付のバッグを転がしていくには、ちょっと不便な石畳。
「どんなところかもわからなくて」
「どちらからですか?」
「北海道からです」

皆さん人生を楽しんでいる。
私も、早く仕事を辞めて、全国を周りたい。
ただ、お金がないとそれもかなわないか・・・

チェックインをする。
「本日はお客様が少ないので、相部屋ですが今日は一人で使ってください」
昨日に引き続き、4人部屋を一人で独占。
Dscf2943_2

今日は登頂ができて、満足感でいっぱい。
温泉につかって、6時から食堂で夕食。
Dscf2947_2

Dscf2945_2


前に座られた方は昨日から宿泊。
秋田から来ていて、既に何回かここを利用されている主婦。
年に2回、自由になれる時間だそうだ。

お食事はおいしくて、今日もビールを飲みながら食事をする。
満足。

ここは旅館だと思っていたら、山小屋になるそうだ。
そのため、各部屋にテレビがない。
その代わり、ラウンジと食堂を21時までは開放してくれる。
消灯21時。
朝早く登山をする方もいるからである。

本当なら、夜の8時から外に出て、星空観察会だった。
しかし、天気が悪いため、本日はラウンジで勉強会になった。

その前に、夜のみくりが池を撮影。
Img_4388_2

8時からの星空教室は宿泊者が全員参加した。
と言っても、本日の宿泊者10名。

今日見えるはずだった夜空をプロジェクターで映してくれた。
満点の星空。天の川もきれいに見える。
この空を、私はカメラに収めたかった。

今日も疲れて、早々に就寝。
ところが、夜中にうるさくて目が覚める。
風が窓をたたいてる。
雨も窓をたたいてる。

天気が良くならないかと、早朝から外を覗いていたが、明るくなっても視界はなかった。
深いガスの中。
今日の予定はどうしよう?

朝6時30分からの朝食。
Dscf2948_2

バイキングである。取り過ぎないようにお皿の上に並べていく。

食事が終わって、考える。
私はターミナルまで歩いていけるのかしら?
9時のチェックアウトまでにはここも出なくてはいけない。
バスは夜なので時間はたっぷりあるが、ここから出られなくなったら、帰ることもできない。

悩んでいると、館内放送が入る。
「ターミナルまで送迎します。必要な方は早めにご清算をしてください」

「送迎」って何?
ここは車道がないので、車が走ることはありえない。
まさか、富士山のようにブルトーザーとかに乗せてくれるのかしら?
急いで準備をしてフロントに行く。

同じように放送を聞いて集まった人。
「車か何かで送迎ですか?」
「いや、当店のものが一人付き添います」
送迎とはそういうことか。
しかし、一人で歩くよりは安心である。
「送迎お願いします」

結局、連泊している主婦の方以外は全員が送迎を希望。
みんなで合羽を着て、出発の準備をする。

まあ、登山目的で泊まっている人は、雨具の準備もしているが、観光で来ている人は、雨具もなければ、荷物も手荷物である。
山小屋で合羽を貸してくれた。
ご婦人たちのキャスター付バッグは、山小屋の方が背負子で背負ってくれた。
Dscf2950_2

いざ出発。
ものすごい強風で歩くことも、まっすぐ立っていることもできない。
そこへ、冷たい雨がたたきつける。
一歩一歩腰を落として歩く。
「こんな経験初めてです」
関西方面から来ている女性が言う。
私は、富士登山で経験している。

一番後ろを歩いた。
誰かに何かあったときに対応できるように。

いったい何分かかったのだろうか。
しっかり雨具を着なかった私はすっかり上半身びしゃびしゃである。
冷たい。

ターミナルに着いたときは、みんな安心した顔をしていた。
山小屋の方にお礼を言って、みんなで着替えをする。
そして、それぞれの行き先に散らばっていった。









コメント

室堂

2011-07-19 23:58:32 | 旅行記
戻ってきた。
念願の場所に立て、安全に下山できて、ほっと一息。
往復で5時間かかってしまった。

振り返って雄山を見る。
Img_4271_2

頂上はまだ雪の中。

チェックインまで時間があるので、室堂周辺の散策をする。
国指定重文の立山室堂
Img_4266_2

歩きやすいコースになっていて、団体の観光客が沢山いた。
でも、あの雪の大谷を見に来たときよりはぜんぜん少ない。

空も少しずつ青空が見えている。
ここが、女性が落ちると言われた「地の池」
Img_4303_2

その先に、閻魔台がある。
地獄谷を見下ろす。
Img_4314_2

雪の中でよくわからないが、硫黄のにおいがぷーんとする。
「お腹が空いた」
閻魔台で残りのおにぎりを食べる。
幸せだな。

前回来たときは、運がよく雷鳥を見ることができた。
雷鳥は人になれているのか、近くまで行っても驚かなかった。
まるでロボットのように、写真撮影に答えてくれた。

今回はさすがに見つけることはできなかった。
ターミナルで雷鳥みつけ。
Img_4378_2

雄山のガスがなくなった。
「あそこまで登ったのか」満足感。
Img_4386_2

Img_4362_2

室堂の春はこれから?
Img_4317_2

この前来たとき、ホテルのなかのラウンジでおいしいチーズケーキとコーヒーを飲んだ。
ちょうどおやつの時間。
Dscf2942_2

ロッカーから荷物を出して、明日の予定を立てる。
駅の案内で説明を聞こうと並んでいると、今日私が泊まる山小屋を探している人たちがいた。
「私も行きますから、ごいっしょにいかがですか?」









コメント

雄山神社 峰本社

2011-07-18 22:09:52 | 旅行記
室堂に着いた。
あたりはガスで覆われている。

3年前の5月に雪の大谷を見に来たときは驚いた。
5月なのに、まだこんなに雪があるのかと。

7月になればもっと少ないかと思ったが、まだボードを楽しんでいる人がいる。
どうするか・・・
Img_4186_2

登山は安全第一である。
初心者の一人行動なのだから、不安なときは止めた方がいい。
雄山を見上げる。山頂は見えない。
Img_4171_2

ところが歩いている人々がいる。
「朝は大丈夫だけど、午後から崩れること多いね」
昨日の話を思い出した。
「ついていこう」

雪でズボンが濡れないように、寒さ対策に合羽を着込む。
アイゼンは・・・まだいいか。
Img_4173_2

ちょうど私の前に一人で登山している女性がいる。
後ろには、やはりカメラを片手に一人で登山している男性がいる。
見失わないように前を進む。
Img_4208_2

大事なものを忘れたことに気がついた。
ストックである。
いつも邪魔なので持って歩かないが、雪の上を歩くときは必要である。
何度も滑りながら、少しずつ前進する。

ロッカーに帽子を入れてきてしまった。
時々見える晴れ間から、強い日差しを感じる。
また黒猫になってしまう。

雪道を歩くのは難しい。
前の人の足跡をたどりながら進んでいく。
予定よりも時間が過ぎていく。
第一目標の一の越に到着。
まだ頂上は見えない。
Img_4215_2

これからは、岩山を登る。
これこそ先が見えなくなったら、迷子になってしまう。
ご年配の男性が登り始める。
見失わないように後を追う。
Dscf2920_2_2

どうも私は4本の足で登っていくほうが得意である。
手で石をつかみながら、上へ上へ向かう。
太鼓の音が聞こえた。
頂上はそこ。

霧が晴れたら、目の前だった。
Img_4218_2

頂上の本殿に行くには500円を払う。
立山頂上登拝の証と社務所でのお払いを受けられる。
お払いは私一人だった。
涙がこぼれる。
何年も行きたくて、待っていたここに来ることができた。

お払いの後、山頂の神社にお参りをする。
Img_4238_2

Img_4232_2

天気が良ければ、ずっと先まで見えるのだろう。
Img_4231_2

この感じは、グランドキャニオンで感じたものと同じ感じ。


民宿で作っていただいたおにぎりを食べて、写真を撮った。
風が強くて、カメラカバーが飛んでしまった。
急いで拾ってくれたお兄さん。
ありがとうございました。

後は、来た道を帰っていくだけ。
迷子にならないように、人の後についていく。

途中で黒部ダムがちらりと見えた。
Img_4252_2

一の越までもうすぐ。
Dscf2928_2

一の越を過ぎるとまた雪道。
登りより楽ではあるが、滑らないようにそっと下山する。
Img_4256_2



















コメント (2)