ケイコさん

土手でカワちゃんと一緒に 鮮やかな朝焼けを
うっとり見とれていると 対岸から
「おはようございます～」の声
ケイコさんだ！
しばらくお見かけしなかったので心配していたけれど
変わらぬ穏やかな笑顔が眩しくて、つい声を立てて
笑ってしまったら カワちゃんに逃げられた　笑

ケイコさんは私の「ガン仲間」
ガンと出会った？時期も部位も症状もほぼ同じ
ただ後遺症は私より少し重い、かな
ケイコさんは この夏に９０歳を迎えられた
体調の落ち着いた日は隣町の駅からひと駅分を
ゆっくりと時間をかけて歩く

「何かいるんですか？」
「ええ　あそこにカワセミが」
それが始めてお会いした日の二人の会話
初めて見たカワセミに感動してくれて
次にお会いした時には手にしっかりと双眼鏡が

お一人暮らしのケイコさん
息子さんもお忙しくてなかなからしい
私にお手伝いできることがあればと
いつでもモードではいるけれど、急がない
だってお会いするたびに元気と活力を貰って
病気の後「生きてるってのも良いもんだ」と
身を持って教えて下さってるのはケイコさんだからね

今日の１枚は珍しく不機嫌モードの睨みカワちゃん
驚かせてごめんね