厚い雲
神社の森で蝉時雨
いつもの吹奏楽からいよいよ交響曲へ
堰では釣り人数人
カワセミくんは上流へスルー
帰り道
二の橋下から ちっちっちっちっ
まるで舌打ちのような鳴き声
昨日も聴こえてたよね~誰かな
覗き込むとヨシの葉の隙間で
小さなカワセミくんが ちちちっちっ
誰かを呼ぶのに夢中で私に気付かない
あどけない顔、嘴の先が白いし口の中も白い
こんなに幼い子は初めて
か、可愛すぎる~
やがてようやくもう一羽がやってきた
対岸に移るとやにわに兄弟げんか
そこへやってきたキジ父さん
すると、あれあれ 一羽の子カワセミが上流へ
「なんだ、兄ちゃんは行っちゃったのか?」
「うん・・・」
「仲良くしなくちゃだめだろ」
「・・ぼく、悪くないもんっ」
そうなのよ、おとうさん
喧嘩を仕掛けたのは兄ちゃんの方なの
弟ちゃんはじっと待ってたんだから
わたし、ちゃんと見てたんだから!