本大好き・音楽大好き

図書館と古本屋さんをipodを連れ合いにして歩くのがほぼ日課

カワセミくんも祝福

2017-05-07 09:12:50 | Weblog
毎朝、田んぼ脇の一本道を川まで歩く
高圧電線の真ん中の真下を歩く
何本もの太い電線にすっぽりと包まれ
守られているような錯覚の感覚

直ぐに田んぼ道に入るので
ホンの5分ほどの不思議な空間
その僅かな時間にいつも思い出す

幼い頃の彼はこの景色が大好きだった
私の自転車の後部座席で両足を大きく広げて
「すごいなぁ~もっと早く!もっと!」
と揺らしながら騒いでいでた

あの頃の私はまだ自転車に不慣れで
ハラハラしながら前を見るのがせいいっぱい

今ならわかる
見上げながら歩いているとワクワクを実感
鉄塔ガンダムの真下に着いて
朝日に輝く巨体を見上げたとき
ふつふつとやる気が湧いてくる
気分次第で威圧感に打たれることもあるけど

彼はすっかり忘れているだろう
というか 多分心に留めてもいないだろう

たまたまこの道を散歩道にしたことで
私は思い出のよすがにしているけれど
35年の時を超えて
一瞬だけでもあの頃の母と子にリセット
それが こんなささいな事柄だなんて
不思議だな~・・と思いつつ
今日も高圧電線を見上げながら歩いていたら
枯れ枝につかまったカワちゃんと
用水路の柵に止まったカラスくんが
一緒に叫んでいた

「♪ 誕生日おめでとう ♪」









コメント (3)
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