優しく迎えられたことで、心も温かくなった私たちは、小児科医のアドバイスにより、2回目のPCR検査にかけてみようと決めた。
それは水曜日(昨日)の夜だった。
PCR検査が可能な日はいつか。帰国便の予約は何日にするか。
この時点で可能な最短のフライトは、日曜日の夜便である。そこからPCR検査をさかのぼると、木曜日は72時間以内にはならない。
金曜日は祝日にあたっており、ラボは休みである。
PCR検査を受けるのは、土曜日の午前中しかなく、結果を日曜日の朝にもらえれば、夕方の帰国便に間に合う。
イチかバチか、本当に賭けだった。
帰国便の予約をリヨンの日仏夫妻に頼むことにした。慎重になった方がいいのは百も承知で、日本人のご主人は何度も「大丈夫か」と念を押した。
私達の固い気持ちを伝えると、予約を承諾してくれた。
次はPCR検査の予約である。小児科医のジャッキーは徒歩で行けるラボを予約してくれ、同行してくれると言う。ありがたいことだった。
ここまで決まったら、あとはPCR陰性を信じるしかないと思ったら、気分もぐっと前向きになり、連れ合いの具合も快方に向かっていた。
少し寒かったが、朝はジャッキーとともにマルシェに買い物に行き、そのあとすぐにまたジャッキーと一緒に今日はバティニョール地区の新旧へ散歩に出かけることになった。
どちらも行ったことがあったが、ジャッキーに従った。
まず新しい地区へ。マリーエメと一緒に2019年歩いたところだ。
そこから旧地区へ。ここは今回のパリ滞在の初めのころ、アンジェルと歩いたところだった。
ランチをしたお店などの前も通った。
日本人女性が声をかけてくれた和食のお店があった。↓
バッテラというのを見て、もしかして関西出身? またいつか機会があれば寄ってみたい。
そこからクリシー広場へ向かい、一軒家が並ぶ小さな通りを見たりして、歩き続け、約2時間、6kmは歩いたであろう。こんなに歩いても心地よい疲れ程度、つまり完全復活したと言える私たちだった。
そして、やっと帰宅。
家に到着するとニコルがランチの用意をして待っていてくれた。
たぶん、ポークだったと思うが、ニコルの料理はどれも本当に美味しい。
聞けば、時々レッスンに行き習ったりもしているようである。
料理が得意だったとは、初めて知ったが、今回彼女の料理のおかげで、フランス家庭料理の健康的なものをいただけて、ここでの4日間は食事の時間がとても楽しみだった。
食事のあとは、メトロに乗って、サンラザールまで行き、クリスマスの飾りつけを見ようと言うことになった。
プランタンのウインドーはすでに飾り付けが終わっていたが、クリスマスの飾りで有名なラファイエットは数日後に始めると言うことで、この日は残念ながら見られなかった。
が、やっとパリらしい光景を目にすることもでき、気分も上々になってきた。
夜はキッシュと、ポチマロンのスープだった。毎夜頂く彼女のスープは、日本でまねができない味だ。