機内では、嬉しい出会いがあった。
たまたま隣り合わせた若い女性は、なんと新婚旅行帰りだった。しかしご主人の姿はない。
よく聞いてみると、彼女はマイレージを使いANAで、ご主人は別の航空会社での往復だそうだ。今頃、彼は北京辺りにいるとのこと。
旅慣れた若いカップルは、新婚旅行でそういう合理的な対応ができるなんて、実に素晴らしい。
パリの宿も、パリらしさを感じられる地区に取っていたのも、微笑ましい。
何より、彼女はこんなフランス偏愛の私たちの話を上手に合わせて、相手になってくれ、フライト時間の長さを忘れさせてくれた。正直に言うと、友人宅を渡り歩く私たちの旅行は普通の旅行スタイルとは全く違うので、一般の人たちの旅行の参考にはあまりならない。だから話について来てくれる人はとても少ないのが実情だ。そんな私たちの話に最後まで付き合ってくれたのは、ひとえに彼女の聡明さ故だと感じた。貴重な出会いであった。
そんな彼女とは荷物を受け取ったところで、お別れをし、私たちはこの荷物を帰りも羽田から自宅まで送る方法を模索した。
肝心のANAのスタッフが知識不足で右往左往させられたが、逆にヤマト宅急便の係の女性が詳しく教えてくれ、結局ANAのカウンターで格安で申し込むことができた。あの羽田のヤマト宅急便の係員の女性の対応は素晴らしかったの一語に尽きる。
さあ、手ぶらに近くなったことで、次にすることはSIMを日本のものに入れ替えることだったが、ドコモのカウンターが、羽田にも伊丹にもなく、家に帰るまで通信ができないかとやきもきした。結局、羽田では時間切れで諦め、伊丹のドラッグストアに駆け込み、相談すると、SIMを入れ替えるために(フランスではショップの人にしてもらった)クリップを貸してもらえた。聞くと、そういうお客さんが結構いるらしいとのこと。
次回は、忘れないようにしなくては。
自宅に帰り、パリで使った雨傘を干しながら、この雨の雫さえ、パリの雨だと思うと、いとおしくなってしまうのである。
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