シニアの旅行は、ゆったりを旅程を組むことも大事なので、朝の出発も余裕を持って考えている。
実は、マントンまでの列車のチケットは、ミッシェル夫妻が駅で買えばいいということであったが、ビオットまでの列車の切符を買うときのモタモタを考えると,ネットで買いたかった。(2019年ストライキのための変更等でスマホで予約変更は経験済み)
その説明をするのがややこしいので、少し早めに出て駅で買うことにした。
荷物も手荷物用のキャリーとリュックだけに収め、かなり少なくした。
ミッシェルさんが駅まで同行してくれた。
チケットも要領がわかったので、問題なく買えた。
ホームもすぐにわかり、「5日後に帰ってきます」とお礼を言って出発した。
9時50分発のTER、は在来線なので、自由席だ。
マントンまでは30分くらいなのだが、途中モナコも通っていく。
つまりモナコ公国との国境を超えることになる。そしてすぐにモナコ公国を通過してまたフランスに入る。モナコ公国の国境を超えるといっても何もない。通常の駅を一つ通過したのと同じだった。
さあ、マントンに着いた。
2016年にアンリ夫妻と来た事がある(モナコもアンリ夫妻と訪問済み)が、車で少し覗いただけで、十分な時間がなかった。
今回は、アパートを借りて3泊する予定だ。オーナーと直接連絡をして、列車の着く時刻を告げておいた。
駅からは30分はかからないが、歩いて20分以上かかった。
駅からの距離はあるものの、このアパートのある位置は、観光にはとても便利だった。
オーナーは待っていてくれた。
感じのいい女性で、重いキャリーバッグの方を持ってくれ、3階(日本でいう3階 フランス流なら2階)まで上げてくれた。つまりエレベーターはないのだったが、特に支障はなかった。部屋を案内してくれ、鍵を受け取り、「困った事があれば何でも言って」ということであった。
室内も生活用品はそろっていて、水周りも含めて、清潔であった。
強いて言えば、室内の装飾がよく言えばシンプル、悪く言えば無機質といったところくらいだ。白い色主体の部屋だった。
荷物を整理し、少し休んで、散策に向かった。
海沿いを歩いていると、マルシェがあった。着いたばかりだったし、現金しか使えないという店も多く見るだけにとどめたが、後になって思うとなかなかいい帽子や靴がリーズナブルな料金で出ていた。翌日にはマルシェは開かれず、残念!惜しいことをした。
そして、旧市街へと上って行った。
コートダジュールの大抵の古い街(村)は海岸沿いではなく、海岸から近い山の方にある。これはこの後で行くイタリアでも同じことだった。
海から来る海賊への対策だろう。
そして頂上付近には、お城跡か教会がある。
しばらく上り続け、教会のある広場に着くと、こんな素晴らしい景色は見たことがないと思うくらいのきれいな青い海とはちみつ色の建物群が眼下に見えた。
これこそまさにコートダジュールだ。