ローランスの前半の日程が、終了し、大阪に向かった。そこで、用を済ませた後は彼女の幼馴染のヴェロニックと合流する予定だった。
彼女たちは、その後、広島や瀬戸内海の小さな島々を訪れるため、特にヴェロニックの大きな荷物をいったんわが家に置きに戻った。
その日は私も夫も仕事で、荷物を預かることになったのは、英語もフランス語もわからない。80代後半の母だった。
しかし、あとで聞いた話によると、二人は翻訳サイトを見せながら、コミュニケーションを取ったということだ。
初めての体験に、母も内心は心配だったと思うが、明るい二人の対応に、まんざらでもなかったようだ。
ローランスはフランスのノルマンディーに住んでいる。いわば地方である。
しかし、このヴェロニックは、今もパリ郊外、ヴェルサイユや、サンジェルマンアンレーと言った、いわゆる高級住宅街に近いところに住んでいるからか?少しお土産のセレクトも洗練されている感がしないでもない。
たとえば、同じモノプリのエコバッグでも、まったく柄のデザインのチョイスが違ったのだ。
また、ヴェロニックが持ってきたラデュレのマカロンは有名だが、今までそういうお土産はいただいたことがない。要冷蔵でそんなに日持ちがしないこともあり、マカロン(パリのマカロン)というお土産自体、ほとんどもらったことがない。
でもこの二人は、フランスらしい馬を通しての幼馴染みだそうだ。ローランスは障害のような馬とかかわり、ヴェロニックは、馬場競技、つまり馬のダンス(私も初めて動画で知った)の馬ということだ。全然タイプが違う二人だが、初めての日本旅行を共にするのである。
瀬戸内海の島を訪れるにあたり、ローランスは、水着持参であった。10月後半と言えど、彼女は、泳ぐつもりなのだ。もちろんヴェロニックはそんな無謀?なことはせず、島を散策する。
またローランスは自転車で海にかかった橋を渡る計画なのだが、やはりヴェロニックはそれはしないでゆっくりと時間を過ごすようだった。
そんな彼女たちがどんな話を聞かせてくれるのか、わが家に戻ってくるのを楽しみにしたい。
そして実はその間に別の二人のフランス女性を迎えることになっている