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フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

マリーエメは別れるとき目に涙。

2021-03-26 00:02:36 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

さて、最後の朝、いつものようにマリーエメの用意してくれた朝食をいただき、出勤前のローランにも会えた。「次は、田舎の家に一緒に行けるように、もっと長く滞在してね」とありがたい言葉をいただいた。

 

ローランがタクシーを余裕を見て10時に予約してくれた。マリーエメが下まで降りて、見送ってくれたが、最後のお別れのあいさつで「私はあなたが大好きだわ。」と目に涙をためて言ってくれ、私も思いがこみ上げてくるものがあった。

 

タクシーはパリ市内は均一料金なので、右岸のここからは50ユーロ+α(呼んだ場合)しかし、このタクシー、大型のベンツ。後部座席が向かい合わせにたぶん三人ずつ乗れる大きさだ。こんなタクシーに乗るのは初めての事だった。もちろん、マリーエメ達は今までに何度も使ったことがあるのだろう。安心して空港まで乗って行けた。14時のフライトだったが、35分くらいで到着したので、空港でゆっくりできた。

 

そして無事、帰国。

 

今回の旅は、クリスマスの旅と違い、親戚のような関係の友人たちというわけではなかったのだが、終わってみると、親戚関係のような友人たちのその次の友人というレベルの人が増えた。シャンパーニュのバンジャマン家族、図書館マダム夫妻、そしてこのマリーエメの家族だ。

 

2021年の幻の三ヵ月滞在でも、キャンセル後の今も「もし来られるなら、いつでも連絡して」と言ってくれている。マリーエメの家族とは田舎の家での滞在の予定だった。

 

図書館夫妻からはつい先日、「シノンの家は一年に二ヶ月くらいの滞在するつもりで買ったのだが、コロナで去年はほとんどシノンにいて、ロックダウン中に生まれた孫に会うため、数度パリに戻った程度だった。来られるようになったら会おう」とメールが来た。

 

小児科医からも今度は「ブルターニュの別荘で一緒に過ごそう」ということだったので計画を立てていたが、それも延期ということで、希望をつないでおきたい。

 

バンジャマン家族は、ランスから去年ランスの郊外に引っ越していて、今度は大きな家なので、ぜひそこにも来てほしいとのことだった。

 

さて、その実現はいつになるか、今の状況では全く見通しが立たないが、いつか、ということで楽しみにしていたい。



そして、次の旅行記は、2018年のヴァンサンの結婚パーティー参列がメインの旅について書いていきたいと思う。




「オーメルヴェイユ」というケーキを初めて食べ、美味しかった話

2021-03-25 00:14:48 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

夕方、仕事が終わったルイ君が迎えに来てくれて、一緒に歩いてルイ君の家へお茶をいただきに行った。

ルイ君にはシャンパーニュに行く前に会ったきりだったので、シャンパーニュのエレベーターに閉じ込められた話などをすると、「ああ、僕の家のエスカレーターも止まったんですよ」とよくあることのように驚かずに言ったので、こちらは逆にびっくりした。ルイ君の家のエレベーターはとても狭い。そんなところに閉じ込められるなんて、シャンパーニュではだれよりも?平気だったわたしも、考えただけで怖くなる。

 

若い新婚さんの部屋はまだまだ可愛いぬいぐるみなどもあって、微笑ましかった。EU関係の重要な仕事に就くルイ君もポケモンなどが好きなんだという。

 

マリーエメが「誇りに思う」というような難しい試験に合格し、EUの仕事に転職したルイ君だが、奥さんのレティシアは障害児の施設で働いていて、その彼女の仕事をルイ君は「僕の仕事より彼女の仕事のほうがずっと大切な仕事だよ」と、さらりと言ったのに驚きながらも、こんなところにこのルイ君の良さが改めて感じられ、嬉しく思った。

この日はこの二人も一緒にマリーエメの家で夕食を取ることになっていた。彼女はある理由があって遅れてくるというので、また来た道をルイ君と歩いて戻ってきた。

 

ルイ君もスーツを着ているし、今夜はマリーエメのご主人のお父さんがやってくるという。

もうテーブルの準備もご覧の通り。↓

私も明日帰国準備を急ぎ、またそれなりに身なりも整えて部屋からみんなが待っている応接室(サロン)へ行った。もうずいぶん待ってくれていたようで、すぐにアペリティフで乾杯をして、お祖父さんとお話をした。

何でもこのお祖父さんは 警察のかなりの偉いさんだった人とかで、昔気質の人であった。

しかし可愛い孫息子が、17歳で初めて一人で奈良の私の家に来た時から、ずっとそのことに対してお礼を言う機会を待っていてくれたんだそうだ。ルイ君が帰国後、このお祖父さんに奈良での事、日本でのことを、写真を見せながら語ったのだそうだ。その孫息子が結婚し、お祖父さんも感無量だったようだ。

 

私はワインにも詳しくないのでその時はわからなかったのだが、とてもいいワインをこの日のために開けてくれたようだ。まさに猫に小判状態で申し訳なかったのだが。

もちろん料理はマリーエメのお手製で、デザートは「サプライズ」と言っていたのだが、家族みんなが大好きなものと言っていた。それは「オーメルヴェイユ」というケーキだった。これは初めて知ったケーキで、初めていただいたが、本当にお腹いっぱいでも食べられてしまうくらい美味しかった。このケーキの有名なお店をクリスマスにリヨンや、シャトードヴァンセンヌでも発見し、有名なお店だということも後に知った。

この時のシャルル君も 立派にワインやおさらをサーブしてくれていて、改めて家族の絆というものを感じさせられた。もちろんお祖父さんが帰るにあたっては、シャルル君が同行し、送り届けたようだ。

和風のお皿や箸置きも。↓

 

余談ながらこのお祖父さん、去年のロックダウン中に、パリナンバーの車に乗って田舎の家に移動中、警官に呼び止められたそうで、お祖父さんよりマリーエメが立腹していた様子が想像される。

 

さて、こんな楽しい旅も、もう帰国前夜。ローランが明日の空港までのタクシーを手配してくれるという。

 


最古のデパート『ボンマルシェ』で今治タオル!!

2021-03-24 10:38:15 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

今日はいよいよパリ最終日。忙しい一日の始まりだ。

マリーエメのマンションの玄関には、花の鉢があるが、これはマリーエメが定期的に買って交換しているそうだ。一週間に一回は教会のお手伝いのボランティアもしているそうだ。この辺り心の余裕が感じられる。

朝からマリーエメのアドバイスに従って、バスでオルセー美術館の近くまで行き、そこから歩いて、また今日もパリのデパート、「ボンマルシェ」からスタートした。

ボンマルシェとは、「安い」という意味なのだが、このデパートはシックなものが多く、ミッシェルさん曰く「全然 ボンマルシェ(安い)ではないよ」ということだ。彼はデパートへ行くならならラファイエットというが、私にはラファイエットも高級な感じがするが、フランス人にとって、なにか違いがあるのかもしれない。

何も買わなくても、ディスプレイなど見ているだけで、日本のデパートと比べセンスが大いにちがい楽しめる。

カフェレストラン↓

家庭用品売り場を歩いていると、「あれ、ガーゼのタオル?日本みたい」と思ったら、

なんと、今治タオルのコーナーだった。そこで売り場のムッシュと話をすると、売り込みに来た日本女性のことを「彼女は賢かった。『まず家で使ってみてくれ』と、置いていったんだよ。それで使ってみたら、とてもよかったんだ。まだあんまりフランスでは周知されていないけど、少しずつ質の良さを知ってまた買いに来る人もいるんだよ」ということで褒めちぎっていた。なんだか、自分が褒められたように嬉しくなった。

折り鶴をプレゼント↓

そしてお昼は外に出て近くのカフェでまたクロックムッシュを食べることにした。隣の席のマダムが食べていたものも美味しそうだったので、「美味しい?」と聞いたら「ウイ、美味しい。」というので、同じものも頼んだ。もちろん美味しかったのは言うまでもない。

このお店のクロックムッシュは、場所柄か?こんなに上品にカットされていて、食べやすかった。

そして、サンジェルマンデプレ教会のほうまで散歩をして、プランタンを少し覗いて、

帰ってきた。

 


マリーエメの知られざる一面にちょっとびっくり。

2021-03-23 08:17:19 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

サンラザールから来た時の電車に乗ってクリシー・ルバロワ駅へ帰り、歩いて10分ほどでジャッキーの家に戻った。

奥さんに買って来たお土産のチョコレートはサロンにこっそりおいて、道路に面したジャッキーの診療室の前で待っていた。ジャッキーは車庫から車を出してきた。

 

マリーエメの家まで車だと5分もかかるかかからないかのところだったが、大きな荷物があったので、助かった。そして、お礼と、再会を約束して、お別れをした。このときジャッキーの顔は紅潮していた。お互いにお別れはやはり辛い。

 

数日ぶりにマリーエメの家に帰り、お茶を飲みながら少し話をした。いつものように「どこに行ったの?」などという会話だったが、ルイヴィトン美術館へ行ったことを言うと、「ああ、新しい建物ね。興味ないわ」と。「何の展示だったの?」「印象派展」というと、「印象派は好きじゃないわ」とあっさりと言われ、何も返す言葉がなかった。別に悪気があるわけではないが、はっきり言うのだ。彼女はその前の古典派が好きなのだ。

 

そしてお茶が終わり、「一緒に出掛けよう」と言われて、出かけることになった。会員制のような?小さなアウトレットショップで、様々なものが売られていた。食器や、洋服、家具やインテリア小物など、生活に必要なものが売られていた。とっても安かったので、小さなスプーンなど買ってみた。その時はよくわからなかったが、日本に帰ってからネットで見ると、有名な生地のトートバッグなんかもあったようだ。

 

この買い物の時のマリーエメの運転は、今思い出しても驚く。いつもお上品なマダムなのだが、結構気が短いというか、待たされるのがきらいというか、渋滞するとハンドルを握る手が荒くなり、窓を開けて「ちょっと、気をつけなさいよ、どこ見て運転してるのよ!!」とか、またしばらくいくと「さっさと行きなさいよ!!」、「何やってんの!!」という感じで、クラクションならしながら、怒鳴りまくったのである。

今までに見たことがない一面だったので、ちょっとびっくり、でもクスッとなる瞬間でもあった。

 

帰宅後、彼女は「もう息子たちも独立して、このマンションは広すぎるので、引っ越そうと思っているの。でもね、売ると買主は内装をモダンにしてしまうのよ。本当にそれが残念なのでまだ決めていないのよ」と言うことだった。私もフランスらしい内装が好きなので、あまり変えてほしくないなと思う。

 

彼女はカーテンや椅子の生地の張替えまで自分でするという。そう言う生地も沢山あり、「よかったらどうぞ」と言って見せてくれた。私はそういうことはできないし、もったいないので遠慮したが、一枚だけ記念にいただこうとしたら、もう一枚もらうことになった。

そして次に出してきたのは、彼女が手作りしたというアクセサリーの数々だった。「これも気に入ったのがあったらあげるわ」という。迷うくらいたくさんあったので、やっぱりひとつだけと思ったら、「ひとつでいいの?こっちもあげるわ」と、結局二つもらった。

彼女は息子ばかりだし、自分の作ったものや好きなものをあげるのが好きなのかもしれない。

 

専業主婦ということもあるが、お手伝いさんを雇うことなく、全部家事はするという。今回はマリーエメの知らなかった部分がいろいろわかってきた。いつも温かい文面のメールの背景がうかがわれ、彼女の魅力を再確認できた。

 

今夜もお手製の夕食とデザートの用意が始まった。メインはホタテ、デザートはリンゴのタルト、今夜もシャルル君も一緒だった。シャルル君にも「ルイヴィトン美術館で印象派展を見た」と言ったら、「印象派は好きじゃない」とマリーエメと同じ言葉を返された。フランス人は印象派が好きと勝手に思っていたが、そうでない人がいたことをこの日初めて知ったのである。

 

日本風のおはち?をスープ皿に使った↓

今日・明日二泊し、明後日の朝は、帰国へ向かう。明日がパリ散策、最終日だ。

 


フランスで体験する「博愛」優しい「セ・ノーマル」

2021-03-22 00:17:47 | 2019年春の旅行(シャンパーニュ・ロワール)

今日は仕事(小児科の診察)のお昼休みにジャッキーがマリーエメの家まで車で送ってくれることになったが、午前中は、奥さんのニコルが用があってサンラザール駅まで行くというので、一緒に出てサンラザール界隈に出かけることにした。

ここクリシーは、地下鉄駅も使えるが、最寄り駅は、国鉄駅のクリシー・ルバロワであった。もちろん初めて使う沿線で、メトロなどの切符は使えなかった。

 

とてもきれいな電車には、ちょうど遅めの通勤の人たちがたくさんいた。立っていた私に、1人のムッシュが「どうぞ」と言ってくれたが、「すぐ降りるので」と言ったところ、「どうぞ」と再度言ってくれた。今度は「ありがとう」と快く受けたが、そのとき「(セ・ノーマル(当然ですよ)」とにっこり言ってくれた。日本語の「どういたしまして」に相当するフランス語の言葉は「 De rien 」なのだが、こういうときに使わないので、訳すと「セ・ノーマル」は「当然ですよ」という日本語になってしまうのだ。気持ちとしては「どういたしまして」と言ってくれている。

 

このやりとりは、その年のクリスマスのメトロでも若い青年が席をを譲ってくれ、お礼を言うと、今度は日本語で「当然ですよ。」言われた。こうしてこういうときフランスでは「セ・ノーマル(当然ですよ)」というんだなと頭に入った。そのスマートさにちょっと感動した。この点、最近日本は恥ずかしい国になってきた。

 

とても気分をよくして、きれいに改装されたサンラザール駅の構内のショッピング街を少しだけ見て、プランタンやラファイエットというデパートのほうへ歩いて行った。デパートもあまりゆっくり見たことがないのだが、今回は屋上に登ってみた。

 

もうなくなってしまったが、初めて来たとき偶然「サマリテーヌ」というデパートの屋上に上ったが、そこからの景色がとてもよかったので、デパートの屋上は何時もチェックする。マレ地区にあるBHVというスーパーとデパートの間くらいの店のBHV(べーアシュべー)ところの上にも上った。

 

ラファイエットは屋上で屋外に出られて、眺望も楽しめてなかなか良かった。

ラファイエットの内部では、きれいな装飾の天井に近いところに透明の橋が突き出ていて、そこに乗ることができる。結構人が並んで待っていたが、並んでみることにした。突き出た橋の床が透明だから、先端部に行くとスリル満点だ。このようものがあるデパートは初めてだが、面白いものを造ったものだ。

そして、食料品売り場で、ジャッキ夫妻へのお礼に抹茶生チョコを買うことにした。日本人のパティシエのお店のものだ。

 

サンラザール駅の近くで小さなお店だったが食器などを売っている店があり、値段もリーズナブルだったので、買ってみると、お店のお兄さんも感じのいい人で、少しだけおまけしてくれた。この店を再訪しようとおもっていたクリスマス時の渡仏では、もう店がなくなってしまっていて、とても残念だった。

他に支店?もあるようなので、この時のお兄さんはいるかわからないが、いつか行ってみたいなと考えている。


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