Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

とてもとてもいい映画でした

2006-12-22 23:44:33 | 映画



あるいは裏切りという名の犬
今日観て来ました。
金曜日午後2時5分からの回、私は1時35分に劇場に着きましたが、すでにかなりの人。当日券を買って88番目の受付でした。(ちょっと焦り・・・・)
観客層の年代はかなり高いです。主に40台50台といったところでしょうか。


映画は一言、とてもとても良かったです。
とにかく、観てみて!としか言えません。

主演のDaniel Auteuil(ダニエル・オトゥイユ)との最初の出会いは「愛と宿命の泉」ででした。叔父さんと組んでずるいことをするチビ男、というよくないイメージでスタートしたダニエルとの関係ですが、「愛を弾く女」で、自分の本心を隠しヴァイオリン職人として愛する女性に接する男性を演じ、ちょっといいかも・・・と思い始め、今日の映画で完璧に、いいわ、この人、となりました。

ストーリーはここではあまり書きませんが、警察内部での立身出世、部下の信頼厚い上司、同僚間の信頼関係、刑事と情報屋(un imformateur)の緊張関係、昔は取り締まる側と取りしまわれる側で対立していたであろう元娼婦との友情・・・そして、この映画でもっとも重要な人間関係は、キャリアも実績もほぼ同じな二人の刑事の「あなたたち、昔いったい何があったの?」と思ってしまう距離感・・・すべてがこの映画をきっちりしっかり作り上げています。

本当に本当によい映画ですよん。
観てる最中、思わず「ああ・・・」と何度もうなってしまいます。

そして、わたしが注目していただきたい登場人物は、
ダイニエル・オトゥイユ演じる刑事レオ・ヴリンクスの部下で、映画の最初の方の、送別会のシーンで詩を朗読する警官です。名前は忘れてしまったのですが・・・

この人、映画最後の方で、すご~~~く大きな仕事をします。

とにかく、いいです。もう一度観てもいいかも・・・と思うぐらいです。
激しくオススメ。

この映画、ハリウッドでリメイクされることが決まっているそうです。上の写真でピストル突きつけてる方の役をロバート・デ・ニーロが、突きつけられてる方の役をジョージ・クルーニーが演じるそうです。
が、どうなんでしょう?公開されても観にいかないで、DVD待ちでしょう、きっと。