日本では、高齢化社会というと、「重荷」のように認識されることが多いよう思われます。
そして、障害者へのゆがんだ感情をもつ人が多いのです。
2016年に起きた津久井やまゆり園での事件は、その歪んだ感情の象徴のように思います。
高齢になり脚が痛くて歩きにくい。聴力が衰え、聞こえにくくなった。
高齢になると必然的に運動能力が低下し、健康上の問題も増えてきます。
対処するには費用もかかります。
それは、高齢になるとみんなが経験することです。
だから身体的・精神的な障害をもつ人びとを受け入れ、そのニーズに配慮したインクルーシブな社会づくりは、それ自体がよいことであるだけでなく、私たちみんなの利益にもつながるのです。
最近は、障害者も行動しやすいインクルーシブな環境づくりが進んでいます。
2022年、障害のある3500人の旅行者を対象にした調査で、東京はパリ、アムステルダム、ラスベガスと並んで利用しやすい旅行先トップ10に入りました。
鉄道は車いす利用者むけに徐々に改良され、ビルや住宅も改良されてきています。
高齢化社会を迎え、誰もが障害をもつ可能性が大きくなります。
ですから、障害をもつ人の状況やニーズを理解して、それに応えていくことが当たり前のようになることが共生社会の実現につながります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます