箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

リモートと対面の両方を使い分ける

2021年08月29日 06時47分00秒 | 教育・子育てあれこれ
昨年から現在までで、リモートワークが進展しました。

ただし、国内の労働者の約6割はリモートワークができない仕事に就いています。

さらに労働者の約4割は非正規雇用であり、窓口業務や販売業に従事しています。

これらの仕事は対面でないとできないことが多いでしょう。

また、農業、林業、漁業はリモートでは成り立ちません。

ということで、去年から現在までで、リモートワークができる仕事とできない仕事の違いが明確になったのです。

今後は、リモートワークができる仕事は、さらにリモートが進展していくのではないかと思います。

さて、このブログがおもにテーマにしている教育に関しては、家庭学習と学校の学習のつなぐ点で、リモートが活躍していくでしょう。

何しろ、GIGAスクール構想で、ほぼ一人1台が行き渡るからです。

学校内でも端末を使い学習をしますが、それは対面授業の中で活用するのであり、リモートではありません。

一方、リモートが進んだ中でわかってきたことがあります。

それは職場への所属感が帰属感が薄くなるという弊害です。

特に新入社員にとっては、会社に行かないので、誰がいるかわからない、雑談する機会もないということが起こります。

雑談は無意味なように思えますがけっしてそうではありません。

雑談により、どんな人かがわかりますし、職場のコミニケーションが円滑になります。

会社になじめないという理由で、離職する人が増える心配があります。

こと教育に関しては、将来の労働環境を見据え、アナログにもデジタルにも対応できる人を育てる必要があります。

そのとき、アナログがデジタルかではなく、あるいは対面かリモートかではなく、状況や目的にあわせて使い分け、コミニケーションのとりかたを変革して、対面のよさを再認識できる。

そんな時代は目前に来ていると言えるでしょう。