箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

共存と平和を示したアスリートたち

2021年08月22日 06時12分00秒 | 教育・子育てあれこれ


東京オリンピックは、主催者が人としての尊厳を軽くみているようすを明らかにしました。

しかし、選手の方からは、総じて個人の尊厳を大切にしたいという思いやメッセージが伝わってくる大会だったと思います。

北京五輪のときロシアが自分の国を侵攻しましたが、東京オリンピックではジョージアの選手はロシアの選手と表彰台でハグしあいました。

女子サッカーでは、試合開始前に「ブラック・ライブズ・マター」の運動の意味で、片膝をピッチにつく選手がたくさんいました。

シリアの選手は、トライアスロンの試合後、長い時間をかけ、連帯の必要性をアピールしました。

オリンピック実施に反対の声が多い中、強行されました。その点で、いつも以上にオリンピックの意味に注目が集まった大会でした。

そのなかで選手がとった行動は、主催者の個人の尊厳を軽く見る態度と対比され、国や民族、人間の共存と平和を強く訴えた思いが際立ちました。

学校でも、生徒たちにオリンピックの話題で話すこともあるでしょう。

とくに競技に関係する部活では、その種目での選手の活躍が話題にのぼることが多いですが、世界にはこれだけ人の尊厳を大切にし、平和を望む人が多いことも知らせていくべきでしょう。