MELANCOLICO∠メランコリコ!

ゆめと心理と占いのはなし
Por donde, amor, he de ir?
 Rosalia de Castro

レスミルズ

2014-06-03 16:17:12 | On your mark!

スポーツジムのフィットネスプログラムにはいろいろなものがある。それぞれ特徴があって、対象とする参加者も違ってくる。レスミルズはニュージーランドのスポーツジムが開発したものだけど、一気に世界中に広がった。バランス系、ダンス系、カーディオ系、格闘技系をはじめ、バーベルを使うウェートト系のプログラムも、新旧のヒット曲を使用し、そのリズムやメロディ、ときに歌詞に合わせて動き続けるため、このプログラムの作成には楽曲使用契約関係を完了させないとならないし、参加者の気持ちを盛り上げるコリオグラフィーを考えるスタッフも必要だ。ファンに飽きられないように3カ月ごとに「新曲発表」があって使う曲やコリオも新しくなる。

もちろんこうしたプログラムを他のジムが導入しようとすれば契約し、インストラクター・ライセンスの管理も必要となる。現状、こうしたフィットネス・プログラムはビッグ・ビジネスになっていて、ラテン系の楽曲を使うズンバというプログラムも日本を初め、国際的に広がりを見せている。つまり、運動を「健康のため」としか考えられない人たちにとっては信じられない現象かもしれないけど、こうしたプログラムのファンはほとんど生活の一部としてジム通いを続けている。読書が好きな人が本なしでは人生が空っぽになってしまうように、フィットネスにハマった人たちにとって、こうしたプログラムがないと人生から色が消えてしまうような感じかもしれない。

ジムによっては、残業で深夜に帰ってくる人たちを狙って12時ごろまで利用できるところがある。かつて、ぼくも10時35分から11時05分までのスタジオプログラムによく通ったけど、来る人は30歳前後の会社勤めの人たちが多かった。仕事で疲れ切った体で帰宅するのがイヤだったのだと思う。ジム通いをしたことがない人には分からないかもしれないけど、翌朝また7時には起きなくてはならなくても、仕事で壊れかけた自分のまま眠りたくないって人が少なからずいたんだと思う。身体と精神の関係には深いものがあるように感じた。


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