どうにか3年生になれたが、ハービーは医学英語に苦戦中。あまりに成績が悪くて、やる気があるのかと教授に呼び出しをくらい、わたしのトレーニングをスキップしたこともある。
趣味的に適当に働きながら、お勉強しつつ、スポーツクラブの同僚とチームを作り、水泳の競技会にエントリーしてはせっせと練習に励んでいる。仕事<勉強<水泳、一番一生懸命やっているのは水泳のようだ。
ついこの間も千葉で泳いできて2番になったと自慢していたが、せっかくもらった賞状を資源ごみの日に捨ててしまい、チームの誰かにコピーさせてもらうのなんのと言っていた。アホだ。
まあ、それは常態、よしとして。先週のトレーニングの日は暑かった。普段パーカーを羽織っているハービーも暑いのかTシャツ姿。パンツを膝までまくりあげて、なんちゅー格好だ?
「くるりさん、これ新しいTシャツ、3800円です、どう思います?」
黒のTシャツ、胸に白字で「PersonalTrainer」と書いてある。クラブで買わされたらしい。なんか、笑える。「大工」とか「会社員」とかって書いてあるのと同じじゃない?
さて。ハービーはどんな返事が欲しいんだろう?と考えつつまじまじと眺めた。
わたしが最近プールレッスンをお休みしているので、久しぶりに見るハービーのニの腕。なんか、細くなってるし全体的に痩せていた。とはいえ、その辺のお兄さんよりはバキバキしてるんだけれどもさ。
「ごはん食べてるの?」
「食べてますよ、なんでですか?」
「腕、ほっそ!胸、うっす!」
「えー?僕、体重変わってないです」
「えー?筋肉落ちたみたい。前のほうがカッコよかったー」
「えー?どうしよ!どーしよ!」
「トレーニングするしか、ないんじゃない?」
筋肉が付きすぎると体が重くなって浮力がなくなるとか言い訳してくるかと思ったら、ちょっと血相変わってた。クスクス、この後必死でトレーニングするな。
ハービーだけでなく男性トレーナーは「かっこいい」という言葉に過敏に反応するような気がする。「ベビースイミングからやり直し」のお返しだ。ぷぷぷー。
坂道歩きは膝が痛くなるので最近の有酸素運動はバイク。