名大柔道部ログ

名古屋大学柔道部のブログです。
日々の練習や出来事を記録していきます。

Kato sumo festival in 2013

2013年11月13日 22時44分01秒 | 部員日記
 2013年11月13日午後3時30分、私達はふんどしを巻いて土俵に立っていた。この日は年に一度、各部活動の猛者たちがしのぎを削り、相撲の頂点を決める祭典、「Kato sumo festival in 2013」が行われる日である。我ら柔道部も選りすぐれた猛者達をこのfestaへと送り込んだ。
 一人目は柔道部随一の肉体を持ち、全ての技術を力で沈めてきた漢、渥美翔太。ちなみに彼は、前日の練習で手術後の右膝に違和感を訴えていたが、それを堪えての強行出場となった。
 二人目はモーメント力なら誰にも負けず、その中心で全てのモーメントを操る「M」の名を継ぐ者、山口倫史。ちなみに彼も前日の練習で突き指をしていたが、それを堪えての強行出場となった。
 そして、最後の三人目は、「Kato sumo festival in 2011」の個人戦の序盤でなぜか同じ柔道部の猛者、大橋氏と戦う羽目になり、かさぶたの一歩手前ぐらいの傷を負い、そのリベンジに燃える漢、私、本田直也。ちなみに彼はあまり出場するつもりはなかったが、実験が思いのほか早く終わったため、強行出場となった。また、作戦参謀に百選練磨の弁護士、ハモン氏と千葉の至宝、及川仁士氏を招聘した。

 

 本戦直前、各々が七帝戦並みの緊張感を持ち、名大柔道部の看板を背負うという重圧を忘れようと必死に体操、アップを行い戦いに備えた。




 

 この祭典の方式は、まずAとBグループに分かれリーグ戦を行い、その中からわずか2チームが決勝トーナメントに進めるというものだった。我ら柔道部は、なぜか強敵であるラグビー部、アメフト部と同じAグループにまわり熾烈なリーグ戦が始まった。
 
 まず第一の関門、アメフト部。ウエイトトレーニングによって鍛えあげられた肉体と鬼神のごとき精神力を持つ集団である。まず先鋒の本田が戦う。相手はおそらく走ること得意とする俊敏なタイプな相手であった。

 しかし、本田もそのスピードに喰らいつき、何とか勝利をものにする。



 そして、次鋒、渥美。相手は小柄ながら素晴らしい肉体を持った男であった。しかし、ここも渥美が冷静に組み合い勝つことができ、柔道部の勝利を決定付けた。
 
 第二の関門、ラグビー部。スクラムのように組み合うことを得意とし、戦いが終われば「No side 」の精神をもつ集団である。ここも柔道は苦戦しながらも全勝で勝つことができ、決勝リーグへの出場を決めた。



 決勝リーグ、それは予選を勝ち残ったものだけに与えられるステージ。ここまでに散って行った者たちのためにも情けない試合はできない。その準決勝の相手は下馬評を覆し、上がってきたダークフォース「応援団」。彼らは応援することが仕事だが、その彼らが戦うとなったときこれほど恐ろしいことはない。言うこときかない体に鞭を打ちながら戦いに臨む。そして、気づいたときには我らは無想の勝利を手にしていた。後は決勝。これにさえ勝てば悲願の優勝を果たすことができるのだ。
 
 しかし、アメフト部を倒し、ラグビー部を倒し、応援団までも倒したのに後、どこが残っているのだろうか。まだ、どんな猛者が決勝に上がってくるのかという謎が我らにはあった。
 そして…、決勝の対戦相手はなんと予想だにもしていなかった、アメフト部OBチームであった。とても大きくまた勢いのあるチームであった。一刻も早く逃げ出したかった。しかし、我らもここまできた以上引くわけにいかない。というよりも、我らには「練習量がすべてを決定する」ということを証明する義務があった。
 決勝の幕が開ける先鋒は変わらず本田。

 壮絶な接戦となり、審判協議が行われた結果なんとか勝つことができた。

 次鋒、渥美。その相手はおそらく「Kato sumo festival in 2013」の中でもっとも巨漢な男であった。

 土俵際に追い込まれる渥美であったが、見事な反転で相手をかわし勝利をもぎ取った。
 
 大将の山口も伝家の宝刀内股で相手を投げさり、会場を大いに沸かせた。


こうして無事に我が柔道部は優勝。「Kato sumo festival in 2013」は幕を閉じた。


 閉会式では加藤前名古屋大学総長の「今回は珍プレーがなくてよかった。まわしが取れて起こる、ちんプレーが…」という、どう笑ったらいいのかわからないギャグが炸裂したりもした。

 
 賞状の他に、優勝賞金ももらったが、柔道部の活動資金の足しに少しでもなればと思う。





長文失礼したが、読んでくださり感謝!
コメント (6)
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