子どもの学校が始まり、2週間ほどが経ちました。
娘の通う小学校では、5年生から6年生に上がるときには、クラス替えがなく、
変わるのは担任くらいで、その担任もいい先生だったので、娘も喜んでいました。
そんなわけで、私は安心しきっていたのですが、
春休み明けで、子ども達は学校生活のリズムにまだ慣れなかったり、
最高学年ということで、今までにない学校でのお仕事が増えたりなど、いつもより疲れていたのです。
学校だけでなく、幼稚園や保育園などの集団生活は、楽しいこともありますが、
我慢が強いられることも多く、子どものは思いのほか、疲れてしまうこともあります。
娘のように小6となれば、もう自分で本を読む子が多いのですが、
娘は疲れたときは本を読む気にならず(よっぽど好きな本でない限り、自分から読もうとしない)
本を全く読まない日が続くこともしばしば・・・
生活感のある児童書の本棚のそばに、無印のダメソファと年期の入ったプレイマット。座椅子やローテーブルでも相性がいい。
部屋に本がある環境が整っていても、読書から手が遠くことは、普通にあります。
大人でも疲れているときは、活字だらけの本を読む元気がなかったりします。
子どもも疲れているときや、気分が乗らないときは、読書をする気が起きなかったりします。
そんなときは、絵が多い本や、見開き1ページで内容が簡潔するような本(『ざんねんないきもの事典』のシリーズ等)、
学習漫画タイプの本など、疲れていても読める本が手元にあると、自分で読んだりします。
そうした本だと、読むハードルが下がり、ちょっと読もうという気持ちになったりするのです。
とはいっても、、それでも本を読みたい気分でないときもあります。
本が嫌いなわけではなく、読む元気がないのです。
けれど、読んでもらえるのなら、喜んで聞く場合もあります。
うちの娘がまさにそのタイプで、5年生の時に寝る時間が遅くなることが多かったので、
午後10時までに寝る支度ができたら、好きな本を読んであげると伝えたところ、
頑張って午後10時までに寝る支度をするようになりました。
そう、娘は本を読んでもらいたいのです。
小さい頃から寝る前に絵本の読み聞かせをしてもらっていた娘には、
寝る前の絵本の読み聞かせは至福の時なのです!
自分で読まないので疲れない。
お話を聞くことに集中できる。
楽しい気持ちで眠りにつくことができるなど、寝る前の読み聞かせはいいことづくしです。
(もちろん「もう自分で読むから読まなくていい」というお子さんもいます。
その辺は個人差があるので、お子さんの気持ちを尊重しましょう)
「小学校高学年になっても読み聞かせをしていたら、自分で本を読まなくなりそう・・・」
と思う人もいるかもしれませんが、自分で本が読める子でも、読み聞かせをしてもらいたかったりします。
母親だって自分で料理は作れるけれど、人に料理を作ってもらうのは嬉しいのと同じです。
娘に夜になると「今日は本読む?」と聞くと「読んで!!」というときもあれば、
「今日はいい」という日もあります。
自分で読めるような簡単な本でも「今日はこれにして!」と、本を指定してくることもあります。
そういう時は、できるだけ本人の希望する本を読むようにしています。
(今、この本を読んでもらいたい気分!というのがあるので、そこは尊重する)
6年生になった今、疲れやすいこの時期は、娘にとって夜の読み聞かせは嬉しいようです。
夜の10時頃に本を読み聞かせするからか、私の寝る時間も遅くなってしまったり、
疲れがひどいときは、娘に本を読んだ後に、そのまま自分も寝てしまうことも・・・
そういう意味では、ちょっと大変なこともありますが、
子どもと一緒に本を楽しむのは、もうあと1年あるかないかだと思いますし、
子どもが本を読んでもらうことを望んでいるので、一緒の本の世界を楽しもうと思います。
同じ本を楽しんでいると、絵本の読み聞かせの時と同じように、
親子で同じ物語体験をすることで、本の感想を一緒に共感し合えたりするので、
親子でかけがえのない時間を過ごすことができます。
私自身も娘に本を読んでいると、とても楽しいので、読もう!と思うのかもしれませんが・・・
思春期に入ると、親と子どもの距離が少しずつ離れていきますが、
本という共通の趣味があると、本の話が親子でできるので、共通の会話が少し増えます。
子どもが「この本面白いよ!!読んでみて!!」と親に言ってきたときは、
できるだけ、すすめられた本を読んでみるといいです。
今、子どもがどんなことに興味があるのかもわかりますし、
その本のどんなところがよかったかを、一緒に話すことができるので・・・
子どもが学校の図書館で借りてきた本を「読んでもいい?」と聞いてみるのも一つの手です。
(子どもが借りている本なので、返却期限を過ぎないように注意!)
その本に関する話を、親子でする機会が生まれます。
ちなみに、親が読んでほしいと思うような本を読んでくれないときは、
読み聞かせの時に、本人の好きな本を読みながらも、
何回に1回かは、親が読んでほしいと思うような本を、読むのはありです。
(本人の許可を取って。この辺は絵本の読み聞かせの時と同じです)
私も基本的には娘が読んでと言ってきた本を読んでいますが、
時々「この本も面白そうだから、少し読んでいい?」と聞き、OKが出たら、
本人が読んで欲しい本を読んだ後に、少し読んだりします。
自分では読むのが難しいけれど、面白い内容の本などは、
読んであげると続きを楽しみにしてくれたりします。
上の子(今、高2の息子)の時も、小6ぐらいまで寝る前に本を読んでいたのですが、
あまり本を読まない子でしたが「本は楽しい物だ」と思っていたようで、読み聞かせは大好きでした。
本人が希望しなかったり、嫌がったら読まない方がいいですが、
こちらが「読もうか?」と提案したりしたときに「読んで!」と言ってきたら、
親の無理のない範囲で読んであげるといいです。
時には本を自分で読むのを面倒に感じ、親にばかり読んでと言ってくるかもしれませんが、
学校での朝読書や、図書の時間に本を読んでいるのなら、そんなに気にすることはありません。
親に甘えを受け止めてほしい時があり、
甘えを受け止めてもらえると、子どもが明日も頑張ろうと思えたりします。
私は我が子に絵本の読み聞かせを始めて15年以上経ちますが、
こんなに読み聞かせを長く続けることになるとは、思ってもいませんでした。
昔も今も、娘がなかなか眠れないときなど「本読もうか?」と聞くと、とても喜び、
安心して眠ったのを覚えています。
幸せな時間を、他の人より少し長くもてていることを、嬉しく思いながら、
今後も本人が「読んで!」と言ってくる間は、本の読み聞かせを続けようと思います。
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