小2の息子は自力でなかなか本を読まないので困っています。
正確に言うと、写真の多い科学絵本などは自分で読みますが、
字が多く、絵の少ない物語などは自力で読みません。
息子は俗にいう、図鑑を眺めるのが好きなタイプの子です。
私としては物語が少しでも読めるようになったら・・・と思うのですが、
物語を一人で読むことはまずありません。
おそらく物語は活字が多く、絵が少ないため、
一人で読むのが面倒なのだと思います。
けれど、読んでもらうのは大好きなので、物語の世界は好きなようです。
私が読み聞かせをするから、息子が一人で物語を読まないのではないか?
自力で本を読んで、本の世界を想像する力を育てる機会を失っているのではないか?
そう考えることもありますが、
総合的に見ると、やっぱり息子にはまだ読み聞かせが必要だと判断しています。
一つ目は、息子にとって読み聞かせが、寝る前の楽しみだからです。
学校で嫌なことがあっても、寝る前の読み聞かせのおかげで、
その日の苦労がすべて報われ、気持ちよく寝られます。
甘えの要素も含まれているので、子どもの心の安定にも繋がります。
二つ目は、活字が苦手でも、物語世界を体験できるからです。
活字が苦手な子は、見た目が地味な本は面白いと思えないのでは?
と昔の私は考えていました。
しかし、活字が読める能力と、物語を楽しむ能力は別なようです。
息子を見ていると、活字は苦手ですが、物語の世界は大好き。
一方小学生時代の私は、活字も物語も大嫌いでした。
ノンフィクションは好きだったのですが、
フィクションは嘘の話なので、好きではなかったのです。
だからか、物語をを楽しんでいる息子を見ると、
「こんなに物語の世界に没頭できるなんてすごい!」
と思ってしまいます。
物語を楽しむ心が育っているとでもいいましょうか。
小学校低学年のうちは、活字を読む能力を育てることよりも、
物語を楽しむ心を育てることの方が、ずっと大事だと私は思います。
人としての心を育てることもできますし。
学校の成績には表れないかもしれませんが、
視聴率重視のテレビ番組よりも、ずっと奥の深い世界ではないでしょうか。
そんな世界を旅することができるなんて、とても貴重な体験です。
一人旅もいいですが、相棒のいる旅もなかなか素敵ではありませんか。
読み聞かせから一人読みへシフトしていくことは、私の今後の課題ですが、
読み聞かせをしていても、活字を読む力は少しずつ育っていると感じているので、
もうしばらくは、物語を楽しむことにウエイトを置こうと思います。
【追記】
この記事を書いた2年後、息子に少しずつ変化が出てきました。
その様子は
こちら
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【今日(昨日)読んだ本】
★ いとうせつこ 文 ・進藤恵子 絵 『ちいさくてもできたあ!』 福音館書店 2015年。(ちいさなかがくのとも 156号)
「娘のお気に入り。幼児から小1など、小さい子への読み聞かせにおすすめ。」(160/200 絵本)
★ イレーヌ・シュワルツ 作 /ミシェル・ゲー 絵 / 山脇恭 訳 『地下鉄ねずみのミニー どぶねずみ大作戦』 童話館出版。1997年。
「数日かけて息子と読んだ。一気に読んだ方がハラハラ感があって面白かったかも。」(88/100 再読)