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ロンドンから徒然に

桜に好かれる?

2012-04-20 | 旅・イベント
 通常ヨーロッパでは1月~3月にかけて展示会が続き、そのレポート作成の都合なんかもあって、春の一時帰国は何だかいつも慌ただしく、直前に国内での主たる打合せ2,3本の日程を決め、次にその前後を埋めていって、貧乏性なもので結果的に滞在中は朝から晩まで予定を入れてしまい、終いには自分で自分の首を絞めるという状態になってしまいます。

 計画を入れた後でふっと意識が行くのが桜のこと。今年は大阪から入り、4月8日の夜~15日の間の滞在だったので、端からもう遅すぎるだろうと諦めていたんです。
 ところがどうやら日本ではずっと寒さが続いていたため開花の時期が遅れ気味らしく、丁度満開の時期に当たる可能性が強いことが分かりました。

 となると、後悔するのが時間を空けなかったこと。夜は全て予定を入れてしまったため、少なくとも夜桜は無理。昼間は打合せの移動の地点に桜の名所はなし。その上、天気予報を見ると滞在途中で雨の予報も。
 ということで、選んだのが東京に移動する前のわずかな時間。午前中の打合せもそこそこに大阪から京都に移動。駆け足で(本当に走るような速さで)かつて住んでいた地域を回って、そのまま新幹線に飛び乗りました。





 考えてみたら、昨年だったか一昨年だったかは、逆に3月の早めに帰国して、早すぎるだろうと思っていた桜が、異常な暖かさのために早めに開花して、これまた見ることができました。どうやら桜には好かれているみたいです(笑)

 それにしても不思議なのが、イギリスにだって(あるいは他の国にだって)同種の桜はたくさん存在するのに、やっぱり日本で見る桜が一番綺麗なこと。背景になる建物だとか、周囲の空気感だとか、あるいは自分の内なる心情だとか、桜を見る時のそもそもの環境がやっぱり違うんでしょうね。
 そう言えば、桜を見る時の心境って何だか複雑な気が......