英語・ダイエット・その他徒然なるままに

趣味の英語学習(TOEIC 970点)やダイエットの成功談など、色々書いていきます。

過去のリスニング学習の振り返り

2014年12月20日 21時08分28秒 | 英語
英語がしっかり聞こえるようになったという実感のようなものはまだまだ薄いのですけど、TOEICリスニング満点という、英語オタクとして初めて一つの具体的なタイトルを手にしたことは素直に喜びたいと思いますし、苦労の足跡を記録しておきたいというのもあります。ですので、今日の記事では、私のこれまでの英語学習の中でリスニング関連でやってきたことを時系列的にまとめてみようと思います。興味のある方は参考にして下さい。

英語学習を始めたのが1994~95年頃なのでかれこれ20年になりますが、その中で”英語を聞く事”に関して使った主な教材は以下です。

(1) 1000時間ヒアリングマラソン(ほとんどこなせず)
(2) NHKラジオ講座「やさしいビジネス英語」
(3) TOEIC TEST必須1200語(語研)
(4) AFNスポットアナウンスメントのCD(98年版)
(5) TOEIC Testプラス・マガジン

はい、たったこれだけです。これ以外にもAFN関連のニュースCD、TOEICの問題集的な物、あるいは各種単語集についているCD等、雑多な物を多少やりましたが、本格的に取り組んだ(取り組もうとした)教材は上記でほぼ全てと言っていいと思います。しかも、(1)のヒアリングマラソンはほとんどやらず放置状態でした(笑)ので、本当に真面目に取り組んだのは(2)~(5)の4つだけです。リスニング以外の分野では膨大な量の教材をこなしていますが、純粋にリスニングの練習用に使ったのは本当に、ほぼこれだけです。私がいかにリスニング嫌いかお分かり頂けると思います。

最初の(1)ですが、確か就職したての1994年か95年頃に一年間の申し込みをしました。English Journalという雑誌が教材になっていて、毎月簡単なテストを回答して送ると添削のようなものが送られてくる仕組みだったと思います。なんせ、当時の私はTOEIC 665点(私より点数の低い同期は周りにいなかった)、英語学習に関してもまったく要領を得ない初心者でしたので、こんな最高難度の教材に手を出したところでこなせるはずがありません。当然の結果として放置状態になってしまい、したがってこの通信教育の仕組みもほとんど覚えていないのです。English Journalはご存知の方も多いと思いますが、あんな正真正銘の生英語、今の私でも練習教材として使いこなせるかどうか怪しいです。まあ、今こそトライしてみるべき教材かもしれませんが。

ということで(1)で早速挫折し、TOEICの点数こそ確実に上がってはいたもののリスニングに関しては迷える子羊もいいところで、何をしようかと悩んでいるうちに(2)に飛びつきました。

要するに当時の私は巷で名の知れた教材をかじってみるという発想しかなかったので、有名どころのNHKラジオ講座に飛びついたわけですが、これは少し続けることができました。最終的に3、4年分買ったでしょうかね。全部きっちり消化というわけにはいきませんでしたが、まあまあ真面目にやれた初めてのリスニング教材でした。現在のシリーズでは「実践ビジネス英語」が該当すると思います。

当時はラジオ番組そのものは時間の都合でなかなか聞けないので、付属のカセットテープをラジカセで聞いていました。今から思えば日本人向けに英語の速度は緩めになっていたと思いますが、当時の私には非常に難しいと感じられました(最新の語彙が出てくるので、今でも決してやさしいとは思いませんが)。聞いても聞いてもなかなか上手に聞き取れないストレスで、ラジカセを床に叩き付けたこともあります(笑)。

で、当時ちょっと考えてみたところ、初見の語彙を覚えていく作業と音の聞き取り練習を同時にやってるから辛いんだということが分かり、語彙力の増強を先に集中的にやった方がいいんじゃないかと思うようになり、(2)をやりつつ、語彙増強のための良さげな教材を探した結果、(3)に出会ったわけです。

(3)の教材は超おすすめです。入門・基礎・頻出・必須とレベル毎に4分冊になっていて、単語が1つの短いセンテンスの中で提示される形式になっており、しかもそのセンテンスのナレーションがCDに吹き込まれています。なので、これをやれば語彙増強とリスニング増強の両方が同時にできます。さきほどこの両者を同時にやるのが辛いのだと書きましたが、この本はあくまで語彙増強がメインでセンテンス自体は非常に短いので、聞く方はあまりストレスにはなりません。今でこそこのような形式の単語集は沢山ありますが、当時は少なかったです。本のレイアウトやCDの吹き込みも極めてシンプルな作りなので、非常に使い易いです。もし私が英語初心者の弟子をとるなら、最初にこの本をやらせます。4冊マスターすればTOEICくらいなら語彙に関しては全く恐れるに足らなくなると思います。これを始めたころの私はTOEIC 800点前後でしたが、仕上がる頃に初めて860点を取ることができました(そうです、一昨年の私が870だったので、実はこの頃からそんなにTOEICの点数は変わっていないのです。ただし、この間長きに渡って、TOEICとはあまり関係のない別の能力を磨いていました。それはこのブログの過去記事を読めば分かると思います)。

なお余談ですが、私がこの本を買った当時の版では、本に記載されている英文の半分しかCDに収録されていませんでしたが、現在の改訂版ではちゃんと全部吹き込まれています。その分、CDが1枚から2枚に増えています(笑)。要望があったのかもしれません。そういう意味でも改良されて更に良い教材になっています。収録されている単語や英文は全く変わっていないようですが、印刷のレイアウトだけ少し変わったようです。

で、(3)を始める少し前だと思いますが、1998年に(4)と出会いました。これは今までの私のリスニング人生の中で出会った最高の教材と言っていいと思います。はっきりとは覚えていませんが、おそらく、当時会社の中に英語が凄くできる奴がいて、そいつがAFNを一生懸命聞いているようだったので、それに感化されて買ったのだと記憶しています。このCDによって私の耳の中で”革命”が起こりました。ホンモノ英語のリズム、スピード、そして、痺れるような格好よさ。リスニングは嫌々やっていた感がありましたが、これだけは夢中になって聞きました。とにかく格好いい!AFNは皆さんご存知だと思うのでここでは説明しませんけど、同じモノホンの英語でも(1)のような通常の会話調のものとはまた違った英語なのでスピード感・リズム感が半端じゃないんです。しかも、あくまでアナウンス英語なので発音はそこそこ明瞭(でないパッセージもありますけど)。だから、不明瞭な発音を聞かされた時のストレスも無い(そういう意味では、必ずしも超上級の教材とは言えないかもしれませんが)。

それならニュース英語でもいいじゃんと思われるでしょうが、このスポットアナウンスメントはニュースのような単調な読み上げ形式のパッセージだけではなく、内容も面白いので笑えて楽しくやれるところがいいんです(知らない人は調べて)。それに、私は政治経済の話は嫌いなのでニュースは眠くなるんです(社会人にあるまじきコメントですが。理系だし、許して)。

このスポットアナウンスメントの高速英語に自分の頭がシンクロできた時の気持ち良さったら半端じゃなく、結果としてこのCDだけは聞きまくって、日本人が知らない英語特有のリズムをしっかりと体に焼き付けることができました。このCDと(3)をしっかりやり込んでから、しばらくして初めて900点を超えたのだと記憶しています。ただし時期的にそうだという事で、当時はリーディングで点を稼いでいたので、900超えの直接の起爆剤だったかと問われると分かりません。リスニングの点数に関しては急上昇した記憶はないので、じわじわと上がっていたのだと思います。

AFNのスポットアナウンスメントを集めたCDは現在までに3種類発売されていますが、残念なことに98年版は絶版です。もう手に入りません。2004年、2007年(2013年に改訂)にそれぞれ第2段、第3段の物が出ていますが、98年版に比べると正直、イマイチ(いちおうリサーチはしているのです)。アルクさん!98年版、是非復刻してください!!

(5)についてはやり出したのは最近で、前々回の記事にも書きましたので省略します。

以上、長くなりましたが、純粋な聞き取り練習という意味では,私は以上の内容以外はほとんどやっていません。どの教材がリスニング満点の決定打になったのかは定かではありませんし、そもそもリスニング満点を取った今でも自分のリスニング力にはそれほど自信はありません。しかし、強烈な印象をうけた教材、夢中になって聞いた教材が一つだけあって、それは(4)です。試験英語ではないので試験の点数を上げるのにどれほど役に立つかは分かりませんが、ホンモノ英語の格好よさを私に教えてくれた、私の英語感を一変させてくれた、思い出の教材です。

そういう意味で、そろそろ映画とかドラマとか、そういうものにもトライしてみれば更なる出会い・ブレークスルーが経験できるのかもしれません。sitcom(フレンズ等、古いか)とか、ちょっと興味はあるのですが、せっかく満点とった直後にまた打ちのめされても辛いし、どうしましょうかね。

さて、リスニング満点にすっかり浮かれてますが、総合点は920点とお粗末な限りです。20年もやっててまだ950にも届かないのかと、叱責されるかもしれません。リーディングは得意だと思いつつ、実は今のニューTOEICのリーディングの難化に対応しきれていない部分があるのですが、この辺はまたお話しします。950超えのための戦略はもう見えています。というか、一刻も早く超えないとさすがに恥ずかしい。TOEIC高得点を目的に勉強するのは基本的には邪道だというスタンスは変わりませんが、かと言って900点台前半ではまだまだ何を言っても説得力がありませんから、もうちょっとやります。