英語・ダイエット・その他徒然なるままに

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プレゼン技術って?

2011年09月12日 23時30分46秒 | 日記
皆さんはプレゼンは得意ですか?私は、特に苦手というわけではありませんが、あまり得意でもありません。

別に人前で緊張してアガル訳じゃないし、文章かくのは得意な方だと思うし、言語能力は総合的に、ある方だと自負しています。でも、あらゆる言語活動の中で、プレゼンだけはなかなか思うようにはいかないですね。流暢に喋れず、言葉に詰まってしまうことが多いんです。

何故なのでしょう?ちょっと象徴的な言い方をすれば「真面目すぎる」からだと思います。内容を論理的に、細かい所まで全部正確に説明しようとすればするほど、言葉を選ぶ際の難易度は当然あがります。要するに、細かい所まで全部きちんと説明して、かつ、話の流れもなめらかに耳障りのよい喋りをする、なんてことは、よほど上手い人じゃない限り無理なんです。簡単な話ならともかく、私のような技術屋は話しの内容そのものが複雑なことが多いので、細部に渡る緻密な説明と、よどみない喋りを両立するなんてのは、非常に高度な要求になってしまうのです。

取るべき道は3つ。1つは、パワポなりの資料を、話すまんまに作ってしまう。喋るときには読みさえすれば良いように資料を作ってしまうという方法。でもこれをやると、資料の分量や1ページあたりの文字数が増えてしまいます。

2つめ。細部の細かい所までイチイチ完璧に説明しようとしないこと。これをやると迷い道に入ってしまうし、時間オーバーもし易くなる。大雑把に話して、細かい所は後で聞いてくれ、くらいの割り切った喋り方をする。

3つめ。細かい内容まで正確に伝えることを優先したいのなら、よどみなく喋ることは潔く諦める。これも1つの手でしょう。中身オンリーで勝負するのです。本当にすばらしい内容があるのなら、これでもいいと思います。

私の場合は、真面目すぎる性格が災いして2ができないんです。プレゼンが(一見)上手な人の喋りをよーく聞いていると、中身の説明を結構はしょっています。もっと言えば、論理的によくよく突き詰めて考えると実は何を言っているのか良くわからない、ということすら多いです。でも、よどみなくスラスラと喋っているので、プレゼン自体は非常に上手に聞こえる。まあ、本当にこれでいいのかどうかは別として、偉い人のプレゼンほど、こういう形のものが多いような気がします。昔いましたね、「言語明瞭・意味不明」って言われた人。意味不明まで行っちゃいけませんが、全部きちんと説明する必要もないのです。そこを割り切っているからこそ、うまく喋れる(喋っているように聞こえる)んでしょう。

1のタイプは資料を見るだけで後で復習できるので非常にありがたいと思うのですが、外資系企業などの対外的な資料(たとえば技術セミナーなんかでくれるような資料)は、1とは間逆で、字がほとんど無いですよね。喋りでほぼ全てを補っている。プレゼンとしては上手いなぁと思うけれど、あとで復習できないんです、あれ。欧米は目と目を合わせて「会話する」文化で、1枚1枚の資料の情報量も減らす代わりにリアルタイムに会話的に理解させるやり方をとるからそうなるのでしょうけど、後で忘れちゃうともう取り返しがつかないんです。

私自身、プレゼンというのは本当は3であるべきだと思うのです。複雑な話を突っ込んで議論したいときは、やっぱり緻密な資料を作って、口下手でもいいから思いのたけを話してほしい。当然時間もたっぷり取ってほしい。こっちも一生懸命聞くから。時間短縮のために、分かったような分からないような中途半端にデフォルメされたプレゼンをみせられても、肝心要の所が結局よく分からず、不完全燃焼な気分になってしまうことが多いです。

まあでも、プレゼン技術はあるに越したことないけど、やっぱり中身ですよ。猛烈に心引きつけられるような中身のある発表、あんまり見かけませんねぇ。似たような話が非常に多くて。