色々とややこしかった2011年の夏も、そろそろ終わろうとしています。台風一過もあってか、夜はめっきり涼しくなりました。ちょっと肌寒いくらいのこれからの季節が私にとっては一番快適です。夜布団に入ると虫の大合唱も聞こえてきて、心が落ち着きます。
ややこしかったと言ったのは無論、電力関連です。身の回りでも会社の休みがシフトしたり、各所で節電節電と言われたり、色々ありました。自分自身は暑いのは大の苦手なので、申し訳ないけど個人レベルではあまり節電は考えませんでしたが。まあ大停電とか、懸念されていた大きなトラブルは無かったようで、なによりですが。
で、結局は”原発ってどうよ?”ということを嫌でも考えさせられる羽目になってしまったのですが、まさかまさか、今の時点で福一の原発問題がまだ解決していないなんて、地震と原発事故発生当初にはまったく想像もできませんでした。
論理的に突き詰めていったときに、原発が是なのか非になるのかについては、無知な私には分からないです。というか、総合的に判断できる情報を持ってるのはごく一部の人に限られているでしょう。原発を全部なくしたら発電能力は何%になるのか、色々言われてはいますが、本当に本当の所は一般人には多分わからない。コスト面についてもそうでしょう。さらに悲しいことに、そういう情報を握っている人達が本当に真剣に、科学的に議論をしようという風潮もない。
ただ1つ、我々一般庶民からみて確実に言えることは、少なくともこの日本という国は、いざという時に原発を完全に安全下に置くようにコントロールする技術や体制を持ってはいない、ということです。さらに言えば、その”いざ”が起こらないように人知の及ぶ範囲で万全の対策が施されているわけでもない、ということも露呈してしまいました。福一の事故を未だに収束できない事実が、何よりもそれを物語っています。
でもこれ、私は原発の専門家ではありませんが、理系人間的な感覚から言わせてもらうと、事前に100%万全の対策を施すことも、事故ったときに確実にコントロールするということも、本当はできるわけないのです。これは原発に限らず、人工的なシステム全てに言えることです。所詮は人が作ったものに、100%なんてないのです。物を作る理系人間だからこそ、人間が作る物の”危うさ”みたいな物は薄々わかっている。物を作って運用する限りにおいては、ほんの僅かな可能性かもしれないけど、不測の事態が生じることは予め織り込み済みにするしかないのです。100%絶対に落ちない飛行機なんて、できっこないでしょう?
こういう視点で考えると、原発というシステムについては、「撤退すべき」としか言いようが無いと個人的には思います。”いざ”という時の被害の大きさ、収束に持って行くための難しさが桁はずれで、地球レベル、人類レベルでの取り返しのつかない被害をおよぼす可能性もある以上、”不測の事態を織り込み済み”にするわけにはいかないシロモノだからです。地球レベルの破壊をもたらす可能性のあるシステム災害を100%予防するには、そのシステムを無くす以外に方法はないのですから。その100%を100%にするのか99%で諦めるのか、なんて議論はナンセンスでしょう。
ややこしかったと言ったのは無論、電力関連です。身の回りでも会社の休みがシフトしたり、各所で節電節電と言われたり、色々ありました。自分自身は暑いのは大の苦手なので、申し訳ないけど個人レベルではあまり節電は考えませんでしたが。まあ大停電とか、懸念されていた大きなトラブルは無かったようで、なによりですが。
で、結局は”原発ってどうよ?”ということを嫌でも考えさせられる羽目になってしまったのですが、まさかまさか、今の時点で福一の原発問題がまだ解決していないなんて、地震と原発事故発生当初にはまったく想像もできませんでした。
論理的に突き詰めていったときに、原発が是なのか非になるのかについては、無知な私には分からないです。というか、総合的に判断できる情報を持ってるのはごく一部の人に限られているでしょう。原発を全部なくしたら発電能力は何%になるのか、色々言われてはいますが、本当に本当の所は一般人には多分わからない。コスト面についてもそうでしょう。さらに悲しいことに、そういう情報を握っている人達が本当に真剣に、科学的に議論をしようという風潮もない。
ただ1つ、我々一般庶民からみて確実に言えることは、少なくともこの日本という国は、いざという時に原発を完全に安全下に置くようにコントロールする技術や体制を持ってはいない、ということです。さらに言えば、その”いざ”が起こらないように人知の及ぶ範囲で万全の対策が施されているわけでもない、ということも露呈してしまいました。福一の事故を未だに収束できない事実が、何よりもそれを物語っています。
でもこれ、私は原発の専門家ではありませんが、理系人間的な感覚から言わせてもらうと、事前に100%万全の対策を施すことも、事故ったときに確実にコントロールするということも、本当はできるわけないのです。これは原発に限らず、人工的なシステム全てに言えることです。所詮は人が作ったものに、100%なんてないのです。物を作る理系人間だからこそ、人間が作る物の”危うさ”みたいな物は薄々わかっている。物を作って運用する限りにおいては、ほんの僅かな可能性かもしれないけど、不測の事態が生じることは予め織り込み済みにするしかないのです。100%絶対に落ちない飛行機なんて、できっこないでしょう?
こういう視点で考えると、原発というシステムについては、「撤退すべき」としか言いようが無いと個人的には思います。”いざ”という時の被害の大きさ、収束に持って行くための難しさが桁はずれで、地球レベル、人類レベルでの取り返しのつかない被害をおよぼす可能性もある以上、”不測の事態を織り込み済み”にするわけにはいかないシロモノだからです。地球レベルの破壊をもたらす可能性のあるシステム災害を100%予防するには、そのシステムを無くす以外に方法はないのですから。その100%を100%にするのか99%で諦めるのか、なんて議論はナンセンスでしょう。