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湯の山温泉、オジサン二人旅…その➀

2017-10-06 16:12:53 | 旅行
この日は十五夜で、まん丸な月がいわし雲の間を縫って、煌々と輝いていた。露天風呂から四日市市の夜景も楽しんだ。


今回は12連休だったが、3日おきぐらいに飲み会やその他の用事が入り、今年のマイテーマ、「行きたかった街へ一人旅」ができなかった。。しかし、最後の3日間は何もなく、近場の三重県・湯の山温泉に行った。近場と言っても、大阪からは近鉄特急で四日市まで行き、そこからローカル線に乗り換えて2時間半だ。しかし、私鉄のせいか?交通費が安い。往復7700円ほどである。この前から再々、「どこか連れて行って欲しい」というK先輩に連絡を入れると、「是非とも!」と即答。久しぶりの「オジサン二人旅」となった。

一泊目は鳥羽の料理旅館でたらふくうまいものを食べ、2日目に湯の山温泉でのんびり湯につかりましょぅか~という案を出すと、「うまいもんは大阪に限る。温泉旅館でのんびりしたい~」と、すぐさま却下された。それもそうだ、料理旅館では酒を飲みすぎるだろうし、そうなると2日目の移動もつらいだろうと、どこも観光はせず、チェックインの15時にはホテルに入る日程を組んだ。

15時前に湯の山温泉駅に着くと、ホテルの送迎の若いお兄さんが待っていた。「ちょっと早かったかなあ」と言うと、「とんでもないです。ホテルでは準備万端、皆様をお待ちしております」と、本物の笑顔(自分は他人の心の中を見抜く才能ありと信じている)。早速乗り込むと、「申し訳ありませんが、もう一組のお客様がお越しですのでしばらくお待ちください」と言うので駅の改札方面を見ると、赤ん坊を抱いた中国人風の若い夫婦が大きなバック二つを引きながらこちらに向かっていた。「う~ん、中国人恐るべし!湯の山まで食い込んできたか!」と独り言を言うと、運転手が、「本日は4組のお客様が外国の方ですよ」と苦笑しながら言った。

湯の山温泉は、駅近くにも旅館があるが、そこから車で10分くらい上った山間部がメイン通りだ。宿はこの温泉を支える観光地、「御在所岳ロープウェイ」の乗り場のすぐ隣にあった。この日は強風のため稼働していなかったが、下から見上げるとなかなかの急こう配だった。パンフレットを見ると、中間地にあるロープゥェイを支える鉄柱は日本一の高さだという。二人とも極端な高所恐怖症で、「なんでお金まで出して怖い思いをする必要がある!」と言い、フロントの若い女性に笑われたが、真正面に鈴鹿山地の主峰(1212m)がそびえて見えるのは清々しい。その御在所岳を源流とする三滝川という大きな岩がごろごろした清流も流れ、自然豊かな温泉地だった。

連泊した宿は、「ホテル湯の本」で、各旅行サイトの口コミはトップクラス。特に若き料理長の夕飯と、スタッフのおもてなしが最高だとあった。確かに送迎の純情お兄さん、笑顔がまぶしいフロントの若き女性スタッフ達、さらに部屋食をもてなしてくれたベテラン仲居さんと、接客対応は文句なしだった。初日は1万円のレギュラープラン、そして2日目は18000円のグルメプランだったが、特に初日の安い会席コースで料理長の怪腕が唸った感じで、大した素材でもないのに創意工夫、味付けの妙で日本酒が進んだ。2日目はA5ランクの牛肉のしゃぶしゃぶや、アワビの残酷焼きと素材の良さが光っていたが、酒の肴と言う観点から見れば、断然初日の料理の方が良かった。しゃぶしゃぶなら、いい肉を買って家でもできる。

2日目はゆっくり起きて、有名な日帰り温泉に行き、近所を散歩などしたが、思わぬラッキーに出くわした!(➁に続く)


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