まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

枝豆と大根

2010年07月01日 20時42分29秒 | Weblog
収穫期が過ぎた枝豆と硬くスが幾つかの確率で入っている夏大根。

「これセットに入れるの・・・?」との嫁さんの質問。
「まだ沢山畑に植わっているけど潰すの?」と私。



世の中ではB品野菜。
スーパーでこのような商品が置いてあると間違いなくクレームがつく。
当然置かない。


枝豆は収穫期間が一週間ちょっとと短い。
夏大根は暑さに強くスが入りにくいように硬い品種になっている。一年中、柔らかい青首大根がスーパーに並ぶこの時代、夏大根を作る人は少ない。




セット販売をしていて品質で迷うことが多い。
“お金”を頂いているという事実と“食べ物”という狭間で。

今はこの二つの野菜をセットに入れているのだがインターネット販売では入れない。

うちの野菜は品目ごとに値段は付いていない。
その時ある野菜を取れた分だけを箱に詰める。


定期便のお客さまとインターネットのお客さまではセットの内容を変える。
これが良いのか今のところ分からないが世の中の礼儀みたいなもの。
それが必要かも分からない。



定期便のお客さまには日々の生活の一部として野菜を私たちが担わせて頂いているというどこか責任感に近いものがある。
そして生活の一部だからこそ夏の大根があって冬の大根がある。
枝豆もいい状態のものが入って、時間の経過と共に品質が落ちても 食べられるなら それを受け入れて欲しい。
日々の食べ物としての野菜であって欲しい。
おばあちゃんが作る野菜のように。


一方、インターネットのお客さまはその時限りのセットであって特別なもの、嗜好品的な野菜ではないか?
境界線なく訪れるお客さまはその価値観も様々。
私たちの思いはその一回では決して伝えきれるものではない。
お金の取引という部分が強く、B品を入れればどこか不愉快に思われるかもしれない。
できる限り品質が良いものを選ぶ。その分、量は少なくなる。
ただ野菜をキレイに洗ったり袋詰めをしようとは思わない。少々の虫食いや大きさ、形もあまり気にしない。
過剰と私たちが思うことはしない。
この時点で世の中に対しての礼儀みたいなものは無いかもしてないけど。


いずれにせよ、そこから感じ取るものを大事にしたい。


出だしがつまずいたトマト。
草生栽培も3年目。
今年も上手く実ってくれるかなぁ。





先日京都から来てくださいました建築家の森田建設設計事務所の森田徹さんと奥さまで料理家の森田久美さん。
お二人の日々の日記に当日のこと、私たちのこと、美しい言葉で・・・書いてくださいました。必要性を感じながらも、前に進めずにいた農作業小屋として現在借りている家の改装。その小屋のこと、畑のこと、自主保育「畑のようちえん」のこと・・・それらの今後の方向性、向かうべき道筋を開いていただいたお二人との出会いに感謝します。


建築家 森田徹さんの日記 →http://springing.jugem.jp/?day=20100628

料理教室 森田久美さんの日記 →http://mo-circulate.jugem.jp/?eid=682
                      http://mo-circulate.jugem.jp/?eid=686


じゃがいも

2010年07月01日 02時33分35秒 | Weblog
今週の日曜、定期便のお客さま対象にジャガイモ掘りの援農に来てもらう。

その準備に草刈をしようと一反ほどあるジャガイモ畑を一週間ぶりに訪れる。これだけ見に行かないことも珍しい。。

この畑、荒れ放題に荒れていた遊休農地で一年に一回ぐらいシルバー人材で草を刈っていたようなのだが・・・。
ここを今年、補助金対象地域という事もあって借り受けた。

こういう畑に始めに植付けをするのはジャガイモ、もしくは豆、サツマイモあたりだろうか。
新しく借りた土地で始めに行なう作業は当然整地から始まるのだけど同時にその土地の性質をざっと把握する。

水はけ、土色や土質、臭いから感じる部分もある。
耕起した後に生えてくる草も、同じ荒れた土地であっても場所が違えば違う草が生えてくる。
この情報がどれだけ作物を作るときに役立つか分からないが単純に楽しい。

作ってみないと分からない部分の方が圧倒的に多い。


荒れていた土地で作物を作ると、一番苦労するのが草。
そして木質の雑草やイネ科、特にススキのように大きい植物が多い場所は窒素飢餓を起こすこともある。肥料を播いても効かない状態。

今回借りたこの地も草の勢いが凄い。
一週間見ないうちに草に覆われている。畔の草を刈り、空いているところはトラクターを入れる。

ジャガイモが枯れてから収穫を行なうのだけど枯れているところは毎年の事ながら草に覆われているので刈って収穫に備える。

ただ芽が出るのが遅い品種は土寄せのタイミングが遅れ草を押さえる事が出来なかった。タイミングさえ合えばこんな荒地でも生育中は押さえられる。
全てはタイミング。

そして覆われる。

通りすがりのおっちゃんに「ジャガイモ、草で見えんようになったなぁ」と・・。苦笑いで返す。

育つ時さえ抑えられれば収量は落ちない。

後は収穫のタイミングで食味が変わる。

さぁお楽しみに。


インゲンのトンネル。
収穫をする時、結構上も下もと屈伸運動をする。運動不足には良い。

そして必ず前をだけを向いて収穫をする。
しゃがんだ時ふと後ろが見えてしまう時がある。取り残しがこれもあれもと、どんどん後ろに・・・。




<ジャガイモ掘り。援農のお知らせ>
定期便のお客さま限定です。

収穫期が遅い品種もあり、もう少し遅らせた方が良い品種があります。
雨天時の予備日14日も芋掘り援農を募集いたします。

4日予定が空かないという連絡何件か聞いていますのでもしよければお申し込みください。