まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

美味しい野菜

2010年07月03日 12時44分39秒 | Weblog
白葱をようやく植える。一ヶ月遅れる・・。

長い畝で40m以上。
株間5㎝・・・。

雑草を出来るだけ抑えるために朝一番にトラクターを入れ苗床から葱を選別しながら抜き、ひたすら植える。植える。


この品種、在来種なんだがめっぽう病気に弱く8月の高温、乾燥時には病気でそれはそれは酷い状態に。
それでも秋には成長を再びはじめ、みるみるうちに大きくなる。

出身は東北。
関西の暑さは実に作りにくい。
しかし出来上がった時の見た目は良くないが味は抜群に良い。下仁田ネギに負けない。


美味しい野菜を作るってどういう事だろうと考える。

堆肥を播いて土が肥えれば美味い野菜が出来る。どこか迷信のようにも思える今日この頃。
うちの野菜が特別美味しいかと聞かれると、いささか自信はないが堆肥は殆ど播いた事がない。


サツマイモは肥えた土地では不味い。

黒豆は丹波の気候と土質で作れば極上のものが出来る。

植えた葱も東北で作ればさらに美味しいだろうとも思う。


適地、適作、適品種という壁は越えられない。

一地域でどの野菜も美味いというオールマイティーはない。
ただし適地、適作、適品種が良いと私は思わない。
消費者のもとへ全国各地からの寄せ集めが良いとは思わない。



食味というのは糖度、酸度、苦味、渋み、などで計られたりするがそれは舌先の感覚。
そうして計られた美味しいとされる野菜は、その時の心を満たしてくれるも何かが足らない・・。

食べ物は食べ物であって、生きるための一つ。
それは舌先ではなく心の奥底に届くものであってほしい。

日々の暮らしから生まれるもの。
育てられていくもの。
馴染んでいくもの。

そう思う。

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