【「ワクワクしてきたぞ」とあえて口に出す】4717
心理学者、内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…
ハーバード・ビジネス・スクールのアリソン・ブルックスによると、不安を感 じると、たいていの人は、「落ち着け」などと自分に言い聞かせるそうです。
けれども、これはあまり効果的ではない、とブルックスは言います。
不安を「消す」作戦は、あまりうまくいかないのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
ブルックスによると、 「ワクワクしてきたぞ」 「高ぶってきたぞ」 と自分に言い聞かせるほうがいいのだそうです。
自分に向かって話しかけることを『セルフトーク"というのですが、これを上手に使うと、不安もやる気に変えられるのだそうです。
「落ち着け」と言われても、落ち着けないから......
ブルックスは、採点機能のついたカラオケで歌ってもらうという、とてもユニ ークな実験をしました。
「自分の歌声を採点される」というのは、だれにとっても多少は緊張することです。
歌う前に「落ち着け」と独り言を言わせるグループと、「ワクワクしてきたぞ」と独り言を言わせるグループに分けて、両者の得点を比較してみたのです。
その結果、「落ち着け」と言わせたグループの平均得点が52.98点だったのに対して、「ワクワクしてきたぞ」と言わせたグループの平均得点は80.52点でした。
なんと30点近い開きが出たのです。
もちろん、「ワクワクしてきたぞ」と言わせたグループに、歌が上手な人ばかりを集めたのではありません。
不安を感じたときに、「落ち着こう」と自分に言い聞かせても、落ち着けるわけがありません。
そうではなくて、「よし、こんなにワクワクしてきた」と自分 に言い聞かせるのがポイントです。
「そういう独り言をつぶやいていれば、不安の感情をうまく「やる気」に結びつけることが可能になるでしょう。
『いちいち気にしない心が手に入る本』王様文庫
https://amzn.to/2UDlXez
本書の中に《上機嫌な「フリ」をする》という文章がありました。
『楽しいことがあろうがなかろうが、常にニコニコした笑顔を心がけてください。
つまり、上機嫌な「フリ」をするのです。
私たちの脳みそは、私たちの「表情」に影響を受けています。
上機嫌な表情をつくっていると、私たちの脳みそは、「きっと私は今、楽しいんだ」と錯覚して、ドーパミンなどの「快」を司る脳内物質をどんどん分泌してくれ、その結果として、本当に楽しくなってしまうのです。
これを心理学では、「フェイシャル・フィードバック効果」と呼んでいます。
「楽しいことがあれば、いくらでも笑えるのに......」ではなく、「笑っている」から、「楽しくなってくる」のです。
この順番を間違えないこと。 楽しいことがあろうがなかろうが、始終、ニコニコと上機嫌にしていることです。
そうすれば、心が弾んできて、陽気に暮らせるようになりますよ。
心理学者の実験でも、このことは明らかになっています。
米国イリノイ大学の マヤ・タミールは、笑顔をつくると、そのわずか1分後には、心がリラックスし、 喜びを感じてくることを突き止めました。
愛想笑いであろうが、つくり笑いであろうが、たった1分で“てきめんな効果” が得られるわけです。
また、タミールは、しかめっ面をつくらせると、気分がネガティブになることも明らかにしています。
ですから、できるだけ不機嫌な顔をしないことも重要です。
毎日、陽気に生きていれば、小さなことでイライラすることも減っていきます。
心が上機嫌でいると、少々のことは、笑って許せるようになるのです。
たとえば、待ち合わせをした相手が遅刻をしたとしましょう。
こんなとき、心に余裕のない人は、イライラしてしまうものです。
「自分は見下されているのではないか」 「自分は大事にされていないのではないか」 などと考えると、さらに怒りが募ります。
ところが、笑顔をつくり、上機嫌でいれば、少しくらい相手が遅刻しても、 「まあ人間なんだから、たまにはそういうこともあるよね」と気軽に受け流すことができます。
腹もそんなに立ちません。
とにかく笑顔。
いつでも笑顔をつくっていることは、とても大切なのです。』
とりたてて楽しいこともないけれど、笑顔をつくったり、上機嫌のフリをすると、本当に楽しくなってくるという「フェイシャル・フィードバック効果」は、言葉でも同じような効果があるという。
大勢の人の前でスピーチやプレゼンをしなければいけないとき、不安でいっぱいなのに「ワクワクしてきた」「絶好調!」「やった!」「できる、できる!」「最高!」と言ったら、不安も吹き飛び、ワクワクしてくる。
それを、満面の笑顔で言う。
まさに、高杉晋作の辞世の句(後の句は野村望東尼)のごとくです。
「おもしろき こともなき世を おもしろく
住みなすものは 心なりけり」
世の中の事象は、自分の心しだい、捉え方しだい。
面白くもなるし、つまらなくもなる。
だからこそ、ウソでもいいから上機嫌でいること。
すると、上機嫌があとからついてくる。
人生はドラマだ。
ドラマには、必ず緊張の極に達するような山場がある。
それがクライマックス。
事態がクライマックスにさしかかってきたら…
「ワクワクしてきたぞ」とあえて口に出せる人でありたい。
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心理学者、内藤誼人(よしひと)氏の心に響く言葉より…
ハーバード・ビジネス・スクールのアリソン・ブルックスによると、不安を感 じると、たいていの人は、「落ち着け」などと自分に言い聞かせるそうです。
けれども、これはあまり効果的ではない、とブルックスは言います。
不安を「消す」作戦は、あまりうまくいかないのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
ブルックスによると、 「ワクワクしてきたぞ」 「高ぶってきたぞ」 と自分に言い聞かせるほうがいいのだそうです。
自分に向かって話しかけることを『セルフトーク"というのですが、これを上手に使うと、不安もやる気に変えられるのだそうです。
「落ち着け」と言われても、落ち着けないから......
ブルックスは、採点機能のついたカラオケで歌ってもらうという、とてもユニ ークな実験をしました。
「自分の歌声を採点される」というのは、だれにとっても多少は緊張することです。
歌う前に「落ち着け」と独り言を言わせるグループと、「ワクワクしてきたぞ」と独り言を言わせるグループに分けて、両者の得点を比較してみたのです。
その結果、「落ち着け」と言わせたグループの平均得点が52.98点だったのに対して、「ワクワクしてきたぞ」と言わせたグループの平均得点は80.52点でした。
なんと30点近い開きが出たのです。
もちろん、「ワクワクしてきたぞ」と言わせたグループに、歌が上手な人ばかりを集めたのではありません。
不安を感じたときに、「落ち着こう」と自分に言い聞かせても、落ち着けるわけがありません。
そうではなくて、「よし、こんなにワクワクしてきた」と自分 に言い聞かせるのがポイントです。
「そういう独り言をつぶやいていれば、不安の感情をうまく「やる気」に結びつけることが可能になるでしょう。
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本書の中に《上機嫌な「フリ」をする》という文章がありました。
『楽しいことがあろうがなかろうが、常にニコニコした笑顔を心がけてください。
つまり、上機嫌な「フリ」をするのです。
私たちの脳みそは、私たちの「表情」に影響を受けています。
上機嫌な表情をつくっていると、私たちの脳みそは、「きっと私は今、楽しいんだ」と錯覚して、ドーパミンなどの「快」を司る脳内物質をどんどん分泌してくれ、その結果として、本当に楽しくなってしまうのです。
これを心理学では、「フェイシャル・フィードバック効果」と呼んでいます。
「楽しいことがあれば、いくらでも笑えるのに......」ではなく、「笑っている」から、「楽しくなってくる」のです。
この順番を間違えないこと。 楽しいことがあろうがなかろうが、始終、ニコニコと上機嫌にしていることです。
そうすれば、心が弾んできて、陽気に暮らせるようになりますよ。
心理学者の実験でも、このことは明らかになっています。
米国イリノイ大学の マヤ・タミールは、笑顔をつくると、そのわずか1分後には、心がリラックスし、 喜びを感じてくることを突き止めました。
愛想笑いであろうが、つくり笑いであろうが、たった1分で“てきめんな効果” が得られるわけです。
また、タミールは、しかめっ面をつくらせると、気分がネガティブになることも明らかにしています。
ですから、できるだけ不機嫌な顔をしないことも重要です。
毎日、陽気に生きていれば、小さなことでイライラすることも減っていきます。
心が上機嫌でいると、少々のことは、笑って許せるようになるのです。
たとえば、待ち合わせをした相手が遅刻をしたとしましょう。
こんなとき、心に余裕のない人は、イライラしてしまうものです。
「自分は見下されているのではないか」 「自分は大事にされていないのではないか」 などと考えると、さらに怒りが募ります。
ところが、笑顔をつくり、上機嫌でいれば、少しくらい相手が遅刻しても、 「まあ人間なんだから、たまにはそういうこともあるよね」と気軽に受け流すことができます。
腹もそんなに立ちません。
とにかく笑顔。
いつでも笑顔をつくっていることは、とても大切なのです。』
とりたてて楽しいこともないけれど、笑顔をつくったり、上機嫌のフリをすると、本当に楽しくなってくるという「フェイシャル・フィードバック効果」は、言葉でも同じような効果があるという。
大勢の人の前でスピーチやプレゼンをしなければいけないとき、不安でいっぱいなのに「ワクワクしてきた」「絶好調!」「やった!」「できる、できる!」「最高!」と言ったら、不安も吹き飛び、ワクワクしてくる。
それを、満面の笑顔で言う。
まさに、高杉晋作の辞世の句(後の句は野村望東尼)のごとくです。
「おもしろき こともなき世を おもしろく
住みなすものは 心なりけり」
世の中の事象は、自分の心しだい、捉え方しだい。
面白くもなるし、つまらなくもなる。
だからこそ、ウソでもいいから上機嫌でいること。
すると、上機嫌があとからついてくる。
人生はドラマだ。
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