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【誰かのためにという視点】5018
藤田晋(すすむ)氏の心に響く言葉より…
将棋界の “レジェンド” 羽生善治さんとは過去に何度か対談もさせていただきました。
私より3歳年上の羽生さん。
しかし、勝負師としては「3年差」どころか神様的な存在です。
「心を鍛える」という本書のテーマにもぴったりなので、特に私の心に残っているメッ セージをお伝えしようと思います。
2006年の対談では、「年齢が上がるほど、精神力やメンタル的な部分は上がる」 とおっしゃっていたのが印象的でした。
ビジネスの世界でも同じことが言えます。
年齢を重ね、経験を積むことで戦い方も変わっていきます。
私自身について言うと、さまざまなことを経験したことで、自分自身がブレないようになり、本当にリラックスして仕事に取り組めるようになってきたのは、40代になっ てからだと思います。
40代以降は、これまでの実績が評価されるようになって、自分 の思い通りに仕事を進められるケースが増えました。
でも、だからといって自信過剰になってはいけませんし、謙虚な気持ちがなければ足をすくわれます。
また、新しいアイデアは若い人が生み出しますから、それをきちんとキャッチできる度量がなければ、事業はいつの間にか錆びついてしまいます。
また、2017年の対談では、次のようなことをお話しされました。
「将棋の世界は、とても幅広い世代と交流が持てます。
藤井聡太さんは21世紀生まれ。
一方で、過去には明治生まれの人と対戦したこともあります。
明治から平成、21世紀 の人まで、1つの盤を囲んで対局できるのは将棋の魅力かもしれません。
また、それ だけ幅広い世代の人間が集まるにもかかわらず、年功序列という概念がないので、結果次第で自分のポジションが決まります。
たとえば、私が最初にタイトルを取ったときは19歳、席次で言うと60位くらいでした。
それが突然1番、2番に躍り出たり、また負けると元に戻ったりとダイナミックなので飽きません」
この話は、「若い人が頭角を現しにくい一般的な企業」を見慣れている私にとって、大きな刺激を与えてくれました。
羽生さんは、続けておっしゃいました。
「将棋の世界では、本当に画期的な作戦やアイデアは10代後半や20代前半の人たちから出ることが多いんです。
だから、私自身もそういう若い人と対戦するのは、すごく楽しみです。
実際に棋譜を調べるときも、まだ段位は低いけど、すごく内容の良いも のを指している人はいて、そういう棋譜はよく見たりしています」
将棋の世界では、2016年に14歳2ヶ月でプロ入り史上最年少記録を塗り替えた 藤井聡太さんのような若手が台頭していますが、羽生さんもベテランの強みに加え、 若い人からも良いものを吸収しているのです。
私も若い人が言うことには、できるだけ耳を傾けるようにしています。
もちろん、それが「単なる思いつきの発言」か「確信があっての発言か」を見極める必要はあります。
しかし、そのような発言を軽く見てしまうと、人としても、企業としても、それ以上の成長は望めなくなる気がします。
さて、本書では「心を鍛える」をテーマに、いろいろと話をしてきました。
最後になって、私もようやく考えがまとまってきたのですが、人が最も心を強くで きるときとは、「誰かのため」という利他的な目的があるときではないでしょうか。
自分以外の人、それが親しい人であろうと、まだ見ぬ人であろうと、お役に立ちたい(立てるかもしれない)ときは、最高に頑張れる気がするのです。
もし、あなたが「いまいちパワーを出し切れない」と感じているならば。
「自分(身内)にとってのメリット」はいったん横に置いて、自分の取引先やお客様、所属する組織、身を置いている業界、不特定多数の人たち、さらには次世代の人たちの存在に思いを馳せてみてください。
「誰かの役に立てるかもしれない」という希望があれば、どんなこともきっと一生懸命にやり遂げられるように思います。
サイバーエージェントの「21世紀を代表する会社を創る」という目標も、そんな「誰かの役に立てるかもしれない」という思いの延長線上にあります。
「誰かのために」 という利他の心がある限り、強い心で進んでいけると私は信じています。
『心を鍛える』(堀江貴文&藤田晋)KADOKAWA
https://amzn.to/3N7oa7l
「若者よ。
いつの時代でも変革は若者から始まった。
いつの時代でも、疑問、覚醒(かくせい)、憤怒(ふんぬ)は若き者の特権だ。
安寧、規制、常識は老いた者の繰り言にすぎない。」(感奮語録)より
行徳哲男師の言葉です。
特に、新たなテクノロジーが次から次へと創出される現代は、デジタルネイティブである若者たちの独壇場です。
web3、メタバース、NFT等々の登場によって、今歴史的な大変革が起きようとしています。
今こそ年長者たちは、若者たちの意見に耳を傾ける度量が必要とされているのです。
そして、同時に、その変革に際しては、老いも若きも「誰かのために」という利他の心が必要なのは言うまでもありません。
どんなに素晴らしいアイデアが出たとしても、それが自分を満足させるための利己的なものだったら、ない方がましだからです。
どんなときも、誰かのために、という視点を忘れない人でありたいと思います。
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藤田晋(すすむ)氏の心に響く言葉より…
将棋界の “レジェンド” 羽生善治さんとは過去に何度か対談もさせていただきました。
私より3歳年上の羽生さん。
しかし、勝負師としては「3年差」どころか神様的な存在です。
「心を鍛える」という本書のテーマにもぴったりなので、特に私の心に残っているメッ セージをお伝えしようと思います。
2006年の対談では、「年齢が上がるほど、精神力やメンタル的な部分は上がる」 とおっしゃっていたのが印象的でした。
ビジネスの世界でも同じことが言えます。
年齢を重ね、経験を積むことで戦い方も変わっていきます。
私自身について言うと、さまざまなことを経験したことで、自分自身がブレないようになり、本当にリラックスして仕事に取り組めるようになってきたのは、40代になっ てからだと思います。
40代以降は、これまでの実績が評価されるようになって、自分 の思い通りに仕事を進められるケースが増えました。
でも、だからといって自信過剰になってはいけませんし、謙虚な気持ちがなければ足をすくわれます。
また、新しいアイデアは若い人が生み出しますから、それをきちんとキャッチできる度量がなければ、事業はいつの間にか錆びついてしまいます。
また、2017年の対談では、次のようなことをお話しされました。
「将棋の世界は、とても幅広い世代と交流が持てます。
藤井聡太さんは21世紀生まれ。
一方で、過去には明治生まれの人と対戦したこともあります。
明治から平成、21世紀 の人まで、1つの盤を囲んで対局できるのは将棋の魅力かもしれません。
また、それ だけ幅広い世代の人間が集まるにもかかわらず、年功序列という概念がないので、結果次第で自分のポジションが決まります。
たとえば、私が最初にタイトルを取ったときは19歳、席次で言うと60位くらいでした。
それが突然1番、2番に躍り出たり、また負けると元に戻ったりとダイナミックなので飽きません」
この話は、「若い人が頭角を現しにくい一般的な企業」を見慣れている私にとって、大きな刺激を与えてくれました。
羽生さんは、続けておっしゃいました。
「将棋の世界では、本当に画期的な作戦やアイデアは10代後半や20代前半の人たちから出ることが多いんです。
だから、私自身もそういう若い人と対戦するのは、すごく楽しみです。
実際に棋譜を調べるときも、まだ段位は低いけど、すごく内容の良いも のを指している人はいて、そういう棋譜はよく見たりしています」
将棋の世界では、2016年に14歳2ヶ月でプロ入り史上最年少記録を塗り替えた 藤井聡太さんのような若手が台頭していますが、羽生さんもベテランの強みに加え、 若い人からも良いものを吸収しているのです。
私も若い人が言うことには、できるだけ耳を傾けるようにしています。
もちろん、それが「単なる思いつきの発言」か「確信があっての発言か」を見極める必要はあります。
しかし、そのような発言を軽く見てしまうと、人としても、企業としても、それ以上の成長は望めなくなる気がします。
さて、本書では「心を鍛える」をテーマに、いろいろと話をしてきました。
最後になって、私もようやく考えがまとまってきたのですが、人が最も心を強くで きるときとは、「誰かのため」という利他的な目的があるときではないでしょうか。
自分以外の人、それが親しい人であろうと、まだ見ぬ人であろうと、お役に立ちたい(立てるかもしれない)ときは、最高に頑張れる気がするのです。
もし、あなたが「いまいちパワーを出し切れない」と感じているならば。
「自分(身内)にとってのメリット」はいったん横に置いて、自分の取引先やお客様、所属する組織、身を置いている業界、不特定多数の人たち、さらには次世代の人たちの存在に思いを馳せてみてください。
「誰かの役に立てるかもしれない」という希望があれば、どんなこともきっと一生懸命にやり遂げられるように思います。
サイバーエージェントの「21世紀を代表する会社を創る」という目標も、そんな「誰かの役に立てるかもしれない」という思いの延長線上にあります。
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「若者よ。
いつの時代でも変革は若者から始まった。
いつの時代でも、疑問、覚醒(かくせい)、憤怒(ふんぬ)は若き者の特権だ。
安寧、規制、常識は老いた者の繰り言にすぎない。」(感奮語録)より
行徳哲男師の言葉です。
特に、新たなテクノロジーが次から次へと創出される現代は、デジタルネイティブである若者たちの独壇場です。
web3、メタバース、NFT等々の登場によって、今歴史的な大変革が起きようとしています。
今こそ年長者たちは、若者たちの意見に耳を傾ける度量が必要とされているのです。
そして、同時に、その変革に際しては、老いも若きも「誰かのために」という利他の心が必要なのは言うまでもありません。
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