【リーダーの三つの条件】4598
立命館アジア太平洋大学(APU)学長、出口治明氏の心に響く言葉より…
「日本に真のリーダーはいるのでしょうか?」
いきなり大きな問いで恐縮ですが、今の日本の元気のなさをみていると、原因はリーダーの不在にあるような気がしてなりません。
閉じた世界で毎日同じことを繰り返していて何とかなる状況であれば、リーダーの資質や能力はそれほど大きな問題にはならないでしょう。
極端な言い方をすれば、そのような状況下では誰がリーダーをやろうがあまり関係がないのです。
では、真のリーダーシップとは、どういうものなのでしょうか?
リーダーといっても率いる組織によって役割や権限の大きさなどさまざまですが、僕は「これがなければリーダーたり得ない」という要素が少なくとも三つはあると思っています。
一つめは「やりたいことをもっている」こと。
一般的にはビジョンといわれているものですが、これは何も「地球の環境問題を解決したい」というような壮大なものでなくてもかまいません。
極論すれば「パートナーともっと仲よくなりたい」といった極めて個人的な目標でもいいのです。
「これだけは死んでもやりたい」という強い気持ちがリーダーにないと、メンバーは好き勝手に動くだけになり、組織はまとまることなく空中分解してしまいます。
「これだけはどうしてもやりたい」という明確な「旗」を掲げられること。
これがリーダーの第一条件です。
二つ目は「旅の仲間を集められる」こと。
「これがやりたい」と旗を掲げることは、たいていは一人ではできないことです。
だから協力者や同士を集める必要が生じてきます。
そのためには、ただ旗を立てるだけではなく、その旗にどんなビジョンが描かれていて、それを実現することがどれほど社会にとって有益かつ魅力的であるかを広く伝え、さらにはその旗を見た人に「自分もやってみたい」という気持ちを起こさせなければなりません。
僕はこの「仲間を集める力」を「共感力」と呼んでいます。
三つ目の要素は「旅の目的地までチームをまとめ、引っ張っていく」こと。
旗のもとに集まった人たちに思う存分力を発揮させ、ゴールに向かわせる、いわば統率力です。
どんなに素晴らしい夢であっても、リーダーがその夢を実現するための具体的な道筋を示せなければ、せっかく集まった人たちもやる気を失い、離れていってしまいます。
メンバーのモチベーションを常に高い状態に保ち、さらに彼らの力を一つに束ねて同じ方向に進ませるためには、現実味のあるしっかりした経営計画が必要です。
『カベを壊す思考法』扶桑社新書368
https://amzn.to/3gAUmDk
「旅の仲間を集める力」の項にはこんなエピソードがあった。
《探検隊募集。わずかな報酬。極寒。まったく太陽を見ない日が何日も続く。生還の保証なし。ただし、成功すれば名誉と称賛が手に入る》
『これは1914年、ロンドンの新聞に掲載された「大英帝国南極横断探検隊」の隊員募集広告です。
広告主は隊長のアーネスト・ヘンリー・シャクルトン卿でした。
よく読むまでもなく、労働条件は最悪です。
でも冒険を求める人にとっては、これほど魅力的なコピーはありません。
実際この広告の反響はすさまじく、世界中から5000人を超える応募があったそうです。
そのなかから25人の精鋭を難なく採用したシャクルトン卿は希代の共感力の持ち主だといっていいでしょう。』
起業の原点は、どこか遠いところに旗を立てることだ。
そして、旗幟鮮明(きしせんめい・主義主張をはっきりとさせ)にして、仲間を集め、皆と一緒に旅をする。
この旅は、会社の起業だけではない。
家族や友人たちとともにどこかへ出かける本当の旅もある。
趣味の会や、ボランティアの会、勉強会、食事会であっても、みな旅だ。
目的地を決め、誰を集めるか。
そして、口だけでなく、本当に旅するのか。
「リーダーの三つの条件」を心に刻み…
旗を立て、仲間を集め、旅をしたい。
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立命館アジア太平洋大学(APU)学長、出口治明氏の心に響く言葉より…
「日本に真のリーダーはいるのでしょうか?」
いきなり大きな問いで恐縮ですが、今の日本の元気のなさをみていると、原因はリーダーの不在にあるような気がしてなりません。
閉じた世界で毎日同じことを繰り返していて何とかなる状況であれば、リーダーの資質や能力はそれほど大きな問題にはならないでしょう。
極端な言い方をすれば、そのような状況下では誰がリーダーをやろうがあまり関係がないのです。
では、真のリーダーシップとは、どういうものなのでしょうか?
リーダーといっても率いる組織によって役割や権限の大きさなどさまざまですが、僕は「これがなければリーダーたり得ない」という要素が少なくとも三つはあると思っています。
一つめは「やりたいことをもっている」こと。
一般的にはビジョンといわれているものですが、これは何も「地球の環境問題を解決したい」というような壮大なものでなくてもかまいません。
極論すれば「パートナーともっと仲よくなりたい」といった極めて個人的な目標でもいいのです。
「これだけは死んでもやりたい」という強い気持ちがリーダーにないと、メンバーは好き勝手に動くだけになり、組織はまとまることなく空中分解してしまいます。
「これだけはどうしてもやりたい」という明確な「旗」を掲げられること。
これがリーダーの第一条件です。
二つ目は「旅の仲間を集められる」こと。
「これがやりたい」と旗を掲げることは、たいていは一人ではできないことです。
だから協力者や同士を集める必要が生じてきます。
そのためには、ただ旗を立てるだけではなく、その旗にどんなビジョンが描かれていて、それを実現することがどれほど社会にとって有益かつ魅力的であるかを広く伝え、さらにはその旗を見た人に「自分もやってみたい」という気持ちを起こさせなければなりません。
僕はこの「仲間を集める力」を「共感力」と呼んでいます。
三つ目の要素は「旅の目的地までチームをまとめ、引っ張っていく」こと。
旗のもとに集まった人たちに思う存分力を発揮させ、ゴールに向かわせる、いわば統率力です。
どんなに素晴らしい夢であっても、リーダーがその夢を実現するための具体的な道筋を示せなければ、せっかく集まった人たちもやる気を失い、離れていってしまいます。
メンバーのモチベーションを常に高い状態に保ち、さらに彼らの力を一つに束ねて同じ方向に進ませるためには、現実味のあるしっかりした経営計画が必要です。
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「旅の仲間を集める力」の項にはこんなエピソードがあった。
《探検隊募集。わずかな報酬。極寒。まったく太陽を見ない日が何日も続く。生還の保証なし。ただし、成功すれば名誉と称賛が手に入る》
『これは1914年、ロンドンの新聞に掲載された「大英帝国南極横断探検隊」の隊員募集広告です。
広告主は隊長のアーネスト・ヘンリー・シャクルトン卿でした。
よく読むまでもなく、労働条件は最悪です。
でも冒険を求める人にとっては、これほど魅力的なコピーはありません。
実際この広告の反響はすさまじく、世界中から5000人を超える応募があったそうです。
そのなかから25人の精鋭を難なく採用したシャクルトン卿は希代の共感力の持ち主だといっていいでしょう。』
起業の原点は、どこか遠いところに旗を立てることだ。
そして、旗幟鮮明(きしせんめい・主義主張をはっきりとさせ)にして、仲間を集め、皆と一緒に旅をする。
この旅は、会社の起業だけではない。
家族や友人たちとともにどこかへ出かける本当の旅もある。
趣味の会や、ボランティアの会、勉強会、食事会であっても、みな旅だ。
目的地を決め、誰を集めるか。
そして、口だけでなく、本当に旅するのか。
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