第1位 汚れちまった悲しみに・・・ 中原中也詩集
林先生コメント:中也に詩に、純粋な魂の叫びを感じていない人はいないでしょう。
第2位 我輩は猫である 夏目漱石
林先生コメント:僕にとって漱石のダントツのナンバー1は『猫』なんです。
第3位 堕落論 坂口安吾
林先生コメント:生きよ、墜ちよー この安吾の言葉は、いつもボ僕の心の中にあります。
以上3冊、珠玉の名作だと思います。
以前(相当むかし?)NHK-FMの番組で、キャスター役の女性が、中原中也を「なかはらなかや」さんからのお手紙ですといってサーカスの一節紹介した。「違うだろう、なかはらちゅうやだろう。」といぶかしく思った。次の週、何の前触れも無く、そのキャスターは降板させられていた。知性と教養が疑われたのだろう。
堕落論を入れるところはさすが林修先生!坂口安吾の日本文化私観などは、時代を超越した卓見といえる。