小島教育研究所

教育関連ブログです。数学を筆頭に学問全般に渡る有用な情報を提供致します。
東海生、名高生、半高生に最も読まれています。

東海高校2年生からのクラス分け(A群、B群)の功罪。

2012-09-06 | 東海(中高)見聞録

結論から言えば、敗者を前提とした勝者製造システムが「A群、B群」である。

同質集団の機能UPの為には、優れたシステムである。

しかし、人為的なグループ分けであるため、心理的なシコリが教員、生徒双方に残ることがある。

たた、A群、B群は人為的なシステムであるため、必ずしもそのまま生徒の学力、人間性が現れているわけではない。

学習面のみで分類されるクラス分けであるので、評価は一面的なものである。

それぞれの群での特徴は、アールラウンドに何でも器用にこなすA群と、特定分野に強いスペシャリストのB群といえそうだ。

最近の傾向として、東大、国公立の医学部を目指す生徒が多い理系A群。例年4月当初のアンケートで、名大医学部を希望する生徒がクラスの半数を超えるクラスもある。

国公立医学部日本一位を続ける東海高校。

昨年度と今年度で合格者数は大きく変化していないが、その合格校の内容が大きく変化していることに気づいている人は少ない。その背景に、徹底した「進路指導がなされた」ことは想像にかたくない。

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最近の大学生の就職状況につ... | トップ | 自動車の操作が今とほぼ同じ... »

東海(中高)見聞録」カテゴリの最新記事