ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

郵政民営化

2004年09月06日 | ましこノート
小泉改革最大の目玉である郵政民営化が迷走し始めている。
小泉首相の郵政民営化は、そもそもの目的は郵貯や簡保の財政投融資という無駄遣いを止め、特殊法人や公団を廃止し官僚の肥大化を阻止することだったはずである。

今郵貯と簡保は合わせて 350兆円に上り、ますます第2の予算として無駄遣いされ隠れ借金が増大し国民の負担として重くのしかかってくる。
それが「民営化」という言葉だけが先行し本来の目的から掛け離れ道路公団民営化と同じ様に名ばかりで表紙だけ変わって中身が何も変わらない改革になってしまうだろう。

また、郵政公社と特定郵便局を同列に扱い民営化を進めるのか議論の中身が全く分からない。
この10日に閣議決定をすることに小泉首相がこだわる理由は何故なのか、真意は誰も分からない。

民主党も自民党も党内での意見集約はまだまだ出来ない。ましてや国民は郵政民営化になれば国民にとって何がどう変わるのか全く分からないようでは賛成も反対もない。内閣改造の踏み絵に使われ抵抗勢力を作り出し小泉延命に利用されるだけなら余りに無責任だ。

一日も早く臨時国会を開いて国民に分かりやすく審議することが郵政民営化かの第一歩だ。