ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

バランス

2006年03月06日 | ましこノート
ライブドア・メール問題が一応の「決着」をみた。
自民党は「四点セット」で厳しい立場から一転民主党のチョンボで
逆に手動権を握り民主党をノックアウト寸前まで追い込んだ。
小泉首相は運の強い人だ。
民主党は完全降伏、前原代表再選の芽は完全に消えた。
国会は約二週間空洞化、予算も早々と衆議院を通過し
年度内成立が確定した。
国会は正常化した形だが完全に自民党ペースで進み
ポスト小泉で政局は動いて行くだろう。
メール問題で息を吹き返した小泉首相の顔色をうかがい
距離を計りながら後継者たらん人達は動いて行くだろう。
民主党もまた代表選挙を睨みなからそれぞれ息を潜めている。
特に、小沢一郎前副代表の動向が最大の焦点である。
若さと言う武器と経験不足のバランスが取れなかった教訓から
振り子現象による小沢待望論が出て来ても不思議ではない。
しかし党内はそう簡単ではなさそうだ。
倒産寸前の会社を救うためにと、73歳になった大ベテラン
渡部恒三前衆議院副議長が国会対策委員長を引き受けた覚悟と
決断に敬意を表したい。
この国会対策委員長就任が、小沢一郎代表待望論とどのような
バランスになっていくのか目が離せない。
日本政治のバランスから言えば民主党代表選挙の方が
自民党総裁選挙より重大な事かもしれない。
二大政党による政権交代可能な健全な民主主義政治の確立の
ためには、民主党が再生する事がなによりも重要だ。
民主党の責任は重い。
今回のメール問題に怯まず臆せず徹底的にお金と政治の
疑惑について追及しなければならないし、
四点セット始め小泉格差社会の歪み等民主党は国会審議を通じて
国民の信頼を回復して欲しい。
バッチを付けている国会議員だけでなく日本各地で一生懸命
国民のために活動している人達が多くいる事を忘れないで欲しい。