ましこノート

参議院議員・増子輝彦が日々思うことを書きつらねています。(メールマガジンでも配信中)

温暖化防止

2008年07月11日 | ましこノート
北海道洞爺湖G8サミットが終わった。今年のサミットの主要テーマは
1.地球温暖化防止、2.原油高騰対策、3.食糧不足・価格高対策、
4.アフリカ問題対策、だった。特に温室効果ガス排出削減の長期目標が
最大の焦点だった。2050年までに世界全体で温室効果ガスを少なくとも
半減させるという目標を共有することで合意したが、原油や食糧問題では
解決のための具体策は出せなかった。地球温暖化防止は待ったなしの
状況にもかかわらず各国の思惑が絡み温室効果ガス削減の具体的数値すら
盛り込めなかった。アメリカ・ブッシュ大統領が残り任期半年となった
最後のサミットで自国の利害を露骨に出さず中国・インドなどをダシに使い
新興大国の参加なしには対策の実効性を確保出来ないと老獪な主張を
展開した。確かに世界全体のエネルギー起源二酸化炭素(CO2)排出量
(05年、国際エネルギー機関調べ)に占める割合が主要8ヶ国で
計41%であるのに対して中国・インド2ヶ国で約半分以上に当たる
23%に達し、更にブラジル、メキシコ、南アフリカを加えたならば
大変な数字になる。もはや温室効果ガス削減はG8参加国だけでは
不可能であり新たな国策枠組みを構築することが必要である。
我が国は京都議定書に基づき1990年を基準年に2020年までに25%、
2050年までに60%超の温室効果ガス削減を実現するために
あらゆる努力を惜しまず、その上で世界に向けて強力なリーダーシップを
発揮する責任がある。地球を守り日本を救い国民を幸福にするために
残された時間はそう多くはない。

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