あるいて・みつける

歩く速さで見つけたものを、記録に残していきます。ゆっくりと歩けば、いろいろなものが見えてきます。

Auto Yashinon DS-M 200mmF4

2018-06-10 06:51:51 | 国産レンズ
今は無いメーカとなってしまったヤシカですが、レンズを供給していた富岡光学は京セラオプテックと名前を変えて今も残っています。富岡光学のレンズを探したい時には、ヤシカのレンズを探すのが手っ取り早いわけで、温かみがあって解像感の高い富岡光学レンズは、現代でも一級品の写りを提供してくれます。

しかし、この時代の200mmレンズはどのレンズを取っても同じ様にコントラストが低く、収差フレアがあまり取りきれずに、はっきりとした写りにはなかなかなりません。撮影後にコントラストを持ち上げて現像する必要がありますので、ディジタルカメラかフィルムであればリバーサル・フィルムをチョイスすると、少し眠たい写りが相殺されてはっきりとした感じになります。

黒白フィルムであれば黄色かオレンジのフィルターをつけて、コントラストを稼ぐと見違えるような写りになります。しかし、ファインダー像も黄色かオレンジになってしまいますので、かなり違和感がありますがその分はっきりと見えてピントあわせが楽になりますし、色自体が反映されませんので、ある意味割り切って使えば問題無しといった感じになります。

黒白フィルムで有色フィルタを使う場合には、フィルムの感色特性にも気を遣う必要があります。パンクロマチック特性のフィルムが最良でオルソパンクロマチック位が使える範囲になります。オルソクロマチック特性のフィルムで赤色系フィルタを使うと、ほとんど画像の写っていないネガ像になってしまいます。

今回はディジタルカメラのK-5を用いて撮影していますが、ねむた目の画像となりますので、日中のコントラストがはっきりと付いた被写体を選んで撮影する様にします。あらかじめコントラストが付いた被写体は、丁度コントラストが相殺されて後からの補正が楽になります。昔の200mmレンズは扱いにくいのですが、少しの気遣いで大きく印象が変わります。

今回はもう初夏になってしまった感じの川原を歩いて、色々発見と健康ウォーキングを行います。久しぶりに汗を流しながら色々な花を見つけては撮影して、小一時間の運動となりました。すでにざくろも花を開いていますし、梅雨の頃に見頃になる野いばらもすでに満開になっています。

今年の草花は結構早めに花を開いていますので、撮影するほうも意外な感じです。北陸では太平洋側で花が咲き始めてから2週間後くらいが丁度見頃になるのですが、今年は数日後といった感じで、ゆずの花も咲き始めていました。例年梅雨の季節で撮り逃してしまうつげの花も、後数日すれば咲いてしまう感じで、びっくりするほど早く花が咲いているといった感じです。

暖色系の色合いになるヤシノンのレンズ。解像感も高くて微ブレが目立ってしまう感じですが、しっかりとレンズをホールドして撮影します。思った以上に体力を使いますが、これもまた良しといった感じです。

それでは、先月末に撮影した写真から掲載します。


PENTAX K-5 Auto Yashinon DS-M 200mmF4
撮影データ:1/125sec F8 ISO100
柿の花が咲き始めました。柿の花に出会うことはめったにありませんので、しっかりと撮影しておきます。
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