傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
写真、ゴルフを楽しみながら地域社会に溶け込む一応元気な傘寿越えの爺さんです。

令和元年大相撲秋葉所感想

2019-10-06 16:53:01 | スポーツ
                           令和元年大相撲秋場所感想
1)はじめに
   両横綱不在の場所だったが、次世代を担う若武者がと老雄の優勝争いが見所となりファンとしては意外に面白かった。最終的に今場所の第一人  者同士の対決となり、場所の盛り上げに花を添えたこととなった。協会としてもホッとしただろう。
2)優勝者御嶽海に天晴れ
   両横綱不在、そして大関陣も不調という好条件だったはいえ優勝したのは天晴れといおう。ただこの条件で12勝では本人も不満が残るだろ   う。以前は大関昇進の先陣を切っていたがなかなか10勝できず貴景勝に先を越され悔しかっただろうが、この優勝をバネに来場所もがんばって  栄冠を手にしてほしい。ただ、先々場所は小結で9勝だったので、来場所12勝すれば昇進の規準の33勝になるが、それで昇進はそれまでの実  績から甘いと思う。仮に12勝でも優勝だったら話は別だろうが。若し14勝以上ならOKだろう。
3)貴景勝もよく頑張った
   怪我まだ完治しないらしいので10勝もどうかと不安視されていたが、蓋を開けたら快調の進撃で序盤は5連勝した。2連敗の後又5連勝で優   勝争いのトップに立った。
   このまま優勝かと期待されたが豪栄道に負けて3敗となり千秋楽での御嶽海との対決となった。本場所を盛り上げた功労者だったと思う。優勝   決定戦では珍しく押しの強さが見られずに完敗だったが、立会い負だったのか。いずれにしても来場所以降、怪我が完治すれば更に強くなり近   い将来横綱もありえよう。
  優勝決定戦で左胸を負傷し数週間の治療と言うことで心配したが、昨今の報道で完治は早まるらしいので安堵した。
  彼の場合、四ツ相撲を少し身につけたら鬼に金棒なのだろうがーーー。
4)両横綱にも年齢の波が
   鶴竜は連続優勝どころか体調不良で全休。白鵬は初日に完敗後、怪我で休場。場所前に傷めていたのだろうか。いずれにしても両横綱とも最近   休場が多い。既に34歳だからだろうが年齢の波に揉まれている様だ。両者ともまだまだ体調さえよければ優勝の可能性はあるだろう(特に白   鵬は)が絶頂期を越したことは確かだ。
   白鵬は日本国籍を取得したので引退後は相撲協会で後進の育成に努力する積りと思うが、既にやることはやったという達成感を持っているから    引退に時機についても既に自分で考えていると思う。力をまだ残したまま引退となると思う。筆者は東京5輪後の来年か再来年ではなかろう   かと思っている。
  今話題になっている次世代の若手の中から文字通明星が出現したらその気持が早くなるだろう。
5)大関頑張れ
   高安は怪我休場だからやむをえないが、ここのところ目立たない。来場所もモタモタしたら貴景勝や御嶽海に先を越されるかもしれない。
   豪栄道は10勝。毎回場所前は好調と言う評判だが、結果を残せない。彼もだんだん歳をとってくる。横綱に昇る大関の大関滞留期間は余り長     くないことを考えるこのまま大関で終わるのかなとも感じる。
   栃ノ心は6勝。怪我が治らないまま又カド番を負け越し関脇に落ちることとなっ た。今の状態を考えると来場所に又10勝出来るかどうか心    配だ。
6)小結について
  遠藤8勝、。 初めて3役で勝ち越した。本格的な4つ相撲で出し投げなど技も持っている。しかし性格の関係か迫力が乏しい。激しさがなくて    大人しいのだ。立会いのぶつかりで押されたまま負けることがままある。このあたりの対策を身につければ更に上に昇れるが、分っているの    だろうがなかなか進歩しない。
  阿炎9勝。 手が長いのか立会いのツッパリと喉輪攻めで星を稼いでいる。それを外された時の第二の攻め手について自分で研究すべきだ。
7)前頭展望
  北勝富9勝。  兎に角迫力は満点。激しい立会いは見事。しかし空振りになっていなされてアッサリ負けることが多い。初日に白鵬を破った     が、その後6連敗でどうしたとし心配したが、その後9連勝した。精神的に強いのだろう。7連敗後8連勝した元横綱の栃錦の話は有名だが    それに近い逆転劇を演じてくれた。
  朝乃山10勝。本格的な4つ相撲。若手では珍しい。大型で安定感がある。甘さか意外な負け方があるが悪い状態から挽回する相撲を身につけた    ら大関横綱もありえよう。有望力士だ。
  友風7勝・大栄翔8勝。   若手のホープ。大栄翔は突き押し、友国は粘り腰。近い将来の3 役候補
  玉鷲7勝。 よく頑張った。まだ3役を伺う力はあると思う。
  正代 3勝の大負け。嘗ては有望力士といわれていたが、ここのところ精彩がない。若手に追い越されているように見える。
  龍電7勝。 苦労人で応援しているが、まだ甘さがある。伸びシロありと見ている。
  妙義龍8勝。 怪我が治ったらしく往年の上手さが出ていたが、年のせいもあり若手に追いつかれつつある感じだ。
  琴奨菊6勝。 よく頑張った。精一杯の成績だろう。
  千代大龍2勝。大負けは体調のためか。??貴景勝に勝っている。
  隠岐の海11勝。 珍しく優勝に絡んだ。初めての経験ではないか。相撲は気分の問題といわれるが、彼に今回のような迫力を感じたことはな     かった。久し振りに来場所上位に戻るが実力から考えると恐らく苦しいのではないか。
  炎鵬9勝。あの小兵で潰されるのかと心配するが上手くすり抜けて星を稼いだ。勝ち越しは立派だ。しかし上位に通用するかどうかは疑問と思       う。
  豊ノ島1勝。6敗5休6勝・栃煌山
   老雄だが来場所十両に落ちる。豊ノ島は怪我したし引退も近いのではなかろうか。
   栃煌山も往年の大関候補だったが、哀れな感じがする。勝負に世界の厳しさをひしひしと感じる。彼の復活について疑問符をつけてしまう。
  明生  10勝。友風と同格の有望力士と思う。いずれ3役に昇ろう。
  貴源治4勝 大きく負け越し。兄の不祥事で本人にもメンタルなショックがあったのだろうか。本人も何かあったらしい。貴ノ山も暴行事件で引    退したが、元貴乃花部屋の雰囲気に何かそういう環境があったのだろうか。
  剣翔 10勝。新入幕で大きく勝ち越したのは立派。来場所が楽しみ。
8十両以下
  勢 12勝で優勝。怪我が治ってこの位置なら当然といえば当然。来来場所には幕内にカムバックできるだろう。期待したい。フィアンセの女子     プロともども喜んだろう。
  嘉風引退は淋しい。怪我には勝てない
  貴の富士 2度目の暴行で休場。協会は実質的な引退勧告をしたが本人は厳しすぎるといって争う態度だ。確かに常識異常の苛酷な処分だが、暴    力厳禁と大々的にPR素ている協会で2度目にやったのだから仕方がないという考えも理解できる。筆者の気持ちは地元でもありもう一度大幅    に降格させてでも相撲を取らせたいと思う。
  嘗ての幕内ベテランたち
  魁聖9勝、臥牙丸6勝、徳勝龍8勝、蒼国来8勝、一度十両に落ちるとなかなか幕内 に戻れない。それだけ十両のレベルが上がったということ        かもしれない。
  照の富士(幕下 )  嘗て大関で関脇時代に幕内優勝経験もあったが怪我で下位に転げ落ちた力士。
   今年の成績を紹介しておく。
   3月場所 序2段で7勝0敗
   5月場所 3段目で6勝1敗
   7月場所幕下59枚で6勝1敗
   9月場所幕下27枚で6勝1敗
   恐らく来年は十両に復帰するだろう。この位置で全勝しないことはまだ怪我が少し残っているのだろうか。この地位の力士たちのレベルが上
    がったのだろうか。
     仮に来年半ばに幕内に戻れば栃ノ心以上の快挙だがどうなるか。
     彼も27歳になってしまった。怪我による転落史を記しておこう。

   2017年7月に怪我
   2018年5月途中まで怪我を押して出場
   2018年7月から2019年1月まで全休(大関から序2段まで落ちてしまった)
   2019年3月から出場
9)おわりに
   相撲中に髷を故意に引っ張ったら反則負けと言うルールがある。しかし故意にやる力士は先ずいないと思う。激しい動きに中で偶然髷に指が絡   んで動かしたら引っ張ったと判定されるということと思う。栃ノ心がこの反則負けで隠岐の海に敗れたが、本人は故意じゃないと言っている。   気の毒だが、今のルールでは仕方がない。ルールを変えて余程明確な故意の行動が確認され限り適用しない方がいいと思う。このルールの適用   について協会は見直しすべきと思っている。
   来場所両横綱がや高安が戻り、御嶽海、貴景勝との激突が楽しみだ。