2020年8月7日
大相撲7月場所感想
1) はじめに
筆者は優勝は白鵬、朝乃山に次いで3番手に照ノ富士を予想はしたが、白鵬が怪我で倒れ照の富士が朝乃山に完勝して復活優勝を遂げた。何度か本欄で彼の復調を取
り上げてきたが本物だった。おめでとう。
鶴竜が2日目から休み終盤白鵬も怪我で休んだが、照の富士を入れた4人の優勝争いが熾烈だったのでファンは退屈しなかった。協会もホッとしただろう。もう一つ、
両横綱も全盛期時代が終わりで、世代交代の時が来たと感じた。
2)照ノ富士よ天晴れ!!
前回の徳勝龍の幕尻優勝と違うのは終盤に優勝候補だった朝乃山を圧倒し、もう一人の有力力士御嶽海を破っての優勝だからだ。中盤に高安に負けた相撲は見てなかっ
たが、怪我への影響を心配して無理しなかったらしい。両横綱不在だが、優勝候補筆頭の朝乃山との戦に堂々の4つ相撲で勝ったのはどちらが大関か分らないくらい彼の強
さを示した。正代には負けたが千秋楽にもう一人の優勝候補御嶽海に危なげなく勝ったことは以前の大関時代の姿を思い起こさせた。怪我と内臓疾患で休場が続き序2段ま
で落ちたがよくここまで辛抱して頑張った。インタビューでも言っていたが、本人は勿論だが親方の指導がよかったと思う。優勝旗を渡す伊勢ケ浜親方の目に光るものがあ
ったのは感動的だった。
来場所以降が楽しみだが、今場所はここまでやるとは予想されず対照ノ富士研究不足も彼の優勝に繋がったと思うが、来場所はそうは上手くいかないだろう。正代が勝っ
たように彼にガップリ組ませない戦法がいろいろ研究されるだろう。照ノ富士としてはそれにどう対抗するかを予測するのが相撲の醍醐味。来場所は白鵬もいるから面い。
来場所からは幕内上位で、大関を目指すだろうが、場合によっては横綱昇進もあるかもしれない。怪我の回復次第ではそのくらいの力はありそうだ。
3) 横綱陣に衰えが----
・白鵬 終盤まで絶好調で照ノ富士との決戦と予想していた。照ノ富士が先に1敗したので「最終的にまた白鵬か」と思っていたら、大栄翔に完敗。相撲を見ていたが、取
り組み中チョット滑ったようにも見えた。後で知ったが、4日目に古傷の右膝の負傷に症状が出ていたらしいが、滑りもその影響かどうか?そして翌日御嶽海にアッ
サリ土俵際で逆転負け。粘りがなかったのは怪我の影響かもしれない。ビッコを引きながら退場したが休場となった。彼も歳で体に弱さが出ていることは確かで最近
は怪我での休場が多くなった。若手の伸びを考えれば優勝も後2-3回がいいところか。
・鶴竜 初日に敗れ、2日目から休場。いかに横綱といえども休場が多すぎる。これだけ休みが多いなかで、たまに出て若し優勝となると批判の対象になるのではないか。
要するに引退が近いと見る。
4) 大関陣の明暗
・朝乃山 白鵬と全勝を続けた時は千秋楽決戦を予想させたが、先に1敗した。しかし白鵬が大栄翔に完敗し、並んだと思った直後に照強の足取りの奇襲でまだ1差が付い
てしまった。照強は数日前にも足取りで勝っていた。その種の奇襲が成功しなければ勝負にならない格下の相手だったが、白鵬が敗れて興奮したのか、立会いの甘
さが命取りとなった。3敗は準優勝だが幕尻に負けた準優勝は、横綱昇進のポイントにはならないだろう。しかし新大関として3敗は立派に責任を果したといえ
る。実力的には白鵬に充分対抗できるレベルにあるのだからいずれ横綱にはなるだろう。
・貴景勝 怪我に耐えながらの出場で苦しかったが、何とか8勝してから休場した。早く怪我を治して本来の押し相撲を披露し、朝乃山や上がってくる照ノ富士と競争して
欲しい。
5) 関脇陣
・御嶽海・正代 二人とも序盤から中盤にかけて優勝に絡み、1度圏外に落ちたかと思いきや朝乃山、照の富士に黒星が増えて千秋楽には二人とも優勝の可能性が出るまで
となった。休場した白鵬が健在だったらもっと優勝争いは面白かっただろう。
二人の負け相撲4敗を見ると、正代は朝乃山と大栄翔はともかく、隆の勝と北海富士とは取りこぼし、御嶽海は正代、照の富士はともかく霧馬山と不調の貴景勝に
負けは取りこぼし。そして朝乃山の3敗は同格の照の富士と御嶽海はともかく照強に負けは取りこぼし。照の富士は同格の正代に負けは兎に角、高安には取りこぼ
しの負け。要するに今後白鵬を含めほぼ同格の彼らの優勝争いには取りこぼしを如何にしてなくするかがが重要と言うことだ。
朝乃山と照の富士を入れた4人のリーグ戦の成績を見たらドッコイドッコイだ。全勝、全敗はいない。御嶽海は1勝で場所としては正代と同じ11勝だが、あとの
二人が対戦してない白鵬(膝に不具合を持っていたとしても)に勝っている。来場所が楽しみだ。
御嶽海は昔の関脇時代の力を出していた。正代は新入幕時代は直ぐ3役から大関と囃されたにもかかわらず、鳴かず飛ばずの時代が長かったが、ここ2-3場所急
に強くなった感でようやく昔の姿に戻った感あり。
4力士のリーグ戦積
朝乃山 正代 御嶽海 照の富士 結果
朝乃山 ○ × × 1勝2敗
正代 × ○ ○ 2勝1敗
御嶽海 ○ × × 1勝2敗
照の富士 ○ × ○ 2勝1敗
6) 小結は珍しく好調
・大栄翔11勝、隠岐の海9勝。大栄翔は小柄ながら出足のツッパリと押しには迫力がある、白鵬にも通じた。白鵬、正代を負かしての4敗は立派。大関候補に初めて名
を連ねたと思う。
・隠岐の海 9勝。ここ数場所急に強くなった。迫力が出てきた。6敗は白鵬、正代、御嶽海、朝乃山、大栄翔の実力者と玉鷲。と言うことは取りこぼしなく実力一杯の
星を残したといえる。尚、不調とはいえ大関貴景勝に勝っている。彼には悪いが、大関は無理と思うが暫く幕内上位から3役で頑張れるだろう。
7) 前頭展望
・遠藤 ようやく8勝。初日に鶴竜に勝っただけで他の3役には全部負けた。前半は2勝6敗。下位に勝ってようやく8勝では上に上がれない。正統派の相撲、綺麗な
技だけでは限界がある。何か我武者羅な姿が必要ではないか。
・豊山 8日目まで全敗で終盤頑張って5勝。実力を出し切れなかった場所。前半気持が乱れたか。
・隆の勝 初めて2枚目まで上がって8勝は立派といえよう。特に正代、大栄翔を負かした実績は今後が期待できる資質を示した。
・阿武咲 13連敗したあと2勝。気分の問題もあったのだろう。出直しだ。
・霧馬山6勝だったが、曲者振りを発揮した。御嶽海に勝った相撲が光る。負けた相撲も後1歩が何回かあった。暫く幕内上位から中位で相撲を面白くしてくれるだろう。
・北海富士 9勝。激しさで勝つが、脆さもある。ずさんな攻めに緻密さが出れば安定するが。
・炎鵬5勝。相手にかなり読まれるようになった。研究して対策を立てなければ体力なさを庇えない。難しい。彼の研究心に期待するが、上位に定着するのは難しいと思
う。れずに3場所休場で首は繋がった。恐らく幕下まで落ちるだろうが、猛反省して出直して欲しい。
・照強8勝。 曲者振りを発揮して朝乃山を破ったのは大手柄。立派な援護射撃だった。総合的な力はまだ幕内中位から下位だろう。
・龍電7勝・徳勝龍8勝・魁聖6勝・碧山5勝・千代大龍6勝
この辺りはほぼ地位に相応の力を出したといえる。
・玉鷲10勝・妙義龍10勝・栃ノ心10勝・高安10勝・琴奨菊8勝
各老雄もそれぞれかなり下がった地位では勝ち星を残した。琴奨菊以外は来場所かなり上位に戻るのでそこでどの程度勝てるか、まだ不安もある。
・勢3勝・松鳳山5勝体調がよくなかったのか不調だった。松鳳山は来場所幕内に残れるだろうが勢は微妙。いずれにしても復活を期待。
・若隆景10勝3連敗スタートだったが、その後照の富士と好調妙義龍に敗れただけ。
来場所幕内中位で楽しみ。
・琴の若4勝・琴勝峰8勝若手の琴一門の有望株だが、不発だった。琴の若は怪我も絡み来場所十両に落ちるだろうが直して復活をしてほしい。
8) 十両
・明生10勝で十両優勝。前頭上位から怪我のため落ちていたが、ようやく復活の兆しが見えた。来場所、来来場所どのくらい頑張って幕内上位まで上るか楽しみ。
9) おわりに
今場所関脇小結の4名が勝ち越したので前頭筆頭や2枚目で勝ち越しても昇進なしだろう。幕尻で優勝した照の富士も前頭筆頭までと思う。十両陥落は錦木・琴勇
輝・琴の若
勢がどうなるか???。入幕候補は明生・翔猿・旭大星の3名で4名なら逸ノ城か豊昇龍と思う。
3密を避けて観客を入れた興業だったが、コロナ問題も発生なく協会はホッとしただろう。終盤は両横綱と1大関不在となったが、優勝争いが熾烈となってファンを喜
ばせた。
白鵬は体調さえよければまだ第1人者足りうるが、怪我が多いことを考えると衰えがハッキリしてきたと思う。が、その後朝乃山を中心にレベルの高い群雄割拠が予想
されるので相撲人気は当分続くと思う。来場所の照の富士の成績で彼が朝乃山の対抗馬となりうるかどうか評価できよう。
大相撲7月場所感想
1) はじめに
筆者は優勝は白鵬、朝乃山に次いで3番手に照ノ富士を予想はしたが、白鵬が怪我で倒れ照の富士が朝乃山に完勝して復活優勝を遂げた。何度か本欄で彼の復調を取
り上げてきたが本物だった。おめでとう。
鶴竜が2日目から休み終盤白鵬も怪我で休んだが、照の富士を入れた4人の優勝争いが熾烈だったのでファンは退屈しなかった。協会もホッとしただろう。もう一つ、
両横綱も全盛期時代が終わりで、世代交代の時が来たと感じた。
2)照ノ富士よ天晴れ!!
前回の徳勝龍の幕尻優勝と違うのは終盤に優勝候補だった朝乃山を圧倒し、もう一人の有力力士御嶽海を破っての優勝だからだ。中盤に高安に負けた相撲は見てなかっ
たが、怪我への影響を心配して無理しなかったらしい。両横綱不在だが、優勝候補筆頭の朝乃山との戦に堂々の4つ相撲で勝ったのはどちらが大関か分らないくらい彼の強
さを示した。正代には負けたが千秋楽にもう一人の優勝候補御嶽海に危なげなく勝ったことは以前の大関時代の姿を思い起こさせた。怪我と内臓疾患で休場が続き序2段ま
で落ちたがよくここまで辛抱して頑張った。インタビューでも言っていたが、本人は勿論だが親方の指導がよかったと思う。優勝旗を渡す伊勢ケ浜親方の目に光るものがあ
ったのは感動的だった。
来場所以降が楽しみだが、今場所はここまでやるとは予想されず対照ノ富士研究不足も彼の優勝に繋がったと思うが、来場所はそうは上手くいかないだろう。正代が勝っ
たように彼にガップリ組ませない戦法がいろいろ研究されるだろう。照ノ富士としてはそれにどう対抗するかを予測するのが相撲の醍醐味。来場所は白鵬もいるから面い。
来場所からは幕内上位で、大関を目指すだろうが、場合によっては横綱昇進もあるかもしれない。怪我の回復次第ではそのくらいの力はありそうだ。
3) 横綱陣に衰えが----
・白鵬 終盤まで絶好調で照ノ富士との決戦と予想していた。照ノ富士が先に1敗したので「最終的にまた白鵬か」と思っていたら、大栄翔に完敗。相撲を見ていたが、取
り組み中チョット滑ったようにも見えた。後で知ったが、4日目に古傷の右膝の負傷に症状が出ていたらしいが、滑りもその影響かどうか?そして翌日御嶽海にアッ
サリ土俵際で逆転負け。粘りがなかったのは怪我の影響かもしれない。ビッコを引きながら退場したが休場となった。彼も歳で体に弱さが出ていることは確かで最近
は怪我での休場が多くなった。若手の伸びを考えれば優勝も後2-3回がいいところか。
・鶴竜 初日に敗れ、2日目から休場。いかに横綱といえども休場が多すぎる。これだけ休みが多いなかで、たまに出て若し優勝となると批判の対象になるのではないか。
要するに引退が近いと見る。
4) 大関陣の明暗
・朝乃山 白鵬と全勝を続けた時は千秋楽決戦を予想させたが、先に1敗した。しかし白鵬が大栄翔に完敗し、並んだと思った直後に照強の足取りの奇襲でまだ1差が付い
てしまった。照強は数日前にも足取りで勝っていた。その種の奇襲が成功しなければ勝負にならない格下の相手だったが、白鵬が敗れて興奮したのか、立会いの甘
さが命取りとなった。3敗は準優勝だが幕尻に負けた準優勝は、横綱昇進のポイントにはならないだろう。しかし新大関として3敗は立派に責任を果したといえ
る。実力的には白鵬に充分対抗できるレベルにあるのだからいずれ横綱にはなるだろう。
・貴景勝 怪我に耐えながらの出場で苦しかったが、何とか8勝してから休場した。早く怪我を治して本来の押し相撲を披露し、朝乃山や上がってくる照ノ富士と競争して
欲しい。
5) 関脇陣
・御嶽海・正代 二人とも序盤から中盤にかけて優勝に絡み、1度圏外に落ちたかと思いきや朝乃山、照の富士に黒星が増えて千秋楽には二人とも優勝の可能性が出るまで
となった。休場した白鵬が健在だったらもっと優勝争いは面白かっただろう。
二人の負け相撲4敗を見ると、正代は朝乃山と大栄翔はともかく、隆の勝と北海富士とは取りこぼし、御嶽海は正代、照の富士はともかく霧馬山と不調の貴景勝に
負けは取りこぼし。そして朝乃山の3敗は同格の照の富士と御嶽海はともかく照強に負けは取りこぼし。照の富士は同格の正代に負けは兎に角、高安には取りこぼ
しの負け。要するに今後白鵬を含めほぼ同格の彼らの優勝争いには取りこぼしを如何にしてなくするかがが重要と言うことだ。
朝乃山と照の富士を入れた4人のリーグ戦の成績を見たらドッコイドッコイだ。全勝、全敗はいない。御嶽海は1勝で場所としては正代と同じ11勝だが、あとの
二人が対戦してない白鵬(膝に不具合を持っていたとしても)に勝っている。来場所が楽しみだ。
御嶽海は昔の関脇時代の力を出していた。正代は新入幕時代は直ぐ3役から大関と囃されたにもかかわらず、鳴かず飛ばずの時代が長かったが、ここ2-3場所急
に強くなった感でようやく昔の姿に戻った感あり。
4力士のリーグ戦積
朝乃山 正代 御嶽海 照の富士 結果
朝乃山 ○ × × 1勝2敗
正代 × ○ ○ 2勝1敗
御嶽海 ○ × × 1勝2敗
照の富士 ○ × ○ 2勝1敗
6) 小結は珍しく好調
・大栄翔11勝、隠岐の海9勝。大栄翔は小柄ながら出足のツッパリと押しには迫力がある、白鵬にも通じた。白鵬、正代を負かしての4敗は立派。大関候補に初めて名
を連ねたと思う。
・隠岐の海 9勝。ここ数場所急に強くなった。迫力が出てきた。6敗は白鵬、正代、御嶽海、朝乃山、大栄翔の実力者と玉鷲。と言うことは取りこぼしなく実力一杯の
星を残したといえる。尚、不調とはいえ大関貴景勝に勝っている。彼には悪いが、大関は無理と思うが暫く幕内上位から3役で頑張れるだろう。
7) 前頭展望
・遠藤 ようやく8勝。初日に鶴竜に勝っただけで他の3役には全部負けた。前半は2勝6敗。下位に勝ってようやく8勝では上に上がれない。正統派の相撲、綺麗な
技だけでは限界がある。何か我武者羅な姿が必要ではないか。
・豊山 8日目まで全敗で終盤頑張って5勝。実力を出し切れなかった場所。前半気持が乱れたか。
・隆の勝 初めて2枚目まで上がって8勝は立派といえよう。特に正代、大栄翔を負かした実績は今後が期待できる資質を示した。
・阿武咲 13連敗したあと2勝。気分の問題もあったのだろう。出直しだ。
・霧馬山6勝だったが、曲者振りを発揮した。御嶽海に勝った相撲が光る。負けた相撲も後1歩が何回かあった。暫く幕内上位から中位で相撲を面白くしてくれるだろう。
・北海富士 9勝。激しさで勝つが、脆さもある。ずさんな攻めに緻密さが出れば安定するが。
・炎鵬5勝。相手にかなり読まれるようになった。研究して対策を立てなければ体力なさを庇えない。難しい。彼の研究心に期待するが、上位に定着するのは難しいと思
う。れずに3場所休場で首は繋がった。恐らく幕下まで落ちるだろうが、猛反省して出直して欲しい。
・照強8勝。 曲者振りを発揮して朝乃山を破ったのは大手柄。立派な援護射撃だった。総合的な力はまだ幕内中位から下位だろう。
・龍電7勝・徳勝龍8勝・魁聖6勝・碧山5勝・千代大龍6勝
この辺りはほぼ地位に相応の力を出したといえる。
・玉鷲10勝・妙義龍10勝・栃ノ心10勝・高安10勝・琴奨菊8勝
各老雄もそれぞれかなり下がった地位では勝ち星を残した。琴奨菊以外は来場所かなり上位に戻るのでそこでどの程度勝てるか、まだ不安もある。
・勢3勝・松鳳山5勝体調がよくなかったのか不調だった。松鳳山は来場所幕内に残れるだろうが勢は微妙。いずれにしても復活を期待。
・若隆景10勝3連敗スタートだったが、その後照の富士と好調妙義龍に敗れただけ。
来場所幕内中位で楽しみ。
・琴の若4勝・琴勝峰8勝若手の琴一門の有望株だが、不発だった。琴の若は怪我も絡み来場所十両に落ちるだろうが直して復活をしてほしい。
8) 十両
・明生10勝で十両優勝。前頭上位から怪我のため落ちていたが、ようやく復活の兆しが見えた。来場所、来来場所どのくらい頑張って幕内上位まで上るか楽しみ。
9) おわりに
今場所関脇小結の4名が勝ち越したので前頭筆頭や2枚目で勝ち越しても昇進なしだろう。幕尻で優勝した照の富士も前頭筆頭までと思う。十両陥落は錦木・琴勇
輝・琴の若
勢がどうなるか???。入幕候補は明生・翔猿・旭大星の3名で4名なら逸ノ城か豊昇龍と思う。
3密を避けて観客を入れた興業だったが、コロナ問題も発生なく協会はホッとしただろう。終盤は両横綱と1大関不在となったが、優勝争いが熾烈となってファンを喜
ばせた。
白鵬は体調さえよければまだ第1人者足りうるが、怪我が多いことを考えると衰えがハッキリしてきたと思う。が、その後朝乃山を中心にレベルの高い群雄割拠が予想
されるので相撲人気は当分続くと思う。来場所の照の富士の成績で彼が朝乃山の対抗馬となりうるかどうか評価できよう。