傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
写真、ゴルフを楽しみながら地域社会に溶け込む一応元気な傘寿越えの爺さんです。

COP16でのわが国の対応を評価する

2010-12-15 20:27:11 | 日記
   COP16での課題先送りは米中のエゴが主因:わが国の対応を評価する
 COP16が閉幕した。現在施行されている京都議定書が12年で切れるのでポスト京都議定書後の枠組み構築が主題だった。わが国は世界でCO2排出NO1とNO2の中国と米国が参画してない京都議定書を、両大国を含めた世界各国が参加する枠組みに変更することを主張してきた。京都議定書参加国のCO2排出量は世界の27%に過ぎないが、米中両国で41%を占めるのだから両国を外した取り決めでは意義が薄いという主張は正論だと思う。途上国は地球温暖化は先進国のエネルギー消費が原因だから米中不参加でもとにかく先進国だけに削減義務を負わせた議定書の単純延長を主張し、自分たちは自主的な削減に任せてくれと言い張る。中国は政治・経済的には既に超大国なのに厚かましくも途上国の立場に立ち彼らを煽って同調しポスト京都議定書の議論を避けて先進国の責任を追及するだけだった。米国は温暖化対策に前向きな民主党が中間選挙で負けたため華やかに振舞った昨年のオバマ大統領とは正反対で今回は大人しい。黙って京都議定書の単純延長を願った。EUは排出量取引制度をスタートさせておりかなり余裕があるのか地域の利益確保にマイナスのない条件付きで延長に賛成した。という状況でわが国に賛成はロシアとカナダの2国だけだった。
 わが国は最後まで主張を曲げなかったので会議では厳しい批判にさらされたが、米中両国が議定書に参加する考えがなく削減義務を回避し続けることに対する非難が殆どなかったのは一体どういうことなのだろう。ロビー外交で多くの仲間作りに成功したのだろうか。 結局会議の決裂を避けるため議定書の延長についての結論を来年のCOP17まで先送りにしたが、本質的な前進はなかったというべきだろう。わが国も最終的には先送り案に妥協したが「仮にCOP17で京都議定書延長とされる場合には拒否権を行使できる」という2行を付け加えさせたことはきわめて重要で自らの主張を通し切ったたといえる。交渉団の頑張りを評価したい。
 来年、仮に会議が決裂し日本が拒否すれば削減の義務を負う国の排出量は世界の総排出量の20%にとどまりCOPそのものの意義がなくなる。それはあ国際的な温暖化対策活動が頓挫することを意味する。人類としては大問題ではあるが、その場合、拒否権を行使するわが国は今年以上に非難されるだろうが、CO2のNO1.2のCO2排出国が削減の義務を負おうとしないことに最大の原因があると米中両国こそ国際的に糾弾がされるべきではないか。わが国の交渉団の再度の頑張りの場になろう。
 ただCOP16の決議に若干の救いもあった。それはCOP17で一応米中参加の道を作ったことと、削減の実績を検証する制度を導入して中国など新興国の取り組みを促す姿勢を明確にしたことだ。実は中国はその制度導入にも反対だったがインドが仲介して納得させたという。
 CO2削減問題討議のCOPは毎回各国のエゴが剥き出しになり先送りが続いている。しかしその間、世界の平均気温は着実に上昇して北極の氷や地球の各地の氷河も後退しつつある。このまま推移すれば温暖化に歯止めがかからず地球と人類は滅亡することになろう。勿論何世代か後の話だろうが。温暖化の影響と推定されている地球上の各種の異常気象による災害がますますエスカレートし、太平洋の島嶼諸国の水没や北極熊の絶滅が現実になって始めて各国は真剣に取り組むのだろうか。それを避けるためにはCOP17では米中両国はCO2大量排出国としての削減義務を負って世界各国の削減計画を意義付けるのが第一の課題だろう。これから1年、わが国はEUなどと外交努力を傾けて米中の説得にかかることになるだろが恐らくこれまでの状況では両国の態度は頑なで説得は至難だろう。外交力を試す試金石と思う。
 今回わが国が京都議定書の延長に反対したからといって温暖化対策から手を引くということではない。各企業もそして各家庭レベルでも地球の将来を案じて活動を続けることは変わりないと思う。ただ国としては地球温暖化対策基本法案は国会論議が深まらずにたなざらしだし、鳩山前首相は以前に20年までにCO2を25%削減すると世界にいい格好をしたが産業界の解析では日本経済の見通しから考えれば無理との意見が多いというように何か空回りしているように思う。
 別表に世界各国のGDPと排出CO2を示したが日本とEUの省エネ努力に対し他の大量排出国の遅れが明白だ。  米中両国が削減に消極的で自国の経済発展だけを目指す中で世界のCO2の4%しか排出していないわが国が率先して大幅な目標を自ら義務付けることは良心的な義務感と世界から賞賛されるだろうが、自国の経済発展の大きな足かせになることは確かで国際競争力の衰退となり国益にならないと思う。省エネが進むほど同じ努力をしても更なる数値的な前進には困難さが伴うのだ。勿論先行国として努力を続け途上国を指導・援助することは当然にしても地球全体のバランスを考えれば大量排出国の初歩的な省エネに先ず手をつけるのが正論だと思う。
 わが国の経済発展とのバランスを考えれば20年までに10%程度の削減が適当ではなかろうか。それでも経済発展と並行させることは技術的にかなりの努力が必要と思う。
  

 国   GDP  排出CO2      単位GDP当り
   金額(10億$)%  量(10億t) % CO2排出量                                 (g/1000$)
EU 18394  30 38 13   210  
米国 114264  21 56 19   390  
日本 4924  8 12 4   240  
中国 4401  7 22 22  1480  
ロシア 1650  3 18 6  1070  
インド 1250  2 15 5  1180  
世界 606900 100 294 100   484  
(2008年度)
表の参考資料 日経10・12・12
     インターネット(GDP関連の数件)

 最後に環境問題について国際的に概して地球温暖化論が支配的だが温暖化を否定する有名な学者が大勢いるのも事実だ。彼らは温暖化をエセ科学と糾弾している。インターネットで様々な主張を見ることが出来るのでここでは触れない。彼らの論文を読めば素人にはそうかなと感じてしまうしどちらが正しいか全く分からないが、私は現在は温暖化論を支持している。ただ仮に温暖化が間違いであっても化石燃料の有限性を考えれば省エネ行動を否定することにはならない。それが地球と人類いの寿命を少しでも長くする活動になるからだ。

コメント

海老蔵事件についてTV局の対応に「喝」

2010-12-10 11:38:42 | 日記
             海老蔵事件についてのTV局の対応に「喝」
 海老蔵が酒の上で喧嘩になり大怪我をして入院、手術して退院。最初は被害者のごとき雰囲気で相手に逮捕状が出された。海老蔵は記者会見で捜査中と言う理由で曖昧な発言もあったが100%被害者の立場を主張していた。しかし相手も負傷していてその担当医は記者会見をする海老蔵を見て相手の方が重傷といっている。そこまで身元がはっきりしているのに警察は逮捕にしない。示談が潜行しているのだろうか。そもそも予定した記者会見を体調不良という理由でキャンセルして飲みに出たのだ。本人は「体調が戻ったから出かけた」というが予定の行動だったのではないか。有名歌舞伎役者としての自覚の欠如がこの事件の遠因だと思う。甘さだ。
 しかしここで言いたいのは海老蔵へ「喝」は勿論だが、もう一つTV局への「喝」だ。結論としては「この報道はこのくらいで充分。いい加減にしてくれ」といいたい。海老蔵は歌舞伎役者では将来人間国宝になるくらいの鬼才かもしれないが、今回の不祥事は単なる街のチンピラの酒飲みの上の喧嘩と同類ではないか。仮にまだ明白にされてない深い事情があるにせよ要は酒飲みの喧嘩に過ぎない。何時何分にどうしたとか、どこを走ったとかはもうどうでもいいではないか。たまたまスイッチを入れたら、彼の記者会見の話し方をコンピュータ解析してホンネかどうかを判断する場面が映されたので馬鹿らしくてチャンネルを切り替えたらそこもまた海老蔵だった。直ぐスイッチを切った。その後も何度も何度も同じ記者会見での謝罪の場面が各局で映し出された。1回で充分だ。勿論何%かの人には興味があるのかもしれないが、多くの人はそろそろいい加減にしてくれと言う気持ちではなかろうか。
 丁度「あかつき」の残念な失敗の情報があった時だったのでその関連を取り上げるのもいいし、相変わらず政治のごたごたでも海老蔵事件よりはましだろう。
 昨年に起きた酒井法子の覚醒剤事件の時にも同様の感想を持ったがとにかくTV局は有名人のこの種の低次元の事件についてはもっと冷たく見放す態度になれないのだろうか。

コメント

「はやぶさ」の快挙を再度喜ぶとともに「あかつき」の失敗を悔やむ

2010-12-08 17:30:15 | 日記
   「はやぶさ」の快挙を再度喜ぶと同時に「あかつき」の失敗を悔やむ
 「はやぶさ」関係者が表彰された。おめでとう。快挙の中味は既に多くの人が知っている通りで2億km(1.5億―2.5億km)先の長径600mの小惑星「いとかわ」まで宇宙を飛行して7年、多くのトラブルを乗り越えて計60億km飛び回り見事「いとかわ」の微粒子を持ち帰ったのだ。 直近の報道ではカプセルからあらたに0.1mmから0.01mmのより大きな微粒子が数百個見つかったようで(これまでは0.001mm程度の微粒子約1500個といわれてきた)、今後の分析と解析によって太陽系の起源や地球誕生の謎が解かれると期待されている。ここのところ暗さばかりの現在に明るいロマンを与えてくれた。
 この成功は川口リーダーの指導性は勿論、集団全員の執念と団結の賜物だが、ある程度のトラブルを想定してロケットに対策を施していた若手グループの先見性(実はリーダーはそこまで知らなかったという)にも脱帽したい。高度の危機管理教育が徹底されていたということだろう。
 今回の報道で初めて知ったが、開発に参画した約100社のうち3分の1が中小企業ということだ。特に超耐熱カプセルを15年かけて完成したのは社員4名の小企業ということに驚いた。国は技術日本の将来を見据えて、ハイテクの完成は大企業だけでなくこれら中小企業にも支えられるという構図をしっかり認識し、制度・資金面の支援システムを整備すべきだし、技術系学生にはいたずらに大企業の安定よりも鋭い技術に挑戦する意識を望みたい。
 今回の大成功でこの技術領域については「2番では駄目なのですか」という技術を冒涜するような仕分けは消えて第2次の「はやぶさ」プロジェクトも前向きに扱われるといわれている。大変結構なことだ。しかし、今回の成功は正に神がかりのトラブル対策が上手くいったためで毎回この種の綱渡りが成功するとは限らない。仮に逆の結果に終わっていたら「最高級の困難さを克服できなかったのは残念だった。」と惜しまれるが一方で、第2次「はやぶさ」を含めこの領域のプロジェクトは「市民の生活には何時どんなメリットがあるのか。この緊急時代にそこまで挑戦するのは無駄遣いではないか」と冷たく仕分けされたのではなかろうか。人間社会では「勝てば官軍」の思想が大手を振るうし、技術領域でも「技術開発も結果評価だ」と、具体的な結果の見えにくいアイテムを切る場合もあることを100%否定しないが、一企業でなく国として技術政策を重視するのならば、長期的な視野に立ってハイテクの成功率の低さを充分理解し何度か挑戦の場を与える度量が必要と思う。
 「はやぶさ」を宇宙に運んだHⅡロケットも開発当初は何度か失敗があり政府からもマスコミからも厳しく批判された。国産を止めて外国ロケットを使えという声もあったのだ。さすがに政府も国の面子をかけて国産に拘ったし開発関係者の強固な主張と並々ならぬ努力があって今や成功率や価格を総合し国際的競争力のある宇宙ロケットの立場を築けたのだ。HⅡロケット発射の成功率の高さは国の潜在的な防衛力を示す情報として重要な意義もある。
 今年5月に発射された「あかつき」が12月7日に金星周辺に到着した。 金星から500km-80000km離れた楕円軌道には入り、金星に関する幾つかの謎や疑問点を明かす情報を次々に地球に送る計画だったが、軌道に入るための減速用の逆噴射が短時間(予定時間の20%)で停止したため軌道に乗れず失敗した。プロジェクトの全員は「はやぶさ」プロジェクトに負けない努力を積み重ねてきたと思うが女神の微笑みに接することが出来なかった。
極めて残念なことだが1発勝負のハイテクには時としてありうることと思う。
 「あかつき」は宇宙の彼方に消え去るのでなく6年後に金星に再接近するのでその時に再度軌道調整に挑戦するというが、接近といっても今回の500kmに対し370万kmだから桁違いの差がある。軌道修正で出来るだけ近づける考えというが限度はあろう。設計寿命は2年だが充分余力を持たせたし逆噴射燃料も80%残っているから作業は可能という。こうなった以上プロジェクトメンバーは最善を尽くし死に物狂いで少しでも成果を狙う貪欲さで行動して欲しい。
 ただ1998年の火星探索に次ぎ惑星探索で2度連続での失敗は、何か基本的な「落とし穴」を見出す必要を示唆しているように思う。
コメント

気になる日本語(1)

2010-12-05 18:14:36 | 日記
                気になる日本語
1)はじめに
 常用漢字が追加されたが普段使い慣れた漢字が今まで登録されてなかったことに驚いている。憂鬱の鬱とか語彙の彙はこれまで読めてもなかなか書きにくい字なので「さもありなん」の感じだが、わが栃木県の栃や岡山の岡のほか、虎、熊、鹿なども登録外だったのは意外だった。
 本稿は漢字でなく言葉に着目して感じていることを述べる。ここ数年に亘り隔年のエッセイ出版に際し各巻の末尾で必ず「気になる日本語」について触れてきた。次の出版を念頭において恒例にしたがって「気になる日本語」を槍玉にあげることにする。
 今回は新しく気になり始めた言葉でなく再登場が多い。
2)「すごい」の流行
 小学生女子上級から中年まで万遍なく多用している。既にこれ以上広がらないピークにあるだろう。「程度が並々でない」「異常な」と言う意味の形容詞は既に各辞書に収録されているが、近年は「すごい綺麗」「スッゴイ美味しい」のように副詞的な使用が多くどうしても私には抵抗がある。ただ専門家も既に観念してこの副詞的用法を認知の状況にあるらしい。一つの救いがあるのは、TV放映でタレントが「すごい綺麗だった」と喋った時に、テロップでは殆どの場合「すごく綺麗だった」と本来の副詞の表現に訂正している点だ。TV界では副詞的用法をまだ認めてないのだろうか。
 最近はその形容詞的用法や副詞的用法にも何か乱れがあるように感じる。
実例を幾つか上げよう。
・卓球石川(女子)「私が負けてもチームが勝ったからいいとスゴイ言ってもらった。」大勢の人に度々言ってもらったということなのだろうか。
・TVレポーター「駆けつけたら火が出ていた。スゴイタイミングでしたね。」これは形容詞 の用法だが何となく抵抗感あり。
・女子タレントへ質問「毎日食べてるの。」「すごく食べてます。」副詞的用法だが「すごくた くさんーーー」の省略か??
・APEC直前の横浜市内の街頭で若い女性「警備がすごい居ていただいているので安心で 
 す。」大勢の意味だろう。

 それと文法的にどう解釈してよいか分からない使い方も度々聞く。これも実例を上げるのが分かりやすかろう。
・女子スポーツ選手「小さい時からすごい(ここで息をつく)、世界一になる夢だったの 
 で・・・」。このすごいは???。
2)スポーツマンの「楽しむ」の乱用が政治家にも波及
 「楽しむ」は私が「すごい」と双璧の気になる日本語だ。特にスポーツ選手のインタビューで目立つ。英語ではエンジョイが相当するのだろうが、実は外人選手にもそのエンジョイの多用が目立つのだ。グローバルな現象なのだろうか。と思っていたら囲碁将棋のプロから政治家までも使っていた。
 要するに本来の「愉快な」とか「嬉しい」という感情でなく「何か緊張して挑戦し、それを達成した達成感の爽快さ」を表現しているように感じる。しかしそういう訳は辞書にはま収録されていない。幾つかの実例を上げるが皆さんどう感じますか。
・サッカー本田、カメルーン戦の前日「明日は楽しんでプレーします。楽しまなければ意味が ない。」
・再度、本田、初戦オランダに負けた翌日「デンマーク戦は初戦同様楽しみたい。」普通に楽 しまれるだけでは困るのだ。
・南アの金メダル選手(男性か女性かで疑われていた。)「今後は疑惑と闘うことをエンジョ イします。」決して楽しい筈はないと思うのだが。
・将棋の久保(王将&棋王)、羽生名人に負けた時「負けても将棋を指せなくはならない。
 楽しめばいい」
・フィギアスケート高橋、大試合の前に「今年練習したこと全てを大事にして楽しみたい。」
・ただ政治家が使うと何か軽い感じがして「オイオイ大丈夫なのか」と不安にかられる。
  鳩山前首相が国連へのデビュー後の会見で発言。「国連の行事を終えて楽しかった。」何 ともおかしい使用だ。不謹慎にも感じる。

3)「よろしいでしょうか」
 控えめな日本人の性癖がなせる言葉か。当然やらなくてはならないことについても「そうして下さい。お願いします」でなく「そうしていただいてよろしいでしょうか」とくる。
・例えば銀行で書類に捺印する場合に「ここに捺印をお願いしてよろしいでしょうか」。
 一度、意地悪承知で「イヤといったらどうするのですか」と質問をしたら女子銀行員はキョ トンとしていた。
・電話口。カード使用で品物を発注する時に必ず「カードの番号お聞きしてよろしいでしょう か」と来る。何故「素直に番号をお聞きします。」と言わないのだろう。

  何故こういう卑屈な日本語が流行っているのだろう。色々な職場で女子社員の日本語にど んな教育しているのだろうか。「よろしいでしょうか」を勧めているのだろうか。素直に「お願いします」と言って欲しい。
4)「させていただきます」
 「相手の許可を得て自分が恩恵を受ける」のが本来の用法だ。例えば面会の許可を得た人がその部屋に入る時に「入らせていただきます」というのは正しい。しかし日本人の控えめな国民性からか断定的な表現を嫌う雰囲気が多くの場面での「させていただく」の流行に繋がったと分析されている。政治家、芸能人、市民、学者など全てが多用している。
「それではこれから○○会を始めさせていただきます。」「ご挨拶をさせていただきます」歌手「それでは思い出の歌を歌わせていただきます。」更に言えば「歌わさせていただきます」もある。
 菅首相が予算委員会で「TTPにつきましては今日の閣議で方針を決定させていただきました」。某議員が予算委員会で「これで私の質問を終わらさせていただきます。」
厚生省のワクチン関係者「今年は○○万人分準備させていただきましたので大丈夫です。」
「準備しましたので」で充分ではないか。
 興味があったのは最近某新聞がこの「させていただく」について意外にも抵抗を感じない人が半数いると報じていたことだ。それも意外にも年寄りに使用賛成派が多いということだ。意見は真っ二つで「嫌いな言葉のNO1だ」と言う人もいれば(私はこのグループ)、「昔から使っている。どこがおかしいのか」と擁護する人もいる。
言葉とは不思議なものだ。
5)替えさせていただきます
 「させていただきます」と同類語。殆どの会合や儀式の挨拶で聞かれる定番の日本語。「簡単ではございますがこれで○○のご挨拶にかえさせていただきます。」何故「ご挨拶を終わります。」「ご挨拶の終わりにします」ではいけないのだろう。「大事なご挨拶なのに粗末な挨拶になってしまったので失礼ですがこれで替わりにしますからお許しください」というお詫びの言葉だろう。しかしご本人はお詫びの気持ちはさらさらなくシャーシャーした顔でそう言っている。単にこれが普通の言葉と思って使っているだけだと思う。私はい意識してこの言葉は使わないように気をつけている。
6)戦略と言う言葉
 もともと軍事的な策略のことだ。戦争で自国が有利になるように密かに練る計画だから勿論相手をだます謀略も含まれる。戦略には相手の利益も考える互恵などありえない。日中の戦略的互恵関係など真面目に考えると何を考えようとするのかわけが分からない。具体的にどう考えどう行動することなのだろう。私は「表面はお互いの利益を考えようと言いながら裏では自国の利益を図ることではないか」と思っている。
 戦略は戦争以外でも政治・社会活動の領域で主要な敵に対応して味方の配置を定めることを指す。要するにここでも敵への対応に関することだ。この言葉は現役時代によく使われたし今でもビジネスの社会で流行っていると思う。「戦略がない」、「戦略的でない」などは他を批判する場合の決まり文句だ。戦略という表現は何か次元が高く哲学的な思想が含まれるような錯覚を与えるのだ。しかし批判した側の計画も言葉で戦略といっても内容は次元の低い戦術に過ぎない場面が現場では繰り返されているのではなかろうか。乱用が目立ちすぎる感じがしてならない。
 ナンセンスに感じるのはよくゴルフコースの紹介で○○プロの設計された「戦略的なコース」「戦略に富んだコース」と言う説明だ。この場合の戦略は正しい使われ方でないと思う。要する簡単に言えば「難しいコース、距離は短いが頭を使ってクラブ選択を図ったり打ち方を考えねばならない個性的なコース」と言うことだろう。戦略と言う言葉が泣いていると思う。

6)よろしくおねがいします
 複数の人で何かを始めようようとする場合必ずお互いに交換する日本語だ。TVの討論会とか面談は必ず司会者のこの言葉で始まり相手や参加者も同じこの言葉を返して始まる。別に気嫌いするわけではないが毎回便利というか万能な日本語ではないかと思っている。
外人との集まりで外国語にどう翻訳するか難しいので大体は「レッツスタート」か「レッツゴー」で済ませたがそれで充分通用したようだった。何人かの通訳に聞いたが明確な翻訳は聞かれなかった。

 いろいろ勝手な感想を述べたが、このくらいで普段床使いたくない締めを「今年の言葉遊びを終わらさせていただきますがよろしいでしょうか」。

コメント

大相撲11月場所を振り返る

2010-12-02 21:04:48 | 日記
                大相撲11月場所を振り返る
1)はじめに
 大相撲11月場所は久しぶりに白鵬独走でなく魁皇と平幕豊ノ島の3人で優勝を争う理想的な展開となりファンとして楽しんだし協会も安堵したことだろう。白鵬がもう少し頑張って後半まで全勝だったらと言う気持ちもあったが欲は言うまい。優勝に絡んだ3人とその寸前まで並んでいた把瑠都を入れた4人が場所を盛り上げた立役者といえる。幾つかのトピックスがあるので振り返ってみよう
2)連勝ストップしたが白鵬の強さ
 白鵬が2日目で早くも敗れ連勝はストップし双葉山の69連勝記録更新はならなかった。70年振りの新記録達成とならず残念にも思うが日本人の大記録をモンゴル人に塗り替えられなかったことも良しという微妙な感情が走ったことも事実だ。とはいえ歴代2位の63連勝は文句なく立派だ。双葉山時代は年2場所で一場所11-13日だったから69連勝するのに3年以上負け知らずに心身の管理を全うする必要があったが現在は年6場所で一場所15日だから1年で記録更新が出来る。また、双葉山には玉錦という老練なライバル横綱がいたが今は一人横綱。両方の記録の比較は出来ないといって白鵬の連勝の価値を低く見る意見もあるが、そもそもスポーツの記録と言うものは全て同条件で立てられるものではないという前提を認識しなければなるまい。陸上、水泳、野球、ゴルフでも靴、衣服、道具などは日進月歩だし、グランド条件にも革新が続く。達成された数字を素直に受け入れてその時機にそれに挑戦しそれを達成する選手たちを祝福してやればいいというのが私の意見だ。
 白鵬でもう一つ感心したことは記録達成が途絶えた翌日から立ち直って13連勝して5連続優勝を果たし朝青龍の持つ7連続優勝を目指す権利を確保したことだ。あの双葉山も69連勝の後、ショックがあったのか3連敗しその場所は9勝4敗に終わったし、45連勝でストップした大鵬は翌日から休場している。白鵬も場所後に、「休場も考えたらしいが踏みとどまって頑張った」ともらしていたが、翌日から見事立ち直った25歳の精神力は敬服に値する。
 彼はモンゴル人だが最近の発言から日本人以上の精神的な高まりを感じる。国技相撲を如何にして興隆させるか、一人横綱として責任を感じて勉強もし頑張っていることをインタビューでの言葉の端はしに感じる。優勝直後の土俵下の会見で決勝戦を争った平幕豊ノ島の健闘を称えたことも、尊敬している双葉山の記録更新という目標は達成出来なかったが「双葉山を現在の皆さんにより多く知っていただいたと思うので恩返しが出来た」という言葉にも日本人の心を宿しているようではないか。泣かせるではないか。心体技ともに既に完成の域に近いとも思えるくらいだ。
 彼の強さについてはいろいろ研究されている。先ずバランスのある体格が挙げられるが先日NHKで興味ある番組を放映していた。第1に体格に関係した点では特に腿の筋肉が他の力士よりも比べられないほど発達して下半身の安定性に寄与しているという。第2には体に天性の柔らかさがあり会見した力士は「押しても何か自分の力が吸収されるようだ」と言っていた。筋肉や関節の柔軟さなのだろうか。これは相手の力を発揮させないことに通じる。第3には反射神経が抜群ということだった。ある信号を見て動作を始めるのに0.165秒しかかからない。短距離世界第1人者ウサイン・ボルトが0.164秒だそうだからそれと同等だ。関連して特徴的な能力は専門用語でいうと抜重成分なしで反応できるということだ。解説すると、普通の人はある急動作を始める時には直前に僅かに体を逆方向に動かしてその反動で目的の方向に動く。例えば立ったまま垂直飛びをする場合少し屈んでから飛ぶためコンマ何秒か飛ぶ跳躍が遅れる。しかし白鵬の場合は屈まずにそのまま垂直飛びが出来るのだ。反動付けをしないで主行動に移れるので相手に技の気配を感じさせないということになるらしい。
 彼は双葉山の言っていた「後の先」を心がけて半年練習したといっている。要は横綱だから常時受けて立ちその直後に先手を取るという戦法。稀勢の里に負けた原因について白鵬は「勝ちに行き一瞬先に立った」「後の先」に失敗したからと分析していた。この呼吸の把握もう一歩ということだろう。
数々の身体的な優位性を持つ上に精神的な修練を積んでいるのだから他の力士との力の格差は開くばかりということだ。しかし神様ならぬ人間だからまだ欠点はある。唯一の課題は初日に黒星が出やすいということで、メンタル面の緊張を克服されれば更に成績は上向くだろう。そして、N02に大きな格差をつけている白鵬だから再び双葉山の記録に挑戦して欲しいしその可能性はあると思う。
3)魁皇の予想外の頑張りと大関陣の評価
 魁皇は初日にあっけなく負けた時は今場所で引退かと思ったが意外にもその後連勝して優勝に絡んだ。直方出身だから場内の声援は盛大だった。今場所は怪我がなく体調がよかったのだろう。38歳でも体調さえ管理すればこんなに強くなるのかと正直驚いた。協会の解説者も全員予想外と言っていた。よく気が入るという言い方がされるが魁皇の場合気が入って実力以上の白星に繋がったとしか思えてならない。ただこれまでも優勝の翌場所に大きく成績を落とした例が度々あり、5回も優勝したが横綱には上れなかった。したがって来年安泰と言う予測はしがたく、来年11月の福岡場所に戻れるかどうかについても私は半々とみている。そのくらい体が傷んでいるとみるからだ。
 把瑠都は久しぶりに大関の責任を果たした。彼の体格・体力からすれば当然だが白鵬との相撲で実力の格差を感じたし魁皇や豊ノ島との敗戦はまだまだここ1番と言う場合に甘さがあるというよりも一言で言うと未だ経験未熟といえる。ただ基本的なことだが背が高いのだから相手と同角度で組めば当然腰が高くなる。四つになる時にもっと腰を引いた戦法を研究すべきではないか。
琴欧州のだらしなさは懲罰ものだ。あの体格と腕力で8勝7敗とは話にならない。メンタルな面の修練が必要と見る。出直せと喝を入れたい。
4)稀勢の里たち若手(7人の侍)の熾烈な競争を期待
 稀勢の里が白鵬を攻め続けて大記録を止めたのは立派だ。彼は白鵬に千代の富士の53連勝を越える54連勝をさせた張本人だったが、今回は双葉山の69連勝に近づいた白鵬の64連勝にストップをかけた。ある種の雪辱を果たしたといえる。
 彼はその後何番か黒星をつけられたが総じて人が変わったように動きが冴えていた。メンタル面の改善か。嘗て双葉山の連勝を破った安芸の海も最後には横綱にまで上った。数年前まで日本人としての大関候補1番手だったがここ何場所かは沈滞していて私も本欄で厳しく叱ったことがある。この金星を機に新たな決意で先ず大関を目標に頑張れ。
 鶴竜・栃煌山の両関脇がようやく千秋楽で勝ち越しを争うという予想外の不振に終わった。特に栃煌山は今場所の成績如何では来場所大関に挑戦できたかもしれないのに完全に振り出しに戻ってしまった。二人とも角界を担う若手だから今後も激しい競争を勝ち抜いて上位を狙って欲しい。
 上記3力士に今場所優勝戦線に躍り出て一躍名を上げた豊ノ島、それに琴奨菊、豊眞将、豪栄道を入れた7力士が土俵上で激しく競り合いを演じて白鵬や大関陣に肉薄すれば相撲ファンも喜んで声援をあげるだろう。
5)角界にも栄枯盛衰
 闘将土佐の海が十両で大きく負け越して幕下陥落の瀬戸際になった。関脇を8年張ったのは歴代2位、関脇・小結20場所の経験を33歳2ヶ月で成し遂げたのは角界最年長、金星11個は歴代2位、と立派な実績を持っているが年齢には勝てないのか。38歳でも大関で頑張れる魁皇もいるのだが個人差かもしれない。栄枯盛衰を感じる。本人は幕下に陥落すれば引退と仄めかしているが何とか十両の最後尾にでも残って来場所も関取として頑張らせたい気持ちだ。
 北勝海が全休で来場所は十両に陥落する。栃木県民として残念だが仕方がない。彼の場合前頭上位で負け越し下位で大勝の繰り返しだったが時折全くやる気がないような角力っぷりがあって解説者が叱る場面が多い。性格かもしれないがその点は何とか改善しなければ大成しまい。捲土重来に期待するしかない。
 北勝国と言う力士がいる。殆どの方は知らないと思う。元は十両だったが平成20年春に怪我をし8場所連続休場し番付から外されたが、今回ようやく復帰し序の口で7戦全勝で優勝した。十両に居たのだから元々力はあるのだろうがメンタル面でかなり苦しい経験をしたと思う。角界を去らずによく頑張ったと思う。今場所に際し「お前負けるはずがない」と周りから言われて緊張したらしいがとにかく頑張って優勝出来たと喜んでいた。偉いと思う。未だ25歳だ。年に6場所もある。せめて早くもとの十両まで戻り更にその上を目指して欲しい。下位力士の情報だが明るい話題だと思っている。
6)野球賭博での謹慎力士の3者3様
 豊ノ島、豪栄道と雅山の3人の野球賭博経験者が幕内復帰した場所だった。もともと3人とも幕内上位の実力のある力士だったから3人がどんな成績を残すか関心があったが3者3様だった。
豊ノ島は前掲通り優勝決定戦にまで残る殊勲を立てた。関脇の経験がある力士だから大きく勝ち越すとは思っていたが正直言って実力以上の成績を出した。相撲におけるメンタルな面の影響については魁皇のところで言ったとおりだが、特に終盤になって大関把瑠都と魁皇を破った勢いにはその気合が表れていた。フィアンセが熱い応援を毎日メールで寄せたというし、千秋楽に彼の優勝決定戦を場内で応援する可憐な姿が映されたが、彼女の熱烈な愛情が場所中の彼の心を一層奮い立たせたと思う。来場所が楽しみだ。
 豪栄道は12勝3敗だが、三役と当たらなかったのだから豊ノ島の星とは比較にはならないもののまずまずの合格点。来場所は幕内上位で彼本来の地位で力を出せるよう稽古に励んで欲しい。
 雅山だけが3人の中で何故か振るわず9勝6敗に終わった。実績から考えて幕尻でこの成績は一体何だろう。大関を張った力士だが陥落後は長年普通の力士に落ちぶれている。本人には失礼かもしれないが、幕内を上下して生活できればよいという甘い意識があるのだろうかと勘ぐってしまう。筋肉にも何か弛みが見えるし現状では余り期待できそうもない。しかしまだまだ老け込む年齢ではないのだから意識を新たにしてカムバックを目標に頑張って欲しいものだ。
7)おわりに
 野球賭博で大荒れだった平成22年度の相撲協会も最後の11月場所で理想的な優勝争いを演じて幕を閉じ協会も一応安堵しただろう。まずまずの締めくくりになったと思う。来年以降も役員から力士を含め関係者総力で改革に努力してファンを楽しませて欲しい。
コメント