傘寿の真保守宣言

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大相撲名古屋場所:日馬富士天晴れ!!

2012-07-25 17:06:24 | 日記
            大相撲名古屋場所:日馬富士天晴れ!!
1)日馬富士天晴れ!!
 大相撲名古屋場所は日馬富士が全勝優勝した。3回目の優勝だった。彼の言葉によれば「この1年、怪我による体調不良が続いた」ということだが場所を勤めながら体調を回復させたことは立派でここ迄復活することは全く予想しなかった。15日間全く危なげがなく以前の白鵬の勢い同様だった。
 後半大関を撃破した鋭さとスピードは素晴らしく、特に巨漢把瑠都を立会い後直ちに横から振り回して腰から崩した相撲は印象に残るし、白鵬さえも先手攻勢の連続で相撲にさせなかった。29年ぶりの全勝対決を制しての完全優勝。正に天晴れだ。
 彼は昨年の名古屋場所に優勝したがその後1年間全く精彩がなかったので、筆者は5月場所後の本欄で彼を酷評し今後も期待できないと切り捨てた。謝らなければならない。
 来場所は綱取りだ。この勢いが続けば可能性は大だが、これまでの優勝者は白鵬、朝青龍以外は何故か次の場所は振るわない。日馬富士も過去2回の優勝後の場所は駄目だったし把瑠都、琴欧州、嘗ての魁皇など何度か綱とりに挑戦したが崩れている。連続優勝とは確かに難しいことなのだろうが、頑張って欲しいものだ。  
 ただ、筆者は以前から横綱昇進の基準について意見を持っているので述べることにする。先ず大関昇進の基準と横綱推薦の基準に整合性がない点是正の要があると思う。仮に日馬富士が来場所優勝か準優勝ならこれまでの基準で横綱に推薦されるだろうがその前場所が大関らしからぬ8勝だった点が気になるのだ。少なくとも連続優勝か準優勝のほかに大関昇進基準に倣って直前3場所で40勝(大関の場合は33勝)程度の勝ち星をも条件にすべきではないかと思っている。
 協会幹部は今回の優勝が全勝だから来場所は程ほどの成績で(例えば13勝2敗の準優勝くらいか)も横綱昇進を仄めかしている。横審のある委員も13勝がギリギリとコメントしたが、彼はその前が8勝7敗だったことを問題視していると付け加えたが当然だ。
筆者の意見は原則として2場所でなく3場所の成績を加味すべきという考えだ。ただし、2場所連続で全勝優勝などが出れば例外として昇進もありということでどうだろうか。
2)白鵬の巻き返しにも期待
 白鵬は24回目の優勝、史上初の9回目の全勝優勝を目前にしながら逃してさぞ残念だろうが、確かに前場所よりは動きはよかったというものの完調ではなかった。初日の豊ノ島の対戦では負けと判定されても良いくらいの辛勝だったし、これまでは相手を土俵にたたきつける圧倒的な勝利が多かったのに今場所は自らも転がる捨て身の勝利が何度かあったように思う。余裕がなかった。長年の1人横綱の心労が蓄積して彼にも衰えが出始めているのかもしれない。北の富士が最後に「白鵬と他の力士の格差が狭まったのは確かだ」と感想を漏らしていたことが印象に残る。日馬富士に敗れて支度部屋に戻る通路で腰を曲げて下を向き数秒だったが足を止めた。見たことのない仕草だった。かなりのショックだったのだろう。
 しかし彼にはまだまだ安定感があるし日馬富士は今回は100点だがまだ全幅の信頼感はない。白鵬時代はまだまだ続き優勝回数も増えると見る。2場所連続で賜杯を逃したことはなかった白鵬だが、今場所の無念さを来場所こそ晴らして欲しい。
3)他の大関たちに喝!
 他の5人の大関は期待はずれだった。5人とも若いしまだ伸びる年齢なのに一体どういうことだ。5人とも9勝と10勝のどんぐりの背比べになった。尤も6人いるのだから全員12-13勝と言うことにはならないが、後1-2人は12-13勝をあげ、残りは8勝から場合によっては負け越して大関から淘汰されるという姿が望ましいと思っている。大関は多くて4人だろう。
 またしても日本人優勝はなかったが、特に稀勢の里、琴奨菊があの状態では情けない。大喝だ。鶴竜も元気がなかった。把瑠都と琴欧州はまたしても巨体を生かせなかった。琴欧州は怪我が完治してないという理由があったというが基本的に余り今後の伸びは期待できないように思う。把瑠都は力はあると思うのだがスピードについていけない点と精神的な弱さを克服すれば上を目指せると思う。一度負けるとガクッと来るように思う。特別な精神訓練をすればいいではないかと感じている。あの体力と柔らかさでこの程度の成績の連続では勿体無い。
 先回に倣って大関以上7人のリーグ戦の成績を表にしてみたが興味ある数字を示している。

  
力士名 横綱・大関リーグ戦 場所の成績 平幕に敗戦 横綱・大関リーグ戦
2場所綜合
白鵬 5勝1敗 14勝1敗 0 10勝2敗
稀勢の里 3勝3敗 10勝5敗 2 7勝5敗
琴奨菊 1勝4敗 10勝5敗 1 3勝7敗
把瑠都 1勝5敗 9勝6敗 2 3勝9敗
日馬富士 6勝0敗 15勝0敗 0 8勝4敗
琴欧州 2勝3敗 9勝6敗 3 5勝5敗
鶴竜 2勝4敗 9勝6敗 1 4勝8敗
 「琴」両力士の対戦はない。
 今場所は把瑠都と琴奨菊がリーグ戦に弱かったことと琴欧州が平幕への取りこぼしが多かったことが分る。前場所を合計した2場所の綜合結果を見ると白鵬が当然ながら抜群に安定している。稀勢の里がいい結果ということは取りこぼしが勿体無いことを示している。把瑠都が良くない。何か考えないとこれで終わってしまう恐れがある。
4)妙義龍に期待
 筆者は妙義龍を応援している。彼の仕草に魅力を感じている。それよりも研究熱心で相手によって作戦を工夫して実行している。彼は鶴竜、把瑠都の2大関に勝ったが、特に把瑠都との相撲は頭を使った戦法で横から攻め把瑠都に力を出させず、ファンをうならせた。余り低い姿勢をとるので終盤立会いで手を突いたり滑ったりして惜しい星を二つ失ったが何とか千秋楽に勝ち越して来場所新関脇に上りそうだ。将来の大関候補と思っている。
 インタビューでの受け答えも的確で所謂力士らしくない能弁なのも新青年を感じさせる。彼も25歳だからそう若くない。あまりゆっくりは構えられない。
5)旭天鵬は天国から地獄へ
 前場所優勝の旭天鵬は13連敗後2勝で惨憺たる成績に終わった。2ヶ月でそんなに力が落ちるとは思えない。彼の場合あの歳の優勝で一仕事は終わったという達成感があり意慾の衰えというメンタルの面の影響甘があったと思う。引退も近いのではないか。栃煌山 旭天鵬という前場所優勝を争った二人が9日目に全敗と1勝8敗で対戦する皮肉な流れになった。栃煌山のほうも負けが込んで精神的に挫折したのではなかろうか。特別の怪我がないなら2ヶ月でそんなに弱くなるはずがない。
 年6場所という場所数の多さが、力士たちに、優勝とか3役昇進とか逆に陥落など大事件に絡まない場合には今場所が駄目でも来場所があるさという甘さを起こさせるがのではなかろうか。
6)諸々の力士たちの評価
 妙義龍以外で前場所後に期待した碧山、松鳳山と豊真将は頑張った。碧山は3役入りをするだろう。しかし高安、千代大竜(勝ち越しはした)、隠岐の海などは振るわなかった。栃煌山、豪栄道、豊ノ島もイマイチ。期待の栃の若も怪我の後遺症からか不調で十両に陥落して再起を図ることになろう。このクラスはまだまだ安定感がなく場所ごとに成績がぶれるので将来性はよく分からない。この中で妙義龍が一人抜け出したように思う。
 臥牙丸、魁聖と碧山たちの巨体外人は今回はモタモタしないで星を残した。3人はよく似たタイプだ。中堅としての力はついている。今場所阿覧と栃ノ心は似たタイプの外人の力持ちだが今場所は揃って頑張った。しかし、振り子のように上がったり下がったりで必ずしも信頼できない。若の里老雄頑張って幕内をキープしたのは立派だった。嘗ての大関候補だったがもう無理だろう。また大関の経験のある雅山も幕内中位で治まってしまっている。栃東とか貴ノ浪のように関脇に落ちても直ぐ大関に復帰した人はいるが一度ここ迄落ちると復活は難しいのだろうか。 栃東は確か2回陥落し2回復活した。強靭な精神力の持ち主なのだろう。
7)意外な2力士の健闘
 今場所は大道と舛ノ山が目立った。大道は29歳だからかなりの歳だが舛ノ山は21歳で新鋭だ。これまで関心を持たなかった力士だが今後注目しよう。
 舛ノ山は入幕4場所目になるがいままで目立たなかったのに今回は5連勝スタートで目を引き最終的に11勝した。母はフイリッピン人。これまで好成績を残したこともあるが怪我が多く足踏みをしてきたようだ。
 大道は例の野球賭博に関係し十両から幕下に陥落し3場所で十両に復帰、4場所目の2011年7月に新入幕、以後6-9勝の連続。今場所は何故か7連勝スタートで10勝5敗。
 両力士は何か開眼したのだろうかか。来場所上位でどのくらい頑張れるか楽しみだ。
8)十両以下の力士について
 十両以下に目を向けよう。高見盛 、黒海なども十両が定着してしまった。 貴の岩(貴乃花で最初の関取)の勝ち越しに親方貴乃花はほっとしただろう。
 最高のスピードで先場所に十両になった常幸龍は10勝したから一応を結果を出したが、苦労人北勝国は怪我か途中休場で大きく負け越した。幕下陥落スレスレか。
 エジプトから入った大砂嵐(序2段)は前場所全勝で優勝したが、今場所またまた5勝1敗1休の好成績。 楽しみだ。
 栃木県出身の栃大邦が序2段で全勝優勝した。もう一人福の邦も6勝1敗だから2人とも来場所躍進するだろう。将来が楽しみだ。
9)相撲四方山話
 今場所も勝敗の判定に疑問がつく相撲があった。微妙な相撲の判定に使われる言葉に 「死に体」「流れ」 「勢い」「庇い手」などがある。白鵬と豊ノ島の場合は豊ノ島が有利と見たが「死に体」が疑われて取り直しとなった。豪栄道と栃ノ心は豪栄道が攻め立てたが、土俵際で前に落ちたし栃の心は後退して場外に飛ばされた。この場合は栃の心が「死に体」でないとして勝利。 取り直しとすべきだったと思った。
 張り手についても一言。今場所日馬富士は有力な戦法と積極的に使った。稀勢の里戦では何発も頬を叩き相手を怒らせたようだ。白鵬戦でも1発張った。稀勢の里戦ほどの激しい張りではなかったが白鵬が一瞬横を向いた瞬間に日馬富士は有利に組んだように見えた。張り手は禁じ手ではないが大関以上の力士が連発するのは品格を落とすので日馬富士も少し考えたほうが良い。
 白鵬と稀勢の里戦で横綱が横に飛んで稀勢の里を叩きこんだので横綱として批判があった。今回はその前に2回稀勢の里が早めに突っかけて立会いが乱れていたので白鵬として彼を睨みつける一幕があり異常な状況だった。白鵬として「稀勢の里は異常感情の状態で、我武者羅に突進してくる」と判断し安易に勝つ方法をとったと思う。本来は許されないがあの場面に限り容認する。神様でないのだから。
 まわしの締め方にも問題があると思う。琴奨菊と把瑠都の対戦で琴奨菊はまわしを極端にきつく締めていた。4つに組んだが把瑠都としてはまわしをしっかりつかめなく直ぐ切られてしまった。結局把瑠都は敗れた。ずっと昔の話だが照国というあんこ型の色白の横綱がいた。彼は逆にまわしを緩く締める癖があった。(癖だか作戦だか知らないが)。相手が投げを打ってもまわしが緩いのでかからなかったのでユルフン横綱と批判されたことを思い出す。確かに裸で闘うのでまわしだけが道具だからそのまわしにも仕掛けを考える戦法もあろうが力士たちの良心にかける仕方がない。
10)おわりに     
 今回は協会はファンの気持ちを汲んで粋な計らいをした。本来なら白鵬と日馬富士の取り組みは12日目だったが両力士が全勝で走って優勝を争っていたので千秋楽の結びの一番に据えたことだ。最後の最後に優勝が決まる対戦となってファンとしては興味が高まった。賞金も42本かかっていた。
 連日だいぶ空席があった千秋楽は満員だったようだ。徐々にファンが戻ってくればいいと思っている。
 




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伊勢ヶ浜部屋の日馬富士関全勝優勝は、横綱照国以来の快挙。照国とは…入幕後7場所の史上最年少23歳4カ月で横綱に。69連勝の無敵の横綱双葉山と5回対戦し3勝2敗。全盛期の双葉山が同じ相手に3敗したのは照国だけ。地方巡業でも双葉山は照国に敗れた。横綱在位10年。三役になってからの勝率は双葉山に次ぐ。相撲を取ると色白な肌が桜色に染まった。通称「桜色の音楽」。
 争いを好まず内気で温厚な人柄。力士になるのを嫌い、時間があれば勉強したり、読書するおとなしい少年だった。そんな照国が、父の急死や兄の出征など家族の悲運を乗り越えるため、相撲取りの道に進んだ。自分が堪え忍び、母と弟たちを窮地から救おうとした。息子を不憫に思う母は猛反対したが、照国は泣いて故郷を後にした。
 だが優しすぎる照国は駆け出しの頃、相撲が弱く、「力士としてやっていくのは無理だ」と親方に破門された。両国橋で途方に暮れて泣いていた照国に手を差し伸べ、家族のように温かく育ててくれたのが、同郷の幡瀬川。故郷の母は照国を祈り、わが身に井戸水を浴びる過酷な「願掛け」を行った。「万蔵を救ってけれ。私の寿命を縮めてもいいから」と寒中でも体に水をかぶった。照国が大病を患って危篤になった時も、母は一心不乱に看病し息子を救った。
 苦労の母は若くして逝く。照国は「あばぁ。あばぁ」と、亡き母を叫びながら泣いて相撲を取った。病気やケガに苦しみながらも、母を支えに必死に踏ん張り、連続優勝を果たした。照国は故郷の母や家族を支えに、必死に人生を駆け抜けた。照国は語っている。「故郷にいた時が一番の幸せだった」と。貧しくても家族睦まじく、百姓しながら暮らした少年の日が忘れられなかったという。参考…秋田魁新報「秋田が生んだ横綱照国物語」 平成の双葉山が白鵬関なら、照国は日馬富士関だろう。 

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