傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
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大相撲秋場所の感想

2015-10-04 11:08:08 | 日記
                                 大相撲秋場所の感想
1)概況
 白鵬の序盤休場というハプニングで始まった場所だったが、連日大入り満員の盛況だったことは大相撲の復活を意味する証しとなった。白鵬がいなくても何とか優勝争いに興味が出ただけ力士たちの熱意があり力が競っていたためでもあり大相撲ファンとしては喜ばしいことだが、協会としてもヤレヤレトいう安堵の気持ちだったろう。
2)白鵬も人間だった
 白鵬は初日2日目とファンとしては信じられない惨めな負け方をした。「おかしい」と思ったら矢張り足(膝?)に故障があったということだ。序盤に大関以上が負けると負傷というこじつけで休場することが多いが、今回の場合、結果はそれと同じだが、本当に負傷していたらしいしそう信じたい。本人の話によると前日までの準備期間に気付いていたらしいということは、「いける」と過信したのだろう。白鵬程度の超ベテランでもその判断を間違うということだろうか。とにかく来場所までに完治させて又優勝争いの一番手として頑張ってほしい。
3)鶴竜はホッとしただろう
 横綱昇進後優勝がなく多いに悩んだだろう。白鵬が休場でチャンスと思って頑張ったが、10日目までに2敗して照ノ富士に2差つけられたときは「まただめか」と落胆したと思う。その照サンが12日目,13日目,そして14日目にも負けて3敗した時は大喜びだっただろう。14日目に稀勢の里戦で2度も左右に飛んで横綱らしからぬと非難が多かったがが、勝つための作戦だったと正直に言っていた。筆者はルール違反でないのだから場合によっては横綱でも飛ぶこともあってよいと容認する立場だ。相撲では場合によっては相手に飛ばれることもあるという前提で対策を立てるのが勝負士の心構えと思う。
ただ千秋楽では照サンに1差つけていたのだから手負いの相手にはスンナリと本割で買って13勝で優勝してほしかった。相手の怪我を思って体が遠慮したのだろうか。あっけなく負けて同星となって決勝戦となってしまった。決勝では健常横綱と手負い大関の相撲となって彼本来の前褌を取った相撲で圧勝したのは当然だった。
 これで横綱として優勝経験を積んだのだから來場所からは心置きなく伸び伸びと頑張ってほしいものだ。
4)照ノ富士の功績大
 終盤までは大関照ノ富士が圧倒的な強さを示して優勝街道を驀進していた。大入り満員の要因は強い力士の存在だと思うから彼こそ今場所の功労者だったと言える。確かに強引過ぎる相撲と思ってもそれが通用するくらいに他下位力士と力の差があったように見えた。好事魔多し」と言おうか12日目に栃煌山に負けるまで全勝優勝するのではないかと思っていた。その翌日13日目には稀勢の里にも負け連敗となった(両者堂々たる大関相撲だった)が、右ひざをやられて全治1ヶ月の怪我となった。確かに転び方がおかしかった。その原因は親方から「強引な投げ技はやめろ」とアドバイスされているのに稀勢の里に強引な投げをかけて彼の重さを支えられずに膝を痛めたという。相手が下位で力の差がある場合にはその強引さが通用するが同格の場合は通用しない。彼にとって痛い経験だったがいい勉強になった。ただ、負傷を押して後の2日を取りきった意志は誉めたいが、場合によっては怪我を重くして命取りになったかもしれない。あの貴乃花が負傷を押して優勝し結局引退に繋がったことを知らなければなるまい。
 翌14日目には不調の豪栄道に完敗し3敗となったが、怪我が心配だったのだろう。しかし千秋楽には2敗の横綱に勝てて優勝決定戦に持ち込んだたことは立派だったし怪我もその程度だったのかという感じもする。もしかして本戦では横綱が手負いの大関を気にして力が出しにくかったのかもしれない。決定戦では前述したが横綱に完敗し優勝を逃したが、兎に角天晴れといいたい。
体は大きいし柔らかい。今後も当分白鵬の最強のライバルになり続けるだろう。下位に負けないという安定感を評価できるし実力は鶴竜と同等で稀勢の里よりやや上とみる。
 技を磨けば加齢が進む白鵬を脅かす存在になりそうだ。
5)稀勢の里の取りこぼし癖は何とか治したい
 稀勢の里は最高の優勝のチャンスを逃した。10日目までに3敗し(栃煌山との負けはありうるとしても、琴奨菊や隠岐の海との負けは完全な取りこぼし。彼の悪い癖がなくならない)優勝争いから脱落していたが、思いがけなく照ノ富士が1敗した後、彼を破って2敗にして1差とし、14日目には手負いの照ノ富士が3敗となったので2敗の鶴竜を負かせば同じ3敗となってよく千秋楽に鶴竜と照ノ富士の勝者と決定戦となる可能性があった。兎に角3敗という低レベルの優勝争いにはなったが、稀勢の里も3敗で止まるチャンスはあった場所だったが取りこぼしの多さという悪癖が彼の快挙をなしとした。しかし鶴竜が2度右左と立会いに飛んだことに慌てて敗れた。1回目は鶴竜が手を着いてなかったので立会いは成立しなかった。2回目は相手の飛びに耐えて押し込んだが、慌てたのか腰高でまわしも取らずに攻めて、くるっと回り込まれて惨敗。あの勝ち急ぎが負けに繋がった。 隠岐の海戦もそうだった。性格なのだろうが何とか改めないと上に上がれまい。兎に角惜しいチャンスを逃した。
6)他の2大関は
 豪栄道は負け越しで来場所カド番となる。何か変革がないとこのままずるずるとなるかも。琴奨菊は実量力以上の星を残したが、これ以上は期待できまい。
7)関脇・小結はイマイチ
 栃煌山は序盤は素晴らしかったが、中盤に崩れた。照ノ富士に勝てたのだから自信をもって上を目指して欲しいが、すでに年を取ってきた。上に上がるのはかなり苦しい感じ。
 妙義龍は一頃は大関候補と思っていたが、他の若手の伸びに飲み込まれた感じで難しくなったように思う。
 隠岐の海は負け越し。停滞気味。
 栃ノ心は初めて3役で勝ち越した。健闘を称えるが、今の状態では精一杯か。
8)前頭の印象
 遠藤はもう少し勝てると予想したが8勝では期待はずれ。足腰は柔らかいし技も冴えているが相撲の詰めが甘い感じだ。来場所はまだ無理だろうが来年に期待。
 宝富士はかなり力はつけたが相撲が正直で素直なので相手に星は残せない。
 大砂嵐の馬力は素晴らしいが、まだ技が未熟。
 逸ノ城は少し相撲が早くなったがまだまだ。9勝したが一頃照ノ富士と張り合った頃に比べると精彩がない。素材は立派なのだから本人の意思と親方の指導の如何でそのうちに伸びてくるだろう。
 豊ノ島は体の柔らかさで星を稼いだ。しかし上に上がると負け越して下がるという繰り返し。幕内上位が定位置か。
 朝赤龍は7勝したから来場所幕尻に残るだろう。
 嘉風は2横綱2大関を破り11勝は天晴れ。ここ3場所様変わりに好調。来場所もこの調子なら大関もありうるが年を考えるとそれは無理か。
 千代大龍もまだ往年の勢いはない。
 勢は下位では圧倒的な強さを示したが3役には負けた。まだ幕内上位というところか。
9)十両について
 松鳳山が優勝して再入幕するだろう。あの黒い弾丸力士をまた幕内の取り組みで見られるのが楽しみだ。
10)勝負の判定で興味があった例. 
 豪栄道と逸ノ城の相撲で土俵際で逸ノ城は手をつき豪栄道はそれより早く飛んでいて足の甲がかえっていたが逸ノ城の手付きが早かったと負けの理由となった。
 投げ飛ばされて体が空中に飛んで浮いている状態をどう見るかだ。土俵ないならOKとしても土俵外の場合土俵を割ったと見るか未だ足が着いていないからセーフ状態と見るか。
 どうも土俵外に飛んでいる間に相手が手がついたら手がついたほうが負けのようだ。
11)おわりに
 最近幕内後半の相撲に興味ある取り組みが多くなり面白くなってきた感じがする。来場所白鵬が出てくれば白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士、稀勢の里の星のつぶし合が見ものだ。筆者の序列は
  白鵬 照ノ富士 鶴竜 稀勢の里 日馬富士 と見ている。


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