傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
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令和元年大相撲5月場所感想

2019-06-09 15:38:06 | スポーツ
                             大相撲5月場所感想
1)まえがき
 白鵬休場で一人横綱鶴竜か貴景勝の優勝かと予想したが、鶴竜は沈没、貴景勝は負傷で考えもしなかった平幕朝乃山が優勝をさらった。と書けば沈滞した場所と考えがちだが、実際は大勢の若手の活気ある相撲が続いて大入り満員が続いた。ファンとしては面白かった。恒例によって筆者が気になった各力士について感想をまとめておく。
2)優勝力士朝乃山は本格的な4つ相撲タイプ。大成の可能性。
 兎に角終盤ストレスがかかる優勝争いで4日間上位の役力士や役経験力士に当てられたが、2勝2敗にして優勝した。もっとも千秋楽の1敗は優勝決定後の緩みもあっただろう。体格もあるし本格的な4つ相撲タイプ。更に稽古を積めば大成する可能性があると思う。何故今場所急成長したかはよく分らない。来場所上位総当りでどの程度の星を残せるかが今後の昇進を占う物差しとなろう。
3)鶴竜には不満
 7日目まで全勝でこれならと期待したが8日目に玉鷲に負けてから少しおかしくなった。11勝4敗は今の鶴竜の実力かもしれない。
4)大関陣に大喝!
 貴景勝の負傷は仕方がない面もある。新大関の緊張もあって押し相撲の北勝富士に押し負けたことが、体の変調を来たして翌日勝ちながら怪我となった何かの伏線となったのではなかろうか。負傷のまま再登場して負けたが、大怪我と命取りになる恐れあり。そういう強硬出場はやめるべきだ。
 豪栄道・高安両大関こそ大喝もの。序盤で3敗し、優勝戦線から脱落では大関として落第。豪栄道はいつも前評判はいいが本番ではダメダし、高安はここ数場所何か体調がよくないのだろうか。優勝野下馬評にも出てこない。猛反省を促したい。
5)他の3役は、栃ノ心のみ合格
 栃ノ心 7日目まで全勝で大関復帰は勿論優勝もあるかと期待されたが、「大関に復帰したい」の緊張からか平幕3力士に連敗し、残り2日で横綱大関   との取り組みを残したのでこれは無理かとも思われた。しかし鶴竜の終盤の失速に救われ、14日目にやっと10勝で大関当確。千秋楽は気の緩   みで不調の高安に負けた。まあ、ストレスありと言うことで合格とする。
 御嶽海、9勝では不満。早くから大関と嘱望されながら毎場所期待を裏切っている。何か変化を求めないとずるずるこのまま終わってしまう。研究し   てほしい。
 逸ノ城 怪我があったようだから仕方がないが、先場所の14勝は何だったのだろう。体調の安定さを保つことに気を使ってほしいものだ。アレだ   けの体力と最近はスピードも身につけてきたのだから体調を持続して大関を狙うようにしてほしい。
 碧山6勝この位置では実力か。
6)前頭について
・北海富士7勝。馬力が通用した相撲には勝つが、一度守られると脆い。2の矢3の矢を連発する技術が必要だ。
・琴奨菊6勝。老雄に敢闘賞を出したい気持ち。
・遠藤6勝。本格的な技巧派だが馬力に不足。性格もあろう。もったいない。
・大栄翔7勝。もう25歳になってしまった。伸びてはいるが、もう一歩。
・玉鷲10勝。序盤は上位に負がこんだが、8日目に鶴竜を破ってから14日目まで平幕に連勝した。まだ3役で活躍できる力はある。ただ場所ごと  に好不調の波が激しい。安定性を望む。
・妙義龍 6勝。このあたりの上下が限界か
・阿炎10勝。 関脇以上とは4番取って2勝。上位と総当りになる来場所が楽しみ
・龍伝10勝。3役以上と5番取って3勝。上位と総当りになる来場所が楽しみ。今場所急成長した。 苦労人。楽しみ。
・嘉風4勝。 歳の影響が出てきたのだろうか。
・正代10勝。珍しく好調だった。来場所再度チェックしたい。
・明生10勝。来場所が楽しみ。
・阿武咲8勝。もっと期待したがやっと勝ち越し。怪我?
・栃煌山6勝。限界・松鳳山8勝。限界・佐田海7勝。伸び悩み
3力士とも30歳を越えた。
・志摩海10勝。新入幕でこの成績。来場所が楽しみ。
・炎鵬7勝。後半6連敗は惜しかった。怪我? 将来上位に上がったらどう闘うか。体が壊れないか心配だ。
来場所十両陥落は千代翔馬、石浦、徳勝龍だろう。
7)十両以下について
・豊ノ島 東の筆頭で8勝だから再入幕と思う。
・貴源治 急成長で13勝で優勝。栃木出身だから応援したい。
・双子の兄の幕下の貴富士も全勝で優勝した。来場所十両にカムバックだろう。
・安美錦7勝。歳で限界か。
・照の富士 大関で怪我して落ち始め、2018年5月は10両だったが、同年7月から2019年初場所まで休場し、今年3月に序2段で7戦全   勝、今場所は3段目で6勝1敗。復活してきた。怪我さえ治れば又大関まで戻ることもあるだろう。
・臥牙丸・荒鷲・蒼国来・旭秀鵬・豊山たち嘗て幕内で活躍した力士もなかなか戻れない。若手の進出が目覚しいということか。
8)おわりに
 今場所纏めとして感じるのは若手の伸びだ。世代交代の時期が来たと感じる。
何度か書いたが、木村庄之助はまだ任命できないのだろうか。
トランプが大統領杯をでしてくれたは大エベントだった。朝乃山は一生の思い出になっただろう。